劇場公開日 2025年4月4日 PROMOTION

  • 予告編を見る

片思い世界 : 特集

2025年3月24日更新

【絶対に絶対に絶対にネタバレ厳禁 そして涙腺崩壊】
「花束みたいな恋をした」コンビ4年ぶり新作&広瀬す
ず×杉咲花×清原果耶×横浜流星で観ること確定 でも
1番の魅力は…あー言えない!早く話したいから観て!

画像1

光の速さ「これは絶対に観なきゃ!」と激しく心を掴まれる作品に出合いました。

タイトルは、「片思い世界」(4月4日公開)。「花束みたいな恋をした」の脚本家・坂元裕二、土井裕泰監督コンビの約4年振り、待望の新作。そして広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演、横浜流星が共演しており、日本映画界最高峰の若手キャストが集っているんです。

このとんでもない組み合わせを知った時点で、もう鑑賞確定。調べれば調べるほど、「観たい!」要素だらけで、ぐんぐんテンションが上がっていきました。

画像2

そして実際に見てみた感想は、と続けたいところなのですが……本作まさかの“ネタバレ超厳禁映画”だったんです! これ、めちゃくちゃ大好きだ……でも何を言ってもネタバレになるから、何も言えない――感情がぐちゃぐちゃで大変なんです!

この記事では、この鑑賞後感をうまく伝えられるか分かりませんが、ネタバレなしでレビューを綴っていきます。


【予告編】3人で、ずっとずっと片思い


●【最初に結論】観ることが確定してた期待作→実際に観たら、上がりきったハードルを軽々と“超越”してきた…大ヒット作「花束みたいな恋をした」土井裕泰監督×脚本家・坂元裕二、4年ぶり新作が愛おしすぎて大好き
画像3

菅田将暉と有村架純の主演で、恋に落ちた男女の5年間を描き、社会現象となった大ヒット作「花束みたいな恋をした」(以下、「はな恋」)のコンビが再タッグを組み、同作を超える勢いで放たれた「片思い世界」。

これだけで一気に期待値もハードルも上がりますが、それを軽々と超越してきたことを、最初に断言させていただきます。

筆者は「はな恋」を映画館で3回は見たくらいのファンですが、「片思い世界」にも同じように人と人が互いを思う気持ちや、そうした人々が過ごす愛おしい時間が、ひっそりと息づいています。そして「はな恋」とはまた別の衝撃に揺さぶられ、違う“世界”に連れて行ってくれて……。

一生忘れられないだろう、心から大好きな作品になりました。「はな恋」が好きな人には絶対に刺さる作品だと思います。


●【愛おしすぎて超大好き①:ネタバレ絶対厳禁の仕掛け】
衝撃的すぎて何も言えない…ネタバレを食らう前に、絶対に映画館で、そしてあなた自身で、この感情を味わい尽くしてほしい
画像4

ここからは、「本作が超大好きだ!」と思う4つの理由を語っていきます。まずはやはり何といっても、(繰り返しですみません)ネタバレ絶対厳禁の大仕掛けが用意されていること。豪華キャスト&製作陣が挑んだ、この超野心的な試み……見ている最中、「え、すごいことが起こってる!」と、正直シビれました。

ちなみにあらすじは、詳しくは予告編でチェックしていただきたいのですが……主人公の美咲(広瀬)、優花(杉咲)、さくら(清原)は、柔らかな光射す一軒家で、穏やかな共同生活を送っています。しかし、一見平穏なムードのなかにちりばめられた、意味深で謎めいた描写に「おや?」となる瞬間が、何度もあるはず。

画像5

筆者は、ネタバレにあたる衝撃の真実を知ったとき、それまで見ていた物語の“世界”ががらりと変わり、登場人物が抱えるさまざまな思いに気付き……感情の波が一気に押し寄せてきました。

劇中の優花のセリフにもありますが、「ありえないなんてことはありえない、何だって起きる」。ネタバレ厳禁の構造が全編にわたって冴えわたりながらも、ストレートで爽やかな感動に胸を貫かれ、何度も何度も涙腺崩壊することに……。

画像15

しかも、カンヌ国際映画祭脚本賞に輝いた「怪物」など数多の名作を生み出した脚本家・坂元裕二さんが「『ああ、これで最後でいいかも』と思った」「自分の38年の脚本家人生は、これを書くためにあったんだな」と語るほどの自信作なんです。

いまは、SNSですぐにネタバレを食らう現代。だからこそ、映画館にて事前準備なしでこの衝撃を浴びる、人生で一度きりの贅沢な映画体験を、絶対に逃さないでほしいんです。

そして映画鑑賞後は、誰かと語り合う時間を確保することを、強く強くオススメします!


