法廷遊戯のレビュー・感想・評価
全667件中、101~120件目を表示
美術館でクラシック音楽を観るような映画です。
モーリス・ラヴェルのボレロの調べのように物語が流れてる感覚。映像も、排他的だったり写りだっり光も暗闇も、美しい。自らの選択、選んでいない状況、選ばざるを得ない環境、幾重にも重なり交差している思い、まさにオーケストラ。人が作った不完全な法制度、それにかかる枝葉にもスポットが当てられている。上質な作品です。
なかなかの良作!
本日公開初日だった隣人Xを仕事終わりに見に行くはずが間に合わず。ちょうど着いた頃に上映開始時間が近かったこちらを鑑賞。北村匠海と永瀬廉君が出てること以外は事前情報何も知らずに見ました。ただのイケメン映した内容薄い映画かと思いきや、いやいや!失礼っ!結果、見て正解でした!内容自体は重く暗く、それぞれの抱える過去が交差してなかなか複雑な、でもすごいなこれ!って展開になっていきます。映画自体の流れはテンポよく最後まであっという間に見れました。ただ、ラストは、ん〜って感じです。あくまで個人的な意見になりますが。
でも、あれか。北村匠海だからタイムリープしたってこと?笑
ま、なんだかんだラストは好み分かれそうですが映画全体としては面白く、特に久々に見た大森南朋さんがなかなかいいキャラを演じてました。渋カッコいいイメージがありましたが、大森さんも年とったんだなーと思いました。あとは杉咲花さんがすごく良かった、普段元気な可愛らしい女の子の役のイメージしかなく、今作も最初見てたらまさにそんな感じなんですが終盤での発狂具合がめちゃくちゃいい演技してました。たまたま見た映画でしたがなかなかの当たり作でした!
構成
ストーリーは面白い。しかし、構成が悪く感じた。だから観終わって感じるのは、「何かが足りない」だと思う。また、短い上映時間なのに長く感じる。
メインの3人のそれぞれに対する想いが見えてこない。ミステリー要素を大事にした為、本来大事にすべきシーンが存在しない。映画として、重要な欠落だ。これは構成の不味さにあると思う。
また、主役の永瀬廉さんがただ暗いだけになってしまっているのも残念だ。
杉咲花さんの、構成力の弱さを補って余りある演技力は観る価値がある。
何度見ても心揺さぶられる
先行上映会に娘と初鑑賞。
音響と無辜ゲームに心臓をどきどきさせられながら物語がはじまる。主要キャスト3人の声と表情と演技に胸がしめつけられ切なすぎて余韻と共に心に残る良作。
映像のゆらぎ、電車の音、ホームの雑踏、モノクロから色づくながれ、音響のタイミングもう本当によすぎる。
原作をこんな見事に97分にまとめられた脚本もすごい。
最後のシーンも本当に映画ならでは。
すきだなぁ。
深川監督の作品を今まで観たことないので他の作品はどんなふうに制作されているのか気になる。
中学生の娘には一度では理解できなかったようなので親子で考察してから再度観ると理解できたようだ。
パンフレットは必読。読み応えあり。
先行上映から、複数回リピート。
娘より私の方がはまってる。
55点
映画評価:55点
高評価のレビューが多かったので、
映画館で観てきました!
