法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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人は人を裁く必要があるのか。
普段なら、観に行かないタイプの映画だけど、レビューが熱いので心が動き、出かけました。
ロースクールの学生が法廷ごっこしてて事件が起こる…的な、わっちゃわちゃした映画ではなく、想像以上に切ない作品。
人間の認知の仕方って、その人の特性や経験、知性によるので、その掛け違いが悲劇をうむ過程を観るのは、辛い。
人は失敗から学ぶ生き物なので、間違いを指摘してくれる人との出会いは、人生のターニングポイントなんだけどね。
親の立場から言えば、我が子に自殺した自分の第一発見者にならないように配慮すべきだけど、そうできないくらい父親はメンタル追い詰められていたんだろうな。
そこまで行く前に、心理面の専門家に相談に行けたらよかったね。
被害者が加害者への報復について、話し合う場面がある。
ハンムラビ法典の復讐法は、一定の説得力があると思う。
けれど、それをすると現代社会では今度は被害者だった者が罰せられるというリスクを負う。
加害者と同レベルに落ちるというのも、イヤだしね。
因果応報という法則を信じて神に委ねるのが、ベストな報復と私は考える。
永瀬廉君、以前推し出演のため観た「新信長公記」で初めて出あい、「へえ、こんな普通っぽい子が主演なんだ」と驚いた。
コメディタッチの群像劇で、大コケだったけど、彼の良さが活かされてなかったのねと今回で思った。
キラキラより、哀愁が似合う俳優さんで、20年後が楽しみ。
彼が出演する作品をまた観てみたいなと思った。
ストーリーの完成度が高く、杉咲花さんが印象的だった!!
ストーカー被害の話から入り、入り込み易かったです。一組の男女の自立と共存、そしてその程度や認識の違いを、司法の穴を絡めて上手く描いていました。杉咲花さんのメンヘラ具合が印象的でした。私なら、俺の為にありがとうと言って抱き締めたいです。北村君の役は「ダーウィン賞」を受賞するだろうと思いました。主人公が場所移動する際に、歩くシーンが頻繁に入り、他の多くの映画のように場所ワープしないのが何か良かったです。効果音がサイレントヒルみたいで怖かったです。程良く怖く、上手くまとまった内容で満足できました。ありがとうございました。
ちょっと期待しすぎた
評価高くてみに行きました
光と陰が絶妙な映画
社会背景に考えさせられるミステリーでおすすめ!
どう生きたら三人とも幸せになれたのか…その後はどう生きていくのか、とても考えさせられる内容でした。ミステリーはスピーディーに展開し後半特にひきこまれてあっという間に終わりました。緊迫した中でも所々息を抜く場面があり緩急がうまくついててとても魅力的なストーリーでした。若手三人の俳優のさりげない演技や圧倒的な演技、見事でした。ぜひこれは見ることをオススメします。
原作既読。面白かった
「原作の良さが…」と嘆く感想も見つけるのだけど、97分という「短い時間で」、しかし「座らされ続ける『映像作品』」で、原作・法廷遊戯と同じように 淡々と進みつつ徐々に明らかになる狂い、気づいたら絶望に触れているというテンポ感やスパイスの匙加減を同じように感じられたので、個人的にとても満足です。
そして作品全体を通した問いかけ、メイン3人の聡明さとそれぞれの「正義」故の歪み、沼田(原作では佐沼)の底知れぬ感はよりわかりやすくキャラクター化し表現されてたのも、観る側を飽きさせない構成でよかった。
この作品は、原作もなのだが、よくある巨大な謎に挑む推理ゲームではない。
司法の上になりたつ倫理や道徳といった人間の奥深い思考へ問いかける作品である。
観終わったあとは身体がずんと重く思考の波に飲まれる重さのある内容だが、希望のある主題歌が手を差し伸べ救ってくれた。Xで主題歌を聴いて初めて完結する映画というポストを見たが本当にその通りだと思う。
美鈴は清義と一緒に生きるためだけに人を殺し、馨は復讐の対象のはずの清義に命を賭けて父親の名誉回復と司法への挑戦を託す。
永瀬廉さん演じる久我清義が馨と美鈴の合間で揺られ揉まれているのかと思いきや、幼いときはうっかり道を踏み外してしまうほど危うくも純粋な愛と優しさと正義感を持った『清義』という人物に、美鈴と馨が人生賭けて振り回されているという構図とも受け取れるなと思った。
圧巻の作品
法廷遊戯
えっ?泉谷しげる?
ミステリーらしい
タイトルなし(ネタバレ)
原作未読で観ました。話が展開するスピード感がとても心地良く、あっという間の97分でした。結末を知った上でメイン3人の心情の動きが気になり計3回鑑賞。1回目はでは気づけなかった箇所もありより理解が深まったので複数回鑑賞オススメです。
どんな場面も怖いほど冷静な美鈴がとにかく不気味で、ラストシーンで感情が爆発するシーンは圧巻でした。セイギは美鈴とは対照的に優しく真っ当に生きようとしていますが実は2度も(それが美鈴を守るためとは言え)それなりの事件を起こしていて、それも別の意味で不気味でしたが、その不気味さを誰よりもセイギ自身が感じていて、事件をきっかけに最後には向き合うことができたのかなと。
過去の出来事がこの映画での重要な意味を持っていますが、過去の出来事から彼らがどういった経緯で進学するに至ったのか、未来で起きる事件がいつから企てられていたのか、セイギの生い立ちなど映画では語られない部分でもまだまだ気になることが多いので、原作も読もうと思います。
観るたびにもっと観たくなる
動と静
考えさせられる
永瀬廉くん目当てで見に行った映画です。
最後まで見て、エンディング曲を聞いた時涙が出ました。
なんで涙が出たんだろうって終わったあと考えて、多分、今の時点で誰も幸せじゃないなって感じたからだろうと思います。
自分ではあまりいろいろ整理がつかなくて、皆さんの感想やレビューを見てからそういえば…、と思うことがたくさんありました。
改めて3人それぞれの立場に立って心情を考えた時、馨の人生が1番悲しく思えました。
皆それぞれ、その時1番納得の行く選択をしても、こうなってしまうのだなあ…とか、いろいろとりとめもなく考えました。
そういう風に、いろいろ考えて悩むような作品を見られて良かったなって思います。
いろんな意味でとてもいい映画でした。
役者さんが皆さんほんとに素晴らしくて、のめり込んで見られたのが大きかったと思います。
何度も見て考察したくなった映画です。
いつの間にか考えてる。もう一度観たい映画
音楽でドキっとする。ただならぬ音で緊張感が増す。そんな中で主人公の下宿先での生活感によりほっこりする癒し。そして緊張、ドキっと飛び上がる感覚。
いい人と言われていても多角的に見ると、そうでないこともある。その時の場面や置かれてる状況でものごとの捉え方が変化する、心の動きを丁寧に追った映画。
愛するとは?生きるとは?この法廷遊戯のループから抜け出せない。
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