「移民の問題を扱いながらもほのぼのしてしまう」ウィ、シェフ! kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
移民の問題を扱いながらもほのぼのしてしまう
フランスでは移民がらみの映画が定期的に作られる。それだけ移民を受け入れていて社会問題にもなっているからだろう。本作は移民の若者たちを支援する施設で働くことになったシェフの話。
コミュニケーションにも苦労していたのが、厨房の手伝いをさせていくうちに親密になるという定番な流れ。チームの結束が強くなっていくこの手のフランス映画好きなんだよな。
料理対決のテレビ番組への流れとか、前の職場だったレストランに食事に行くシーンとかちょっと流れがわかりづらいのは残念なところ。短めの上映時間なんだからもう少し丁寧に描いてもよかった気がする。成人するまでにフランス国内で就業できなければ国外退去になるという制度があって、安易なハッピーエンドとならないのも少し驚いた。甘くない現実を反映してのものかもしれない。でも、最後のシーンが強引なのにそれはそれで悪い印象とはならなかった。
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