法廷遊戯のレビュー・感想・評価
全670件中、121~140件目を表示
確かに意外な真相
自分の中では映画における裁判モノにはハズレなしという自論があるので、
まさになこの映画が気になったのと、
ほとんど類を見ない高評価の数字、
ジャニーズ映画と思って侮るなかれといったようなレビューに、
これは久々に本物の名作映画が来たのかもしれないと期待して劇場で鑑賞。
本題が起きるまでの、無辜ゲームのくだりもなかなかに雰囲気が良くて、
徐々に上がって来る期待感で本題が楽しみでした。
役者の演技もローの時は全く何も印象に残らないけれど、
感情昂らせるハイな部分は結構頑張ってるなって感じでした。
いざ、事件が起きると、
思っていたよりも単純な事件で「え、これだけ?」な感じはしたけれど、
あまりにも容疑者が少ない点と、
明らかにミスリードでおかれているヒロインの存在を鑑みて、
ははぁん解りましたよとすぐに犯人は特定出来ました。
実はこれは事件の犯人は探偵役の主人公であり、
彼は幼少時代に孤児院で過ごすという境遇から、
家族からネグレクトされていて、
その時の経験から多重人格症を発病させていて、
彼の別人格が犯行を行い、
そのことをずっと隠していたヒロインが罪を被っているのだと名推理を繰り広げました。
嫌がらせも実は彼の別人格の仕業であり、それに合わせてあげているヒロイン。
孤児院での殺傷事件もその事が絡んでいて、
主人公の知り得ない重大な事実をヒロインだけが握っていて、
映画のどんでん返し的なラストでそれが明かされるんだろうなと思ってニヤニヤ観てたんですけど、
全然違いました。
何というかこれらの妄想を繰り広げた所為か、
事の真相は思ったよりシンプルに思えてしまい、
エンドロールでは「え、もう終わり?」と思ってしまった。
盗聴していた占い師のおっさんと衝撃映像に耐えきれずに嘔吐してしまうおばちゃんの関係は一体何なのかというのが気になったし、
そもそも学生で司法試験に受かったような本当にどこにもいない天才が、
父親の汚名を返上したかったというのは解るのだけど、
それで長年かけてやった事の事件の詰めが甘いというか、
そんな自分の命を覚悟してまでやるべきだったのかなと。
そもそも痴漢冤罪の件も、
警察なんて内部の不祥事はもみ消す方向で動くだろうし、
ちゃんと引っ張って階段から突き落としてる所も目撃してるんだから、
監視カメラにも登場人物がしっかり映ってるだろうからそんな簡単に有罪にならなくないかと思ってしまう。
等、思う所はありますが、
最後まで結末が解らないストーリーと構成は良かったです。
ちょっとだけ期待が大きすぎました。
正義の定義
誰にとっての正義?
側から見たら一般的な院生の3人
味方を変えると全員複雑な過去があって
被害者であり、加害者であり
正義のための法律を学んでる3人
でも正義の定義は全員違った
清義にとっての正義は
美鈴を守ることで自分を守ること
馨にとっての正義は
犯した罪とそれ相応の罰を受けさせること
美鈴にとっての正義は
清義そのもの
美鈴は生きる意味なんてないって諦めてた時に
唯一助けてくれた清義の存在が正義そのものに
だから大人よりも法律よりも清義だけが
自分を守ってくれるモノで全ての基準だった
馨の父、佐久間悟の言葉は
大人、法律としてはきっと正しい
けど美鈴にとっては違った
佐久間悟は自分の信じていた正義に
裏切られて冤罪を生んだ
自分の信念が崩れた事が辛かったんだろうな
自分を想ってくれる息子よりも正義に囚われてしまったのかな
馨にとっての正義は父であり
父を取り巻いていた法律だった
だから冤罪を生んだものを憎んでいた
どうしたら冤罪を生み出すのか、
無辜ゲームで把握したかったのか
清義と美鈴が罪の意識があるか確認したかったのか
自分と父の信念を突き通して
清義と美鈴と冤罪を訴えたかったんだろうな
現役合格が馨の信念を窺わせる
清義は何で弁護士になったのか
自分を守るため?
