「石原さとみさんが日本アカデミー賞を狙える熱演!」ミッシング しんさんさんの映画レビュー(感想・評価)
石原さとみさんが日本アカデミー賞を狙える熱演!
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期待度低めでしたが、良い意味で予想を裏切る映画でした。
6歳の娘が行方不明になった母親の喪失感や無力感、ゾッとするような狂気を石原さとみさんが熱演と言うか怪演。日本アカデミー賞ノミネートは確実でしょう。
ノンフィクションかと思えるような実際にありそうな筋立ての中に、母親と父親の温度感の違い、主人公の弟(森優作)が犯人かと匂わせるミステリー要素、テレビ報道の葛藤、被害者に対するSNSの誹謗中傷なども織り交ぜ、2時間ダレることなくエンドロールまで引き込まれました。
見る前はテレビで見てもいい作品かなと思っていたけど、スクリーンで見て良かったです。
ずっしり重いテーマで救いもあまり無いため、デートには不向きに思えるけど、お互いの感想から相手の価値観や倫理観が垣間見えると思うので、リトマス試験紙には良いかも(笑)。ただ、ケンカしてパートナーをミッシングしても知りませんよ。
この手の映画に星5個つけるは初めてで、特に石原さとみさんのファンでは無いけど、このモチーフで推理物や猟奇物の味付けをせずに、終幕まで気持ちを持っていかれたので、文句なしの満点です。
なお、涙腺ゆるい方はハンカチをお忘れなく。
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