正直、面白い!!とかにはなりません
勿論つまらなくもないです。
内容(ネタ)は話せないので、
概要の部分からの話しをしますと
あらすじを見て、私が一番最初にイメージしたのが【ソロモンの偽証】でした。
ですが、特にそんな事もなかったです。
なぜなら、謎解きの舞台は2年後に移るのです。
そこから二転三転していくのですが、
感動や驚きは特になかったですね
ただ若い役者さんを使った
他の作品に比べれば、安定した面白さはありました。
作者や役者のファンの方にはオススメできます
【2023.12.1観賞】
歪みながら育った少年少女達を通じて多方面に問題提起する作品
煽り文句の通り二転三転するスピード感のある場面転換と予測できないストーリー展開がおもしろく、考察の余地を大いに残した作品。
97分の作品だったのもよかった。
終始重いトーンを保ちつつもテンポ良く話が進んで飽きることがなかった。
メインどころ3人の生い立ちや考え方など明かされない部分も多く、含みがあるため原作読了後に映画を見るとまた違った見え方になるのも面白い。
心の歪みを抱えながら知恵をつけ歳を重ねた少年少女達がどう生きていくのか、どう生きられるのか。
多方面に問題提起をするような考えさせられる。
繊細な感情の変化を演じた役者陣も素晴らしく、見る前のイメージとはいい意味で異なる作品であった。
狂気×狂宴×狂演×狂信×狂愛
予告を映画館で見かけてから面白そうと思っていましたが、動画配信が始まったら観たい候補かなと思っていました。本日不意に時間が空いて、上映時間97分と短めで、アクセスの良い場所の映画館でちょうど良い時間帯にやっていて観たら完全にやられました。
間も無く公開終了という事でまだの方はネタバレなしで、劇場の大スクリーンと良い音響で観てほしいと思います。
原作未読でしたが、大まかなあらすじは途中まで想像通りでしたが、中盤以降から序盤の何気ないシーン一つ一つが伏線となって物語はどんどん二転三転のドンデン返し。
単に幼馴染の無罪を弁護士になった主人公が晴らすのではなく、近年の司法の在り方、矛盾に一石を投じるような挑戦的であり、挑発的で私的にはこういう裏切られ方(サプライズ)は大好きです。
★0.5分は公開期間の短さと劇場の少なさ、宣伝の少なさ、上映回数の少なさに対する不満です。作品自体の面白さ、演技、脚本などは★5.0にしても良かったくらいです。
地方などだと劇場も減ってきて観られない地域もあるかもなぁ、正直こんなに面白いならもっと宣伝して欲しいかったな。
解き明かされる謎と人間ドラマが面白い!けど、曲で余韻が…
未情報から鑑賞。エンタメ要素が強いのかと思っていたらしっかりシリアスミステリー。
解き明かされていく真相と結末にハッピー感は無いけれど自分的には満足でした!
…からのエンディングの曲に“ちょっと違うな”感。
そりゃ主演の曲使うよねと思いつつ、折角の物語の余韻がエンディング曲でスッと引いてしまいました。
出演者に配慮して曲を起用するのは映画あるあるですけど(^_^;)自分はこれが結構な割合で余韻を妨げられるで苦手なんです。特にシリアス物は。
折角良かったから勿体無かった。
あくまでも個人的感覚です。
高レビューが多いので鑑賞の決め手に
気にはなってたけどもう一押しが足りず観るか迷ってたけど、コチラのレビューの高さに後押しされて鑑賞。
裁判シーンは個人的に好きでしたしヤラれました。あとメイン3人の関係性というか立場の変化も良かった
確かに見応えあったし裏をかかれたところはあって良かったのだけど……
終わり方は個人的には物足りないというか終わってみたら茶番ぽくも若干感じてしまった
最初から自白してたら……とか
他にもツッコミどころもあって
あとエンドロールの曲も好き嫌いは別で作品自体が安く感じてしまって残念(キンプリファンの方ごめんなさい)
脇役にベテラン俳優が何人もいたわりに絡みが弱すぎたのも残念
もっと複雑にしても良かったかなぁ
あとネタバレが早すぎたかな
でも決して嫌いな作品ではないしむしろ好きな作品でした
『冤罪と無罪の違い』とかも良かったし、杉咲花の表情の変化が凄かった
作品自体が良かったと思っただけにもっと自分好みさを望んでしまった
今年一番
原作読了後に映画鑑賞。現役弁護士が書いた作品だけに原作は法律が主役、登場人物は法律を語るための道具のように見えた。この作品をどう映画に立ち上げるのかと思ったが、主要登場人物を3人に絞り、余白を増やし、その判断は観客に委ねるという一筋縄ではいかない作品になった。今年一番面白い作品だった。
あまり描き込まれていなかった登場人物も役者が演じることで鮮やかに生命が吹き込まれた。北村匠海は不気味な底知れぬ存在が後に切なく、杉咲花のパッション。彼女は"湯を沸かす"の時から激しい役が似合う。永瀬廉の儚さ強さ。最後の表情がこの映画に奥行きをもたらした。
映り方も一つ方向ではなく、録画記録用やガラスに映った顔など多種多様で飽きさせず。
金魚の水槽にシンクロして画面がゆらゆら揺れたり、過去のモノクロが心情説明のようにカラーに転じたり、示唆的だった。
二度三度見ても飽きない。そして、人によってどのようにでも受け止められる懐の広い映画になった。
すごくよかった!
