「まさかの感動巨編」はたらく細胞 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
まさかの感動巨編
泣けた…とても感動した。
僕らが生まれてから死ぬまで、おそらくならば休む事なく働いている細胞に思いを馳せる。
たぶん、
風邪を引いた時には白血球を思い出し、体内で佐藤健が細菌と戦っていると思う。
瘡蓋が出来た時には、可愛い血小板達が「はーい」って言いながら手を取りあっているのだと思う。
そして、この体内を赤血球である永野芽郁が駆け巡っているのだと思う。
体内ではとてつもないドラマティックな事が日夜起こっている。
原作は数巻読んだかな。
面白かったと記憶している。
ほのかに残る記憶を辿ると白血球・佐藤氏の役作りは的を得ていたと思われる。体内で起こっている派手なアクションも堪能できる。
ワイヤーアクションはどのカットも見事だった。
永野さんのいじらしさは、他の細胞に酸素を届ける赤血球のいじらしさにも直結していたかのように思う。
マクロファージの母なる包容力と強さも忘れてはいけない。日夜、戦い続ける細胞達に感謝したい。
物語も起伏に富んでいて楽しかった。
くしゃみを一つするだけで大騒動なのだw
擦り傷1つで世界に穴があく。
なるほどと思うも「ぷっ」と吹き出さずにはいられない。
物語はヒロインの白血病という大問題に直面する。
白血球が変貌した細菌群が体内を侵食していく。
白血球は役割を果たすべく、大軍に単騎つっこみ駆逐していく、白血球に必要なのは酸素で、それは赤血球からしか受領できない。
荒れ果てた体内を酸素を抱き歩き続ける赤血球。
力尽き倒れた白血球に響く声
「白血球さん」
どんなに心強かったであろうか。
…嘘くさい話だけども泣けてくるからしょうがない!
細胞は日夜、生きる選択をし続けているのだ。
芦田さんは、しっかり高校生に見える。いや、中学生でも通用しそうだった。
親子の物語も胸にくるもながあったし、このまま助からないって結末もあるのかとハラハラした。
親父の体内は荒んでて、細胞も同じようにストレスフルな感じが面白い。
マクロファージは研なお子さんあたりがやってたりするのかなぁとほくそ笑んだりする。
ともあれ、アルコールやら喫煙やら、体内に及ぼすダメージが視覚化されてるのわかりやすかった。
放射線治療を終えた無人(?)の体内に降り立つ少女がこれまた趣き深い。
エピローグもとても微笑ましかった。
体内で支えてくれている細胞達に敬意を表しタバコやめようかなぁとボンヤリ思う。