●【愛おしすぎて超大好き②:広瀬すず&杉咲花&清原果耶】
この3人の共演、観られるの幸せすぎ…! さらにそこへ横浜流星、小野花梨も…“日本代表キャスト”の熱演が刺さる!
画像6

続いて絶対に見逃せないのは、奇跡のキャスト陣が集結していること。何を隠そう本作は、坂元さんの「『広瀬すずさん、杉咲花さん、清原果耶さんの3人で、お話を作れないかな』と思った」という言葉から始まったのです。

いずれもNHK連続テレビ小説で主演を務め、日本若手俳優のトップを走っている広瀬さん、杉咲さん、清原さんが、12年間ずっと一緒にいる3人の女の子を、生き生きと演じている。こんなに贅沢で幸せな空間があって良いのでしょうか!?(改めて、お三方を集めてくださったみなさん、本当にありがとうございます)

画像7

詳しくはどうしても言えないので、もどかしすぎるんですが、主演3人の表情や“感情の伏線”が素晴らしく、彼女たちの演技力に絶対的な信頼があるからこそ実現した物語なのだなと、しみじみと感じました。どこまでも静かだけれど、筆舌に尽くしがたい、凄まじい演技が、確かにそこにありました。

画像8

そして、3人と同じ記憶を胸に秘める青年・典真役の横浜流星さんをはじめ、小野花梨さん、伊島空さん、田口トモロヲさん、西田尚美さんらが共演。日本代表級の実力派キャスト陣が、忘れられない名演を、あなたの心に刻みます。


●【愛おしすぎて超大好き③:セリフと日常】
坂元裕二脚本の真骨頂、やっぱりこの感じ、大好きだ…! 3人の共同生活、雑談&暮らしの豊かな描写で、心がほっこり満たされる
画像9

脚本の力も尋常じゃなく、雑談や暮らしの豊かな日常描写が確かな輝きを放つ――。“家族ではない人々の共同生活”は、坂元作品を象徴する重要な要素であり、ドラマ「anone」「カルテット」など、さまざまな作品が思い浮かびます。

本作でも主人公3人が食卓を囲んでごはんを食べたり、毛布にくるまり、ポップコーン片手にホラー映画を見たり、柱にしるしをつけて成長を確認したり……。

そうした共同生活を眺めていると、心にエネルギーがチャージされていくように、ほっこりと満たされる感覚に包まれます。鑑賞中ずっと、ニヤニヤしながら、「やっぱりこの感じ、大好きだ……!」という思いをかみ締めていました。

画像10

何でもない日常を切り取るセリフや描写。個人的には、自分も生活のなかで同じシチュエーションに巡り会ったときに、そうした素敵なものたちを振り返ることで、映画やドラマの世界が始まる感覚が味わえるんですよね。日常と、憧れのフィクションの世界の接続点が多く見つけられることも、筆者が坂元さんの脚本が大好きな理由です。

また、その時代のカルチャーがふんだんに盛り込まれていた「はな恋」では、主人公のカップルの本棚や、「もうパズドラくらいしかできない」などの切実なセリフが、大いに話題・共感を呼びました。

同様に「片思い世界」でも、3人の生活空間には、それぞれの性格や趣味――美咲は手仕事を好み、優花は量子力学に興味があり、さくらは海の生き物が好きなど――が反映されています。

スクリーンに映るアイテムひとつに至るまで、ディテールを確認したくなるこだわりが満載で、何度も劇場に観に行きたくなっちゃいます。


●【愛おしすぎて超大好き④:合唱曲が良すぎた】
クライマックスの合唱曲「声は風」で涙腺が優しく崩壊…横浜流星がピアノに初挑戦し、情熱を注いだ名シーン これ以上は何も言えない…鑑賞後も頭から消えない…
画像11

ネタバレにならない程度に、物語を読み解くヒントをひとつだけ。3人にとっての大切な合唱曲「声は風」が実は、彼女たちの過去のカギを握っています。

坂元さんが作詞した「声は風」は、3人の思いを代弁しているかのような歌詞が、そして爽やかで突き抜けるメロディが、胸に深く響く楽曲。「来年以降、どこかの学校の卒業式で歌われていそう」と自然と思うほどの名曲なんです。

画像12

演奏を担当するのは、横浜流星さん(ピアノ初挑戦で、実際に本人が弾いています)。かつて役づくりのためにプロボクサーやスキューバダイビングのライセンスを取得するなど、ストイックで職人気質な姿勢も知られていますよね。

そんな横浜さんが、心血を注いで完成させた、クライマックスの「声は風」の合唱シーン。これが登場人物たちの思いが浄化されるような、本当に胸に沁みる、素晴らしいシーンで……鑑賞後はずっと、「声は風」のメロディが頭から消えないほど、半端ない余韻をもたらしてくれました。


●【強烈にオススメしたくなる映画】
早く話したいから、みんな映画館へ観に行ってほしい。
画像13

以上、何も言えない、けれどもなんとか「片思い世界」の良さを伝えるべく、レビューを書いてきました。最後に一言。ネタバレを踏む前に、速やかに映画館で、この感情を味わい尽くしてほしいです。そうしたら……ネタバレ全開で、早く“あなた”と話したいんです!

画像14

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む
「片思い世界」の作品トップへ