「アイドルグループの〝センター〟とは?」アイドルマスター シャイニーカラーズ 第3章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アイドルグループの〝センター〟とは?

2024年1月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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本章でシャイマスも完結。終盤はライブで畳み掛ける構成、アイドルアニメの真骨頂が発揮されるという訳で観応えも充分でした。ただその分ストーリーの味付けと言いますか物語を楽しむ部分は少なくて、楽曲メインの展開となります。
本作はその楽曲が個人的には比較的良好だったので、作品全体は前作のミリマスよりはコチラが好みです。発声OKの上映も設定されるでしょうが、ファンはソッチで盛り上がれそうです。

内容は、ヲタの貴兄各位は恐らく誰もが好きそうなマノチンが、所属アイドル16人の真ン中に立つ事が話の軸です。ですがソコはやはりライブにステータス全振りしたような章構成も相まって、上記の通りストーリー性はだいぶ薄味です。
今や様式美となった海・合宿・温泉というメニューも今回は1つだけ、ソレも時間を割かず掘り下げず、とりあえずマノチンには寄っておく、的な流れ。個人的にはこの辺がイベント性高いにも関わらず結物足りなくて味気なく、色々活かしきれなかったと感じました。せめてもっと細かい描写に気を使う・アイデアを盛り込んでいくと違ったのかも知れませんが‥‥

そんなこんなで所属アイドル総出演のファーストライブとなりますが、登場時こそ真ん中に居たマノチン、横並びでお披露目‥‥あれ? チョッと右寄り。。。ソレもそのハズ、4グループの構成が5-3-3-5人。それぞれのユニットも立ち位置が決まってます(実はこの点でイロイロ苦労した過去ありw)。
自ずとド真ん中にはヒオリンとテンカちゃん。ド真ん中で目立つことは悩みのタネにはなかった?w でもまァソレはその時だけ『あれ?』と思ったに過ぎず、その後はスクリーンいっぱいに動き回る女の子たちでドーでも良くなります。

本作総じて思ったのは、やはりゲームと楽曲が中心のコンテンツのためかストーリー〝作話〟は当たり障りない感じだった事、そのためアニメ作品自体が物足りなく盛り上がり不足を感じた事でしょうか。とは言えバンドリの騒動を期待してた訳ではないし、推しの露出の公平性にも気遣いがあったかと。
またプロデューサーや社長の存在がどうにも無個性で、邪魔にならないようお利口さんにしてた様な印象だったのもマイナス点です。脇役の味付けは『ウマ娘』が上手かったと思ってまして、も少しアレ位に立ち回っても良さげだったかと。
ソレ以外は、楽曲はワリと好みでしたし、ポリピクのセルアニメチックなCGも良かったです。特にステージ上で汗で髪の毛が顔に張り付いた様な描写?もあったような、その細かい演出が他のシーンにもあればよかったかなと。

という訳で本シリーズの推しは、同郷に近い恋鐘ちゃんで(方言が微妙だけど)w

Geso_de_Nyoro