「ReReRemake」バッド・デイ・ドライブ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ReReRemake
この設定どこかで見たことあるなと思ったら一昨年公開された「ハード・ヒット 発信制限」だ!とピーンときました。しかもそれもリメイク作だったはずなので、こんな単発でリメイクってやるもんかねとは思いましたが、そこは名優リーアム・ニーソン、何か面白いことやってくれるのでは?と爆発を期待して鑑賞。映画の日2本目は1本目から間隔10分の短さです。
基本的には車の中で犯人との会話を元に目的地に向かって、その度に何かしら爆発するといった感じなので、一回違うリメイク元を見ていたのもあって既視感は否めませんでした。
リーアム・ニーソンがここまで慌てふためくシーンはなんだか初めて観た気がして、とても新鮮な気分になれました。時間が経つにつれて、怒りメーターがぶち上がって犯人にキレまくっててこれだよな〜と実家のような安心感のあるシーンがマシマシでお届けされたので良かったです。
全体的に警察がモタモタしまくっていたのが後半は特に足枷になっていた印象です。爆発処理に時間がかかるのは仕方ないとして、会話シーンとかもう何も発展しなくてただの時間稼ぎのようにしか見えませんでしたし、誰も彼もリーアム・ニーソンを止められない謎カーチェイスも勿体無いなと思いました。
犯人の動機も爆弾使ってまでやることかね?と疑問に思いましたし、全部ダークウェブに依頼したものとベラベラっと喋っちゃったので、どうせならリメイク元から逸脱して、俺が作って車につけたぜ!くらいぶっ飛んでいても良かったんじゃないかなと思いました。
ちょっと勿体ぶって登場しても、その展開知ってるわーと思ってしまって意外性は特にありませんでした。
終わり方はこれまた強引だなぁと笑ってしまいました。爆発を阻止するためにどこかしらにぶつかって、うまいこと脱出できる体勢になって、シートベルトを外して川にダイブとかいう急にコメディをやり出して面白かったです。そんなバカなとツッコみたくなりましたが、当の本人はもうずぶ濡れになっているのでそんな文句は言えませんでした。
おそらくリーアム・ニーソン主演+日本での公開タイミングが映画の日と、様々な要因が重なってなかったらビデオスルー案件の作品だったなと思います。
脚本が全体的に雑かつとっ散らかっていましたが、90分尺はギリギリですが良いですし、こういう作品を劇場まで連れて行ってくれるリーアム・ニーソンには感謝です。どうかこれからもお体には気をつけて頑張り続けてほしいです。
鑑賞日 12/1
鑑賞時間 11:30〜13:15
座席 I-15