美鈴を守るため?
罪を償いたかったから?
もう冤罪を生まないため?
美鈴は何のために弁護士を目指したのか
清義を見張るため?
罪から逃れるため?
2人は支え合ってるようで
共犯という絆で繋がっていた
清義の心は壊れそうで壊れなかった
美鈴を守ってるようで
ただ自分を守りたかったんだと気付いた
自分の行動は結果として
美鈴も守ってなかったと思ったのかな
あとは馨の想い
2人が父を殺したと言っても過言でないけど
実際に手を下すのでなく、
ゲームという形を利用しながらも
司法の元で罰を下す
いつも2人をどんな気持ちで見ていたのか
清義に日記を託したのは
清義なら罰を受けてくれるという信頼かな
なんか整理しても整理して
色んな立場から考えるって難しい
立場が変わればモノの見方、感じ方は違う
正義とは何か、自分のモノの見方の基準とは何か
色々考えさせられる映画内容だったな〜
永瀬廉、杉咲花、北村匠海
3人だから出来た世界観
永瀬廉くんは陰のある心の動きの表現が上手
儚い役柄の表現が好き
杉咲花ちゃんのいつもの可愛い笑顔が怖くて
笑ってるのに笑ってない闇の表情に引き込まれた
北村匠海くんの信念のある目が好きだ
どのキャストもマッチしていた
大森南朋さん本物に気持ち悪くてすごかった
主題歌の愛し生きることもすごく良くて
エンドロールで聴いた時ちょっと鳥肌立った
エンドロールで浸りながら振り返りが出来た
結果、全て良かった!!!!!
いい意味でスッキリしない作品
わかりやすい起承転結やコメディ要素は一切なく、ただずっと色んな時系列の暗い重苦しい話がモワモワと続いていく感じでストーリーが進行していきます。
最後にそれらの点が結びついて線になってスッキリ!伏線回収!パターンかと思いきや、スッキリはしなかったです。
最後まで重いし暗いし救いようがない。
ー応最後は爽やかに終わるものの、それすら切ない感じがする、清々しい余韻などはない話、というのが私見です。
ずっとモヤモヤ気持ち悪くなる作品だなと思いますが、現実ってこうだよね、実際は物語のようにまるっとおさまってハッピーエンド!とはならないよね、という意味では非常に現実味のような苦さがあり、冤罪や司法の限界という社会問題に触れた作品としてはむしろそれが適切だよなと私は感じました。
登場人物の感情を言葉で表現しすぎないのに、感情がありありと伝わってくるような描写もすごかったし、それを言葉以外の方法でこちらに訴えてくる俳優陣の演技もすごかった。特に杉咲花ちゃんがすごすぎて怖かった。
あと永瀬廉くんがなんかずっと薄気味悪いのもすごかった。
切なくも優しいミステリー
読んでからみるか観てから読むか…今回は永瀬廉くんなので観てから読むことに。映画を観て読むとその役の方を当てはめて読みますので 廉くんを思いながら、です。清義、美鈴、馨。3人の気持ちを思うとただ切ない。馨の生い立ちは幸せな家庭がありましたが清義と美鈴は誰からも愛されたり守られたりせず育った環境があります。美鈴が牢の中で仰向けに寝て微笑見ながら過去の原っぱでの清義との場面を回想するところ、ただただ美鈴の清義への愛の一途さに切なくて私は泣けました。清義しかいないんだなぁ、と。子役の方も以前も永瀬君の子供の頃を演じた子だったと思ったり。父の無罪を知っていながら犯罪者にされた父の最後を見たのも馨でそれは高校生の頃だとするとあまりに残酷に思えて その後の復習を父の汚名を晴らすための手段を考えながら清義 美鈴と接していたことを思う時。やはりあまりに切なく悲しい。永瀬君の4作目の主演映画は心に残る名演となりました!素晴らしかったです。何度も観に行ってますがもうBlu-rayが待ち遠しいです。
見たあと色々考えてしまう映画
原作を全く知らなかったので、あまり期待し過ぎず見ました。
サスペンス系が好きなこともあり予想外の展開で、思った以上に面白く惹きつけられました。
