「明るく純粋なトットちゃんが愛らしい」映画 窓ぎわのトットちゃん Reiさんの映画レビュー(感想・評価)
明るく純粋なトットちゃんが愛らしい
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観始めて2分過ぎた所で私は泣き出した。
「お宅のお嬢さんがいると学校の迷惑になります!」
私が1番言われたくない言葉だ。
溜めていた感情が溢れて酷く泣いてしまった。
今まさに、個性が強い自分の子供の事で
悩んでいたからだ。
クラスのみんなと同じ行動ができない。
興味のある方へ行ってしまう。
トットちゃんがまるで自分の子供のように思えた。
「どうしてみんな私の事を困った子というの?
私はトットちゃんなのに。」
トットちゃんの言葉はとても素直で純粋だ。
皆んなに優しく、明るく元気。
なんでもチャレンジするし、天真爛漫さが羨ましい。
とてもいい子。
そんな子が「困った子」と言われ、邪険にされる。
そんなトットちゃんが転校したトモエ学園。
教育方針や環境作りがとても素晴らしい。
集団生活でも自主性にまかせ、夜中に来る電車も見せてくれた。校長先生に出会えた子供達が、いきいきと学校に通う姿は微笑ましかった。
多様性を重視されていない時代に、このような学校があったなんて。
トットちゃんは裕福な家庭だが、冷蔵庫やパン焼き器など、当時の暮らしぶりもみえる。
子供たちの両親の在り方も、子供を頭ごなしに叱らず受け入れている姿がとても参考になった。
戦争の最中、兵隊さんを食べさせる為にお腹を空かせる子供達。君たちも一国民なんだから兵隊の為に我慢しろと、定食屋に入る大人。なんと酷い光景。二度とこんな事になってはいけない。
理解できるか、どう感じるのかわからないが、
子供にも観てもらいたい素晴らしい作品だ。
特に昔の電車が好きな子は興味を持ってくれそう。
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