法廷遊戯、娘とみたんですけど、とてもよかったです。
娘がもう1回みたいと言ったので2回みて、小5ですが原作も読み始め、DVDが出たら絶対買ってよとも言ってます。
いろいろ考えさせられる映画でした。真実とは何か、有罪無罪、冤罪と無実。
この作品に出逢えてる永瀬廉さんは強い。
杉咲花さんがすごい。
たくさんの人に見てもらえたらいいなと思います。
最近、5点評価多いですね
映画を作ってくれただけで評価に値するのでどんな駄作だと思っても最低2、普通より少し?なら3、普通に良かった作品には4、とても良かったら4〜4.5。個人的には年間最も素晴らしい作品に4.5か5な感じです。個人的な見解ですが評価のインフレにならない様にと思ってますが、感受性も人それぞれ、評価の仕方も人それぞれで良いと思ってます。本作はメインの3人がとても良かったですね。ストーリーも二転三転して面白かったです。
何度も観たくなる映画
面白いという言葉で表現して良いのか躊躇うくらい、重く、切なく、苦しい映画でしたが、最後の主人公の台詞と主題歌に救われました。
細かい謎が気になって再び観ると、視点が変わり、最後に救われたのか、やはりメリバだったのではと、思い返したり、全く違う視点で、また観たくなる映画でした。無駄なシーンが全くなかった。主人公の永瀬廉さんの声が凄く良かった。
話は面白いけれど…
定期購読している雑誌に連載されていたので漫画は読んでいました。漫画ではそこまで面白いと思えず、でも評判がいいので映画を観ました。
やっぱり好きでは無かった。きっと杉咲花が演じた女の子の生き方や考え方が私とかけ離れているからだろう。
また、ストーリーを知っているから、ミステリーとしての楽しみ方ができなかったせいもあると思う。
ただ、杉咲花の迫力はすごかった。
メフィスト賞に恥じないミステリらしい作品
原作がメフィスト賞を受賞した作品と聞いて見に行きました。原作は未読でしたが楽しめました。
ミステリものとしてよく出来てると思いました。登場人物が少ないので「誰がやったのか?」の部分を考えるのは簡単でしたが、筋の通った動機を考えるのに苦労しながら見ました。
限られた時間で広げた風呂敷をきっちり畳んで終わるし、オチも良く出来ていて後味も良いです。
司法の課題を取り上げるという意味では浅く、むしろ司法の杜撰さとどう向き合い折り合いをつけるかという意味で示唆に富んでるように感じました。
最近の若者向けのドラマっぽい演技が大げさすぎるシーンがチラホラあり、その辺りは好みが分かれそうです。
まあまあ、でした。
熱烈なキンプリファンの応援力が働いているらしく作品の評価が異常に高い映画だが、アイドル作品としてはまあまあ面白かった。同じく★3.7かな。
★4に行かなかったのは、どこか、この映画には救いがないことである。
ミステリーとしては結構ぐいぐいと引き込まれる展開だったし、よく出来ているとは思うが、私には主役の清義(永瀬廉)もヒロインの美玲(杉咲花)も、サブキャストの結城馨(北村匠海)も、誰も救われない結末が残念だった。所詮、作り物の世界とはいえ、エンターテインメントとして、もうちょい、なにかが足りない感じかな。絶望的な美鈴の叫びだけが耳目にいつまでも残ってしまった。まあ、人殺しの罰といってしまえばそれだけなのだが・・・。
それと下宿先のおばさん(倉野章子)と、何でも屋役の大森南朋の演技が臭かった。大学教授役の柄本明はいつもながらの名演である。味があった。
確かに意外な真相
自分の中では映画における裁判モノにはハズレなしという自論があるので、
まさになこの映画が気になったのと、
ほとんど類を見ない高評価の数字、
ジャニーズ映画と思って侮るなかれといったようなレビューに、
これは久々に本物の名作映画が来たのかもしれないと期待して劇場で鑑賞。
本題が起きるまでの、無辜ゲームのくだりもなかなかに雰囲気が良くて、
徐々に上がって来る期待感で本題が楽しみでした。
役者の演技もローの時は全く何も印象に残らないけれど、
感情昂らせるハイな部分は結構頑張ってるなって感じでした。
いざ、事件が起きると、
思っていたよりも単純な事件で「え、これだけ?」な感じはしたけれど、
あまりにも容疑者が少ない点と、
明らかにミスリードでおかれているヒロインの存在を鑑みて、
ははぁん解りましたよとすぐに犯人は特定出来ました。
実はこれは事件の犯人は探偵役の主人公であり、
