「石原さとみさんが圧巻✨✨」ミッシング eigaeigaさんの映画レビュー(感想・評価)
石原さとみさんが圧巻✨✨
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子どもが行方不明になることは、これほどまでに苦しいことだったのか。想像が全く足りなかったことを痛感しました。
行方不明だけでも十分、苦しいのに、誹謗中傷、いたずら、嫌がらせとも戦わねばならない現代社会。その闇も描いています。
支えになりたい、と真摯に報道と向き合う誠実な記者も、視聴者が見て面白いものに仕上げなければならないことに苦しむ。一視聴者の立場の私も、これまで、被害者の方を偏見の目で見ていなかったと言い切れるだろうか。
自分を振り返りながら観ました。
苦しみの果てに、母が取り戻したのは、一度は壊れかけてしまった弟との絆。それだけでも、よかったのかな。
最後のほうで、壁にガラスの光が虹のようにうつるのに気づき、母が手を当てる場面がありました。今までなら、気づいていなかった光が見えるようになったのだ、落ち着いてきているのだな、と思いました。残酷ですが、日にち薬しかないのでしょうか。
父と母の気持ちの温度差、街中での小さな、けれど騒々しいトラブルなど、ものすごく丁寧に描かれていました。
さすが『空白』の監督さん。
石原さとみさんはじめ、どの方も素晴らしい演技でした。
辛い内容ではありますが、たくさんの人に観てもらいたいです。
最後に。私は、行方不明になった子どもを捜すビラ配りをしているところに遭遇したことはありませんが、今後、もしあったら、必ず受け取り、応援の意思を表したいです。
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