丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部

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丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図 全14部

解説

画家・丸木位里と丸木俊の夫妻が1980年代に手がけた大作「沖縄戦の図」の全14部を紹介するドキュメンタリー。

広島・長崎の原爆投下の惨状を全15部で描いた「原爆の図」をはじめ、「南京大虐殺の図」「アウシュビッツの図」など、その生涯で一貫して戦争の地獄絵を描き続けた丸木夫妻。最晩年には沖縄という題材に取り組み、現地に6年間通い続けて体験者の証言を聞き、地上戦の“現場”に立ちながら連作「沖縄戦の図」を完成させた。

戦争の愚かさを余すことなく伝え、地上戦を生き延びた人々の「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)」の精神が込められた14部の絵画を通し、丸木夫妻の「人間といのち」への深い鎮魂と洞察の軌跡をたどる。監督は「大津波 3.11 未来への記憶」「天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”」などの河邑厚徳。

2023年製作/88分/日本
配給:海燕社
劇場公開日:2023年7月15日

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映画レビュー

3.5二人は6年かけて、場所もテーマの様々な沖縄戦の図、全14部を描いていった。

2023年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

先日、佐喜眞美術館で壁一面の大きな沖縄戦の図を見た。見た、という表現よりも、目の当たりにした、と言った方が適切かもしれない。結局沖縄は、沖縄人は、明治からこのかた日本人だと言われながらも、日本人扱いされてこなかった。朝鮮人と同じようによその国の人間としか見られていなかった。だから、米軍上陸という切迫した状況の中で、これほど残忍な扱いを受けたのだ。その事実に懐疑的な人は、この絵をこの美術館で見るといい。自分が沖縄の地でこの絵を見ているときの感情を素直に受け止めるといい。この美術館が、普天間基地に突き刺すような立地であることの意味をかみしめるといい。そして自分の心が落ち着いたとき、この時沖縄で起こったリアルを実感したあと、この絵が架けてある壁の反対側の壁にずらりと並んだ老人たちの顔写真をみるといい。彼ら彼女らの訴えかける真剣なまなざしを。当事者たちの叫び声が、どこかから聞こえてくるだろう。

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栗太郎

5.0絵の意味や制作過程がよくわかる

2023年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

 美術館で一度丸木夫妻の作品展をみた覚えがあるが、このように一つひとつの意味や制作過程を描いてもらえると、なおわかり易い。集団自決についての様々な作品が想起されるとともに、現状について深く心に留め置くことが求められている気がした。

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てつ

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