「人生は学びなのかもしれない?」ミッシング 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
人生は学びなのかもしれない?
まず、石原さとみの振り切った演技(快演)に大拍手を送りたい。物語は失踪した愛娘を捜索するストーリーですが、残念ながら、ハッピーエンドは見えてきません。その代わりに、石原さとみの新たな才能を見出したことと、どんな不幸があろうと必ず人間は光明を見つけて生きていくのだということを教えていただいたので、充実した満足感を味わえた傑作だと思います。石原さとみは迫り来る中傷やどんどんと進む希望の喪失の中で、まさに鬼子母神(未子がいなくなり半狂乱となって世界中を駆け抜け探し回る)のごとく駆けずり回ります。ある時には警察署で失禁までしてしまいます。その愛娘に対する執着の凄まじさに胸が打ち震えました。その後、愛娘は戻ってくることはありませんでしたが、最後の愛娘の書いた家族の落書きの上に、ガラスを通して虹がかかった時、まさに人生はそうして立ち上がっていかなければならないのだということを示唆していて感動しました。つまり試練はどんなことがあっても乗り越えていかなければならないのです。人生はシナリオ通りです。自分でその困難を味わうことを決めて生まれてきているのですから、酷なようですが超えていかなければなりません。ある意味人生は修行であり、学びです。愛娘を失うという不幸の中から、学びに学び、旭日のような力強さで再び立つしかないのでしょう。あと、石原さとみ夫婦に対する誹謗中傷の件ですが、人間は過去世において殺人窃盗など平気でやっていたという名残なのでしょうか。悪はいまだに潜在意識の中に残っています。それが出てくる人と、出ない人がいるだけだと思われます。私たちは、常にその気持ちをコントロールするという学びに徹していきたいものです。
共感ありがとうございます。
あの夫婦が少しでも癒える方向に向かったのか? 若干ぼかしていたのもリアル寄せなんでしょうね。ネットに垂れ流される悪意はエスカレートするだけ広がったら急に放置されて正直何の解決にもならない、しばらくしたらまた別の標的を見つける、業の様にすら感じます。