「評価の難しい作品」ミッシング aliasさんの映画レビュー(感想・評価)
評価の難しい作品
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結論から先に言うと何かスッキリしないというか、もどかしさの残る作品でした。
確かに石原さとみさんの演技は真に迫るものがあり見応え十分だと思います。また、中村倫也さんの内に込めた演技も良かったと思います。
ただ、ストーリーに関しては同じ様なことの繰り返しで少し単調に感じました。また、最後にSNSで誹謗中傷した人は逮捕されましたが、結局のところそれ以外の偏向報道や失踪事件については何も解決しておらず、共感してくれる人は現れたものの、あの夫婦はいつまであれを繰り返すのかと思うと救いのない作品だなと思いました。
あと、どうしても不自然に見えて仕方なかったのが石原さとみの弟役の演出。犯人ではと思わせる怪しい人物に見せたいのは分かりますが、それにしてもやり過ぎ。前半と後半では違う人物かと思うほどの変貌ぶりにはがっかりしました。いくら違法賭博に関与していたとはいえ、泣くほど子供の無事を願っているのなら、捜査に全く協力しないのは不自然極まりないです。弟さんは作中におけるそこそこ重要なポジションだっただけにとても残念です。
以上、演技は良かったものの、ストーリーの単調さや、不自然な演出により星三つにしました。
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