「「ブルーロック」の世界を、主人公を凪誠士郎に替えて最初から体験できる面白い試み。ただ、終盤に近付くほど展開が早すぎるのが課題。」劇場版ブルーロック EPISODE 凪 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
「ブルーロック」の世界を、主人公を凪誠士郎に替えて最初から体験できる面白い試み。ただ、終盤に近付くほど展開が早すぎるのが課題。
本体の「ブルーロック」では、潔世一(いさぎ・よいち)という高校生が主人公ですが、「ブルーロック EPISODE 凪」では、凪誠士郎(なぎ・せいしろう)という高校生が主人公となっています。
つまり、「ブルーロック」の世界を、主人公を替えて最初から体験できる面白い試みと言えます。
本作は、サッカーの世界をリアルに描こうとしていますが、作品の都合で、良いところ取りをしている面があるのは目をつぶる必要があるでしょう。
例えば、本作の主人公の凪は、極度の面倒くさがりやで、「ゲームと睡眠」にしか興味がないようなタイプ。
「動くのも面倒くさい」という高校生が、最初の状態から筋肉バキバキであるのは不自然なのですが、これは「究極の時短が行なわれている」と理解しましょう。
とは言え、本編91分という尺で描き切ろうとしているため、終盤に近付くほど展開が早すぎて、全体を理解するには「本体」の理解が必要そうです。
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