彼は幼少時代に孤児院で過ごすという境遇から、
家族からネグレクトされていて、
その時の経験から多重人格症を発病させていて、
彼の別人格が犯行を行い、
そのことをずっと隠していたヒロインが罪を被っているのだと名推理を繰り広げました。
嫌がらせも実は彼の別人格の仕業であり、それに合わせてあげているヒロイン。
孤児院での殺傷事件もその事が絡んでいて、
主人公の知り得ない重大な事実をヒロインだけが握っていて、
映画のどんでん返し的なラストでそれが明かされるんだろうなと思ってニヤニヤ観てたんですけど、
全然違いました。
何というかこれらの妄想を繰り広げた所為か、
事の真相は思ったよりシンプルに思えてしまい、
エンドロールでは「え、もう終わり?」と思ってしまった。
盗聴していた占い師のおっさんと衝撃映像に耐えきれずに嘔吐してしまうおばちゃんの関係は一体何なのかというのが気になったし、
そもそも学生で司法試験に受かったような本当にどこにもいない天才が、
父親の汚名を返上したかったというのは解るのだけど、
それで長年かけてやった事の事件の詰めが甘いというか、
そんな自分の命を覚悟してまでやるべきだったのかなと。
そもそも痴漢冤罪の件も、
警察なんて内部の不祥事はもみ消す方向で動くだろうし、
ちゃんと引っ張って階段から突き落としてる所も目撃してるんだから、
監視カメラにも登場人物がしっかり映ってるだろうからそんな簡単に有罪にならなくないかと思ってしまう。
等、思う所はありますが、
最後まで結末が解らないストーリーと構成は良かったです。
ちょっとだけ期待が大きすぎました。
正義の定義
誰にとっての正義?
側から見たら一般的な院生の3人
味方を変えると全員複雑な過去があって
被害者であり、加害者であり
正義のための法律を学んでる3人
でも正義の定義は全員違った
清義にとっての正義は
美鈴を守ることで自分を守ること
馨にとっての正義は
犯した罪とそれ相応の罰を受けさせること
美鈴にとっての正義は
清義そのもの
美鈴は生きる意味なんてないって諦めてた時に
唯一助けてくれた清義の存在が正義そのものに
だから大人よりも法律よりも清義だけが
自分を守ってくれるモノで全ての基準だった
馨の父、佐久間悟の言葉は
大人、法律としてはきっと正しい
けど美鈴にとっては違った
佐久間悟は自分の信じていた正義に
裏切られて冤罪を生んだ
自分の信念が崩れた事が辛かったんだろうな
自分を想ってくれる息子よりも正義に囚われてしまったのかな
馨にとっての正義は父であり
父を取り巻いていた法律だった
だから冤罪を生んだものを憎んでいた
どうしたら冤罪を生み出すのか、
無辜ゲームで把握したかったのか
清義と美鈴が罪の意識があるか確認したかったのか
自分と父の信念を突き通して
清義と美鈴と冤罪を訴えたかったんだろうな
現役合格が馨の信念を窺わせる
清義は何で弁護士になったのか
自分を守るため?
美鈴を守るため?
罪を償いたかったから?
もう冤罪を生まないため?
美鈴は何のために弁護士を目指したのか
清義を見張るため?
罪から逃れるため?
2人は支え合ってるようで
共犯という絆で繋がっていた
清義の心は壊れそうで壊れなかった
美鈴を守ってるようで
ただ自分を守りたかったんだと気付いた
自分の行動は結果として
美鈴も守ってなかったと思ったのかな
あとは馨の想い
2人が父を殺したと言っても過言でないけど
実際に手を下すのでなく、
ゲームという形を利用しながらも
司法の元で罰を下す
いつも2人をどんな気持ちで見ていたのか
清義に日記を託したのは
清義なら罰を受けてくれるという信頼かな
なんか整理しても整理して
色んな立場から考えるって難しい
立場が変わればモノの見方、感じ方は違う
正義とは何か、自分のモノの見方の基準とは何か
色々考えさせられる映画内容だったな〜
永瀬廉、杉咲花、北村匠海
3人だから出来た世界観
永瀬廉くんは陰のある心の動きの表現が上手
儚い役柄の表現が好き
杉咲花ちゃんのいつもの可愛い笑顔が怖くて
笑ってるのに笑ってない闇の表情に引き込まれた
北村匠海くんの信念のある目が好きだ
どのキャストもマッチしていた
大森南朋さん本物に気持ち悪くてすごかった
主題歌の愛し生きることもすごく良くて
エンドロールで聴いた時ちょっと鳥肌立った
エンドロールで浸りながら振り返りが出来た
結果、全て良かった!!!!!
全667件中、101~120件目を表示