明ける夜にのレビュー・感想・評価
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夏は終わらないといけない
高校生に見えない高校球児と、不倫相手に包丁を突きつけるメンヘラ女子からスタート。
面接中止の電話あたりから、これはシュールなコメディだと理解する。
ひとことで言えばモラトリアムの話。
夏の終わりに、特別なことや過去との区切り、そして未来への希望を求める若者たち。
そこに添えられたコンビニ店長や砂浜に埋まったおっさんが優しい。
凛子とふたりきりにされた山ノ辺や、首だけのおっさんと並ぶ秀一のロングカットの間は好き。
また、然りげ無く素敵な台詞がいくつも挟み込まれている。
キミから凛子へ、凛子から秀一への言葉、そして太宰。
健斗は怒ってたけど、「照れて言えないのは自分を大切にしてるからだ」は真理だと思う。
全員がスッキリして終わるわけじゃないのも、個人的にはアリ。
ただ、ラストの入水自殺(?)は余計かなぁ。
山ノ辺の後ろ姿で締めていたほうが余韻が残ったように思う。
キミの“好きなタイプ”、あれは百合ってこと?
主題歌含めてハタチ前後のときに観たらよりハマってそうだけど、今だから沁みる部分もある。
方言女子は3割増しだなぁ。
区切り
とある海辺の町を舞台に、夏の終わりの8月31日を過ごす若者達を描いた群像劇。
高校野球のユニホームを来た男性、不倫相手との別れ話しをされる女性、バイト先のコンビニの同僚に恋をする男性と恋されたギャル、就活中で面談前に立ち寄った公園で知り合った男女という若者達をみせていくけれど、コンビニの2人も同級生かな?
どれもこれもちょっとズレた様なシュールな感じの設定で、おっさんからしたら何で?と思う様な発想があったり、はっきりしなかったり情けなかったり弱さが際立っていたり…まあ人それぞれでしょうけどね。ってそれを言ったら若さも関係なくなっちゃうか。
折角ならラストは天使にでもしてくれたらもう少しユニークになったんじゃ?とか、全体的にヌメ〜っといていて、色々ともう一歩物足りなく感じた。
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