主役の永瀬君のアイドルとは思えないほどの静かな、感情を抑えた演技や若手実力派俳優二人の圧巻な演技が光っていました。
特に杉咲花さんの気が狂ったような演技にはドキドキしてしまいました。
ハッピーエンドではないけれど、見た後に正義や大人の責任について考えさせられる映画でした。
個人的に今年1番の邦画でした。
アイドル映画と思ってパスすると損
原作未読ですが、恐らく物語の先が読める人はいないだろうろ思われる上質のミステリー映画です。
私は過去、レビューの内容や点数を信じて何度かアイドル主演映画を観に行ってことごとく裏切られ続けていたので、今回が最後かな程度の半分投げやりな気持ちで観に行ったのですが、レビューや点数通り今年の邦画(大評判のゴジラ含む)では一番の満足度でした。
こうなると今後も点数やレビュー内容の信憑性に悩むところですが、もし同じような経験がある人で本作の鑑賞をためらっている人が居れば、コレは大丈夫とオススメしたい映画です。
内容としては何やら法廷闘争を思わせるタイトルで、ハリウッドでよくある法廷モノ的な内容を期待すると裏切られますが、前述通りミステリー映画としてはかなりできの良い映画です。
過去シーンが至るところに挿入されますが、それが絶妙な謎解き(ちょっとその時代にはこの車はないだろうといった作り込みの甘さはありますが)として効果的に使われて、重層的な謎をわかりやすくしてくれます。
まあ、邦画にありがちな特別出演的な有名俳優の使い方や、なんでこの人がこんな役で出てるの?といった悪癖も散見されますが、タイトルエンドの楽曲も含め、些末なことと思って無視すればいいです。
永瀬廉さん北村匠海さん杉咲花さん圧巻😵💫✨
永瀬廉さんの演技や声がとても儚さ寂しさが伝わってきて今でも目に焼きついてる。
北村匠海さんの演技は目つき重みのある演技で素晴らしかった。杉咲花さんは豹変するシーんは同じ女として1人の人を守ろうと共感できる部分があり知らぬ間に涙を流していた。
映画は中盤、眠くなったりするが始めて眠くならなかった。また、観に行こうと思わせてくれる映画。また観に行きます。
この映画は、ファンではない一般のいろんな人にも是非みてほしい。
息が詰まるほどの緊張感と、圧倒的な満足感。
良い意味で、予告動画に裏切られた。始まりからトップスピードで進んでいく物語に、ラストに向けて高まり続ける緊張感、そして息をするのも苦しいほどの迫力あるシーン。あっという間のエンディングで、今までに観た映画の中で1番満足感があった。主演の永瀬廉さんの、儚さもありつつ芯のある青年の演技が物語に良い具合にマッチしていて、とてもよかった。特に接見室での表情が、観ていてとても胸に来るものがあった。また、杉咲花さんの圧倒的な迫力。苦しくもあり、また観たくなるような気持ちにもなり、本当によかった。主軸の御三方だけでなく、ひとりひとりの演技がとてもなめらかで、観ていて心地が良かった。
正義とは何かを考えさせられる、含みを持たせたラスト。観終わった後も余韻を楽しめる、とても良い映画だった。また、King & Princeさんの主題歌が本当に素晴らしかった。2人の美しい歌声と、物語を支えてくれるような歌詞に、心を救われたような気持ちになった。エンディングの、文字に光が当たるような演出も大変良かった。主題歌を含め、音の使い方が面白い映画だなと思った。これは是非、劇場で観て欲しいと勧めたくなる映画だった。
素敵な映画に出会えてよかった。機会を見て、また観に行きます。
真実は観客にしか分からない
観客=神視点で見えている事実が怖ろしい本作。
杉咲花ちゃんの演技が凄すぎて、美鈴の迫力が下手なホラーなんかより怖ろしい。
ラストのカメラに映っていないところで、美鈴が実際は何かをしてるのだろうなというのは観客だけでなく、裁判官も検察官も、??と思うだろうし、解剖段階でナイフが刺さった後に致命傷となるところまで移動しているのは分かるはずなので、そこが若干嘘くさくマイナスポイント。
