東京組曲2020

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東京組曲2020

解説

「幼な子われらに生まれ」などの劇映画でメガホンをとってきた三島有紀子監督が初めて手がけたドキュメンタリー映画。

コロナ禍で初の緊急事態宣言が発令され、人々の暮らしが一変した2020年4月。明け方にどこからか泣き声が聞こえてきたことをきっかけに、三島監督は映画の制作を思いつく。20人の役者たちが各自撮影を行い、新型コロナウイルス流行の第一波の中で彼らが過ごした日常をとらえ、全ての出演者に共通して「明け方に女の泣き声がどこかから聞こえてくる」というシチュエーションを挿入。事前に録音した8分間におよぶ泣き声を役者たちがイヤホンで聞き、その時の感情の動きやリアクションを記録した。

松本まりかが泣き声を担当。

2023年製作/95分/G/日本
配給:オムロ
劇場公開日:2023年5月13日

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(C)「東京組曲2020」フィルム パートナーズ

映画レビュー

4.0三島有紀子監督がサンプリングしたコロナ禍

2023年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「幼な子われらに生まれ」「ビブリア古書堂の事件手帖」「Red」の三島有紀子監督の新作はドキュメンタリーと言って良いのでしょうか。 上映後、監督と6人の役者さんたちによる興味深い舞台挨拶があった。裏話をたくさん聞くことができた。

コロナ禍で初の緊急事態宣言が発令された2020年4月、三島監督はコロナウイルス感染の第一波における日常を記録しようと、約100人の役者さんたちに各々のありのままの生活を撮影するよう依頼した。 膨大な映像が集まったそうで、その中から20人に絞り込み、ある人には再撮影を依頼し、ブラッシュアップを図ったとのこと。 役者さんたちがセルフ・プロデュースした映像がサンプリングされ、再構築されて、紛れもない三島作品になった。 そう、ここには第一波の中でまったく先が見えず迷う人がいた。今となっては可笑しいほどウイルスに過剰反応する人がいた。あの時の空気がよみがえった。

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エロくそチキン2

5.0何年かおきに観たい

2023年10月13日
スマートフォンから投稿

泣ける

ほぼかつての日常が戻ってきていて、つい3年程前のことなのにあの頃の事がぼんやりとした記憶になってきつつある今だからこそ観てほしい映画だと思う。あの頃の気持ちを役者さん達の姿を通して思い出し、そして考える。あの時望んでいたこと、したくてたまらなかったこと、それがほぼできる状況になった今、私達はそれを実現しているのか、感謝の気持ちを忘れていないか、改めていろいろ考えさせられる。数年おきに繰り返し観たい、観るべき映画だと思った。

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くりん

4.0世界が初めて一つになった瞬間

2023年6月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

「静かだという事」「不安だという事」「ひとりだという事」「自分を見つめなおすという事」「孤独だという事」「寂しいという事」「悲しいという事」そして「会いたい」と思う事。だから「愛おしい」のだという事。 世界はこんなにも広くて静かだ。 あの時、沈黙の中で、人類はひょっとして初めて、一つに繋がれたんじゃないのだろうか? 人を愛おしいと思えば、争いは起こらない。 でもウクライナ。 ミャンマー。 ウルグアイ。 チベット。 スーダン。 中東。 あの時、あの瞬間だけ、いろんな神様は人間に考え直す時間を与えてくれたんだと思った。

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shigeshigeshigeo

5.0忘れてはいけない

2023年6月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

今やコロナ前の生活にほぼ戻りつつあるけれど、あの異常な社会現象を、その中で人知れず悲鳴を上げていた人々を通して記録に残すことの意義に強く共感した。 劇中の実家に帰って自主隔離を敢行する娘へ、母からの「おかえり」と「明日あえるね」のメモカードには涙腺が崩壊したよ。

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マネシツグミ