「擬人化した体内細胞の奮闘をエンタメに徹して描いている」はたらく細胞 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
擬人化した体内細胞の奮闘をエンタメに徹して描いている
公開以来、破竹の勢いで大ヒット中の作品。大ヒットに相応しいエンタメに徹しきった躍動感、力感溢れる作品である。人間社会の父娘物語、娘の体内で使命感に燃えて病原体と激闘を繰り広げる細胞達の物語を巧みにリンクして極上のエンタメ作品に仕上げている。擬人化した細胞に成り切った俳優陣の本気度100%の演技が出色。
高校生の漆原日胡(芦田愛菜)と父親の茂(阿部サダヲ)は母親を病死で亡くし二人で暮らしていた。健康的な日胡の体内細胞達は元気一杯。一方、不摂生な茂の体内細胞達は働き過ぎて疲弊していた。そんな二人に病原体が忍び寄り体内細胞達との激闘が始まる・・・。
本作は体内細胞達を擬人化して描いている。主役の白血球(佐藤健)と赤血球(永野芽郁)を始めとして様々な体内細胞が登場するが、その役割を分かり易く説明してくれるので、知識が無くても混乱はしない。却って体内細胞についての勉強になるから有難い。
また体内細胞の活動方法、労働環境は敢えて斬新さや新味は排除して人間社会と類似させている。その方が親近感を持て感情移入し易い。作り手の意図を感じる。擬人化で最も肝心なのは成り切り度であるが、体内細胞の役割に最適な俳優を配し、彼らも完全に成り切っているので違和感はない。特に日胡の体内細胞と病原体との激闘は、アクション群像劇の様な趣と迫力がある。
父娘物語も負けてはいない。日胡の恋愛模様を芦田愛菜がトキメキ感、ワクワク・ドキドキ感溢れる演技で巧演している。青春を感じさせる。病魔に侵された日胡と父親の心情模様を芦田愛菜と阿部サダヲが流石の演技で見せつける。心温まる父娘愛に涙が自然に溢れてくる。
体内細胞物語と父娘物語を切り替えながら描いていくが、切り替えタイミングが絶妙なので作品が散漫にならず巧くまとまっている。両物語から感動をもらえる。観終わって、体内細胞達の奮闘が強く心に残った。37兆個の体内細胞に支えられていることを自覚して生きなければと自戒した。
みかづき様
コメントありがとうございます
噂には聞いておりましたが、涙を誘う場面が結構あり、身体を大事にせねばと戒めにもなるような作品でした
今年もよろしくお願いします
みかずきさん
おはようございます。
新年のご挨拶が遅れてすみません
こちらこそ 今年も宜しくお願い致します。
今月は
映画を観る時間を作れずにいましたが
そろそろ劇場で鑑賞したい作品も増えています。
この「はたらく細胞」
全国的に大ヒットしましたね(^^)/
父と娘の会話も よくある話で
それぞれの体内で細胞たちが
どんな行動(役割)をしているかという
面白い内容でした。
そうですね、私も大手術したので
細胞ががんばってくれたんだと
映画からも教えられ
ユーモアもあって
楽しくファミリーで
鑑賞できる作品だと思います。
片岡愛之助さんが
派手なコスで登場し
思わず笑ってしまいました(^^)/
みかずき様
共感、コメントいただき、ありがとうございました。
こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。魂を揺さぶられるような作品に1本でも多く出逢えることを楽しみにしています!
本作は、みかずきさんがおっしゃるように、体内細胞物語と父娘物語を切り替えが絶妙で、単調にならず楽しめたと感じました。
赤ヒゲでした。