法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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それぞれのセイギを貫く人たち
全くノーマークの映画であったが、時間があったのが本作品だけだったので、なんとなく鑑賞。すぐにストーリーに引き込まれて90分があっという間でした。
序盤は、若手実力派俳優の戸塚くんの快演にはじまり、中盤の大森さんの快演、からの杉咲花ちゃんの狂気じみたラストには胸が苦しくなりました。序盤から散りばめられた伏線を上手に回収しながら、観客は思わぬ方向へと連れていかれる。「セイギとは何か?」「愛とは何か?」を否が応でも突きつけられます。90分で十分エンタメとしての元はとれる。これ以上は逆に胸焼けする。主人公3人はそれぞれの役割を十分に演じ切って見応えがありました。脇を固めるベテラン俳優の安定感も映画を傑作へと高めていたと思います。
こちらぜひ劇場で観て損はないエンタメ映画になっていると思います♪
期待したほど良くはない
なぜにこんなに評価が高いのだ?。確かにつまらないことはなかったが、ここまで点が高くなるような作品ではなかったと思うのだが。永瀬廉の人気なの?
もしそうだとするならば、なんとも複雑な気持ちになる。なぜなら、この作品を改善する必要を感じた一つが、主演の永瀬廉だと思ったから。
無難な演技をしていたとは思うけれど、まわりに食われまくって存在感がなさすぎる。はっきりいって誰が主人公だったか分からなくなるし、永瀬廉が演じた清義は居なくてよかったのでは?と考えてしまうくらい(実際は一応必要なんだけど)。
もう一つ、ここをどうにかしてほしかったと思ったところは、学生時代の前半と事件が起こってからの後半のバランスだ。
学生パートは無辜ゲームの説明とキャラクター紹介がメインだったかと思うが、この作品の中では無辜ゲームの存在はそこまで影響があったとは思えない。
つまり、前半の学生パートはいらなかったようにすら思うのだ。本題に入るまでに時間をかけてしまっただけで、その部分が面白かったわけでも後半に何らかの効果をもたらせたとも思えない。
せめて事件が起こってしまってから過去回想の形でうまいこと挟みながらやってほしかった。
そんなわけであまり見所がない感じのすごく標準的な作品だった。
しっくりこない
ロースクールで同級生だった、清義、美鈴、馨。卒業後、馨に呼び出された清義は、死亡した馨と立ちつくす美鈴を目にする。容疑者となった美鈴は清義に弁護を依頼するものの、何も語ろうとしない。三人の過去が判明していく。
原作は読んでいません。設定がしっくりこなくて、復讐としては時間と手間をかけ過ぎてると思いました。本なら納得いくのか、映画化に無理があるんじゃないかな。
演技力
死んでしまった父親の冤罪を晴らそうとする馨。法律を熟知した彼の完璧な復讐劇。殺されるかもしれないことを承知での復讐劇。それにしても美鈴と清義が復讐の対象者と分かったうえで、友達として仲良くしていた馨、辛かっただろうな。美鈴をまもりたい清義と、助けてくれた清義を守りたい美鈴それぞれ辛い過去があり気の毒な若者たち。殺さないはずだったのに殺すことを選択した美鈴、女はやはり怖いなあ。
ストーリーもとても面白いが、この映画は杉咲花と北村匠海の演技力がさらに映画の価値を上げている。あまり期待していなかった永瀬廉もなかなかよかった。
映像化に向いてない??
2023年公開、配給は東映。
監督:深川栄洋
脚本:松田沙也
原作:五十嵐律人
主なキャスト。
【弁護士・久我清義】:永瀬廉
【被告・織本美鈴】:杉咲花
【被害者・結城馨】:北村匠海
第62回メフィスト賞受賞した法廷ミステリー小説を映画化。
映画を観た後に、公式サイトを見た。
そこにあるキャッチフレーズに目が止まったので、そのまま引用する。
「二転三転する真実、四転五転する真相、そして驚愕の結末が待つ予測不能の ”ノンストップ・トライアングル・ミステリー”、開廷!」
これをやりたかったのか、と腹落ちした。
なるほど、
どんでん返しの繰り返しを見せたい作品だったのか。
原作を読んでいないので確信はないが、
映像化することに向かない作品だったかもしれない。
二転三転、四転五転するのが見え透いた感じになっていて、意外性がまるでなかった。
一方で、
永瀬廉、北村匠海は良かった。
特に北村匠海は、安定感、安心感がハンパない。
杉咲花は、本作に限れば、やりすぎだった。
演技過剰。
あそこまでやるとコメディになってしまう。
この3人を配役すれば、もっとワクワクする映画が撮れたはずだが、そうなっていないのでファンの皆様には申し訳ないが、☆2.0
オチに意外性があったからって、だからなんなん?
