劇場公開日 2023年9月1日

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「繊細な高校生が観たかった〜」夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく みる子さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5繊細な高校生が観たかった〜

2023年9月11日
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レビューに誘われ、軽い学園ラブコメだろうという先入観を捨てて観たのだが、ぴんと来なかった。
まず主演の二人が高校生に見えなかった。特に青磁が。口元とか腰周りとか、大人の男性の“芸能界に慣れてきました”風の貫禄がだだ漏れで。病気を恐れて留学するか悩んでいるような繊細な子には見えない。
茜も癖がなく、かわいいばかりで、マスクしている理由が伝わってこない。家でそんなに家事を押し付けられているようにも見えないし、過去の傷が疼いているようには全然見えない。
茜のかわいいお家とか、廃墟の遊園地とか、私物化された学校の屋上とか、セットが美しくフォトジェニックなシーンにうっとりしたいところだが、感情移入できずに終わった。
あの学園祭のダンスシーンは、面白かったですね。クラスメートの出演者たちも含め、きっとドラマや映画を見るよりダンスが好きなんでしょうね。
たまたまABEMAでやっていて、つい観てしまった旧い名作2本、韓ドラ「天国の階段」と日本の「イグアナの娘」の後だったせいか、どうにも軽く見えてしまう。演技力は大切だなあと、チェ・ジウと菅野美穂を改めて見直した。

みる子