「正欲」でもあれで逮捕はないんじゃない、というコメントを散見しましたが、正欲は逮捕手続は話の中心ではないので気になりませんでしたが、本作は法廷ミステリーで、美鈴が有罪か無罪かが重要なので気になりました。
また、清義がこのあと自首することを考えると、美鈴は、本懐を遂げられなかったので、判決のときに笑っているのはおかしく、無罪になったのに泣き叫んでいて、周りが??となるべきなのでは。
上記の二点が気になり4.0ですが、司法制度の限界を説く馨(北村匠海)は、冤罪事件や同罪報復にも触れ、養護施設で暮らす清義(永瀬廉)と美鈴(杉咲花)が、理不尽な思いをしてきた結果、辿り着いてしまった行動も問題提起があり、見応えがありました。
美鈴に実際は殺されるかもと分かりつつ、保険までかけているクレバーな馨が、清義が父に傷害を負わせ、真実も語らなかったと分かっているのに、学生時代は仲が良さそうだったり、清義に保険を担わせているのは、清義の根っこの正義を見ていたのでしょうか。
永瀬廉くんは、「おかえりモネ」のときアイドルと知らなくて、切ない演技がうまい役者さんだなあと思っていたのですが、本作も何とも言えない哀愁がありましたね。眼鏡姿はちゃんと10代の幼さが出てました。「新信長公記」のときは柄本さんといい演出がひどかったので、本作は彼の良さが出ていて良かったです。
北村匠海くんは、やっぱり安定のうまさ。役柄にぴったり。
若手の演技が光ってました。
ふーん、アイドルの主演か
無罪・有罪・冤罪 その間にあるものは
原作未読先入観無しで鑑賞
面白かった
見終えてから視点を変えたくなる映画
キャストと法律が絡むストーリーに惹かれて鑑賞
目に光のない永瀬廉、狂気の杉咲花、怒りのマグマを凍らせて閉じ込めたような北村匠海
キャスティングは大正解
予想を裏切るストーリー展開も面白…いはずだった
事前に「二転三転どころか四転五転する」と聞いてしまったので、「ここからひっくり返してくるなら…」と考えた展開が全部当たってしまった泣
予備知識を入れないまま観に行った同行者が「何度もひっくり返される展開が面白かった!」と絶賛していただけに残念(映画のせいではない。自分のせい)
最後に、楽し気な馨と清義を見つめる美鈴のシーン
美鈴には馨が自分から清義を奪う者に見えていたということはないだろうか?
全てを知った清義がもし保身を選び自らの犯した傷害罪を黙ることを選んだなら、すでに弁護士になっている彼は美鈴から離れることもできなかったはず
美鈴の行動は、彼への愛というより束縛に思えた
「同害報復」を加害者を許す手段だと馨が考えていたことも自分の中で消化不良のまま
そのような司法改革がされていれば馨はどうしていたのだろう?
馨と美鈴の目線で書かれたストーリーは原作にあるのだろうか?
原作が読みたくなった
キレイな嘘
映画化の告知で気になってたので少し遅れたが見に行きました〜
上映時間中ずっとハラハラドキドキしながら見てたのであっという間に終わってしまった感じです
永瀬くん北村匠海くんの腹の底が読めない感じ だけど不気味ではない感じが出てて凄い良かった!杉咲花さんは可愛らしい顔なんですが感情が溢れるところ凄かった😀
法廷シーンは変に演技すると違和感あるから永瀬くんの淡々と喋るのが凄い合ってた!
電車の音とか飛行機の音とか乗り物の音が印象に残りましたが何かの比喩なんかな〜
目的地(結末)は決まっている物語ってことなんかなー
永瀬くんは表立って好きだ愛してるとかより心のなかに秘めた好意を表現してくれる感じ凄いきました
「大人」が嫌いな美鈴が無罪となって頼れるセイギもいなくなったあと社会で「大人」となって生きていくことができるのか
セイギが今後どのように生きていくのか
考える余韻も含めて良かったです
最後キンプリの爽やかで切ない曲が流れてエンドロール含めて満足しました
全670件中、121~140件目を表示