株の桐谷さんが面白いってコメントしてたのと、評価がまぁまぁ良かったので見ました。
推理モノかなぁ?と思ってたのですが、
別に推理とかもたいしてなかったですね。
オチにどんでん返しがあって
意外性が面白い!
って、感じなのでしょうけど。
私にとっては「意外性があったからって何なの?」って内容で、正直つまんなかったです。
ヒロインに人生狂わされた3人の男たち、ただただ不憫でしたね。
ヒロインの人生に同情の余地はありますが、だからといってヤバい子に仏心出して自滅はなぁ。。
「面白い!」って言ってたので期待したんですけど、私が思う「面白い」では無かったです。
内容つまんなかったし、
ヒロインのメンヘラ度合いと、オチが不快でした。
原作はどうだったのでしょうか?
司法修習生時代の同期同士の殺人事件の弁護を引き受けることになった主人公の苦悩を描く物語。
五十嵐 律人原作の推理小説を映画化。
主人公の永瀬はキンプリのメンバーなんですね・・・知りませんでした。男女問わず、アイドル映画は鑑賞対象にはしていないので(ももクロを除く)、その意味ではイレギュラーな鑑賞でした。
映画全体は、シリアス。主人公・被害者・加害者・・・各々の悲惨な過去と、そこから生まれる悲劇をしっかりと繋げています。
ただ、それでも、設定としては無理があり過ぎるのも事実です。
因縁の3人が司法修習生の同期になる・・・っていうのも偶然にしては出来すぎですし、被害者の結城馨が自分の命迄かけることにも戸惑いを感じてしまいます。その設定に持って行くには、エピソードが足りないように思いました。
何より、雑に置かれたビデオカメラでは、(被害者側にとっても、加害者側にとっても)都合良く撮影されているとは限りません。加害者側は、事前に映像を確認することは可能でしょうが、その描写はありませんでしたし・・・それをした場合には、カメラに彼女の指紋と血糊がべったりと付いてしまうわけで・・・そんなカメラを警察が回収したら、大切な証拠として裁判でも重要な論点になっているはず。そのICチップを弁護士隠していた・・・となったら、証拠として採用されるかどうか甚だ疑問に思えます。
カメラを隠すことも可能でしょうが、それが出来るのであれば、逃亡した方が早く確実でしょうし。
また、自殺したのか他殺なのか位は、現代の法医学なら刺し傷を見れば一目瞭然でしょうから、実際に自傷した場面が映っていない映像で自殺に切り替わるのも無理があるように思います。
なまじ、シリアスに寄せてしまった為に、粗が目立ち過ぎた作品のように感じました。
私的評価は厳しめです。
個々の演技は素晴らしい
杉咲花ちゃんが大好きで。迫力あったな。振れ幅が大きく色々な顔が観れた役だった。
みれいは、とっくに壊れてしまっていた。せいぎが全てで、彼以外はどうでも良かった。彼以外の全てを憎んでいたのだろう。勿論冤罪はあってはならないが、もし、痴漢にあわなければ、ネグレクトも虐待も乗り越えてせいぎと幸せになる未来もあったのかも知れないと思うと居たたまれない。
せいぎを失って彼女は自殺するのだろう。目には目を。自殺には自殺を。全てはゆうきのストーリーの中。
序盤はしょうもなかった。 大学の敷地内にあんな洞窟があること自体が...
