「洗い場はキーパー」ウィ、シェフ! uzさんの映画レビュー(感想・評価)
洗い場はキーパー
クリックして本文を読む
カティも子供たちもそれぞれ事情があるだけで、コミュニケーションを取れば歩み寄れる。
変遷はやや性急だが、気持ちのいいキャラクターばかりです。
レシピが変わっていなかったところを見るに、元の店のシェフも悪い人ではないのかも。
サッカーに例えて指示を出すカティ、調理や食材に関わることわざを学ぶギュスギュス。
そういった、相手を理解し寄り添おうとする描写が非常にお見事。
明るくなっていくみんなの表情に、ノリノリの挿入歌で自然と笑顔になれます。
子供たちはもちろん、ロレンゾ、サビーヌ、ファトゥも魅力的で、もっと見たい。
夢を語るジブリルの瞳が印象的だっただけに、アッサリ送還の流れは哀しかった。
最後は賞金で店を出し、みんなを雇うのかと思ったら。。確かにそれだと数人しか救えないですもんね。
ご都合主義かつ番組構成が分かりづらかったが、結局送還されたメンバーも多く、苦味もあり。
指導者であり母のようにもなったカティは、人を笑顔に、幸せにする料理の原点に立ち返る。
子供たちを実際の移民から選んだところからも、この作品が軽いだけのコメディでないことは分かる。
しかし、重くならず爽やかに見せるバランスが絶妙な秀作でした。
コメントする