序盤はしょうもなかった。
大学の敷地内にあんな洞窟があること自体が非現実的だし、最初の無辜ゲームの被害者がやたらと芝居がかっていてうるさい。
しかし、本編に入るとなかなかスリリングだ。
ロースクールの同級生3人の過去が判明し、本件の「殺人事件」の意図が明らかになっていく過程には見入ってしまった。
それにしても本作の大森南朋はひどい役だなww
罪の問いと司法の在り方の為の無辜ゲーム
続けて永瀬廉主演映画を。
別にファンだからって訳じゃないからね。
Netflixで『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』見て、そのすぐ後たまたまTSUTAYAの宅配レンタルで本作が届いただけだからね。
法廷サスペンスは好きなジャンル。
しかし本作は杉咲花ら実力派を配しているものの、主演はアイドル・永瀬廉でキャストも比較的若く、ストーリーも法科大生がロースクールで行う模擬裁判とやらで、何かちょっとコレジャナイ感が…。よって劇場スルー。
しかし見てみると、司法への矛盾点や疑問に切り込んだ、思いの外骨太なリーガル・ミステリー。
いつもながら、先入観は良くない。
事の発端はロースクールで行われる模擬裁判、“無辜(むこ)ゲーム”。
聞き慣れぬ言葉の難読漢字だが、罪の無い事、またその人を指す意味だとか。
無辜ゲームの発起人であるエリート生の馨がナイフで刺され、息絶えて発見された。
その傍らには、血の付いたナイフと返り血を浴びた同級生の美鈴が。
彼女と幼馴染みで司法試験に受かったばかりの清義(きよよし=通称“セイギ”)が弁護を担当する事に。
無辜ゲームが本当の裁判へ。一見単純そうな事件に見えて、実はその裏には、3人の過去と目的と執念が複雑に絡んでいた…。
幼馴染みの清義と美鈴。同じ養護施設で育った。
守ってくれる筈の大人たちに守って貰えず。親からのDV、施設長の性的悪戯…。
まるで反発するかのように、大人たちをターゲットにする。
電車の中などで美鈴が痴漢に遭ったフリをする。二人でターゲットの大人を問い詰め、金で解決させようとする。
ある日のターゲットの男。思わぬ事が起きて美鈴と男は駅の階段から落下。
一命は取り留め、男はリハビリに励むも、世間からバッシング。男は自ら命を絶つ…。
清義と美鈴は知らなかったのだ。男が警察官であった事。馨の実の父だった事…。
清義と美鈴による冤罪。
馨は父の無実を証明したい。二人に復讐を。
ロースクールにばら蒔かれたチラシ。昔ある養護施設で施設長を殺したのは、清義…。
美鈴の家には盗聴が…。
いずれも馨。
しかし馨は死んだ。事故か、殺されたのか…?
その真意が、隠しカメラの“無辜ゲーム”に収められていた。
対する美鈴と馨。ここで馨は因縁と目的を打ち明け、驚きの案を…。
馨の目的は父の冤罪の再審請求。が、そんな事は無理。何故なら、一度立証された案件の間違いを国が認める事になるからだ。
そこで美鈴に自分を殺すよう仕向ける。美鈴に殺人容疑が掛けられ法廷に立ち、この件の重要案件として父の冤罪事件も再び公に出す。そこで父の無実を証明する。
隠しカメラの動画から馨の死は事故であり、美鈴の無実も証明された。
全ては馨が仕組んだ事。それはまんまと成功した。
が、ここで疑問が。再審請求は被告人の配偶者か直系の親族しか出来ない。
馨の父は離婚しており、馨が死ねば再審請求出来ない。本当に馨が死ぬ必要はなく、殺人未遂でも良かった。
当初の目的通り再び日の目に当てられる事になったものの、馨の死は不運な事故だった。
本当に事故だったのか…?
二転三転の“三転”。
馨の死は事故ではなかった。殺意を持って。
美鈴と馨の父はトラブルあって階段から落ちたとされていたが、そうではなかった。傍を通り過ぎた清義が馨の父を階段から転げ落とさせたのだ。
それを見ていた者がいた。駅に父を迎えに来ていた馨。
無辜ゲームや仕組んだ裁判は、“無辜”である清義の罪を問う為。
こここそが、馨の真の目的であった。
それを知った美鈴。清義に罪が及ばぬよう、提案を利用して馨を殺害。
全てを知った清義は罪を償おうとするが、美鈴はそれを留めようとする。
清義は私のヒーローなんだよ、と…。
公開時観るのを躊躇した若手キャストだが、熱演を見せる。
永瀬廉は『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』の等身大の好青年像とは違うシリアス演技。
それも悪くないが、やはり実力派の二人。
北村匠海はキーパーソンとして印象的に。
前半は控え目に。徐々に真意が明らかになり、豹変する様は、さすが杉咲花。
若手キャストの演技バトルをたっぷり堪能させて貰った。
劇中で問うた。
無罪と冤罪の違いは…?
言い放った。
無罪とは検察が立件に失敗したに過ぎない。
衝撃でもあるが、それを言い放った者だからこそ言える痛烈な皮肉。
だから冤罪が増える。
ならばどうやって、罪を問い、無罪を立証させ、冤罪を無くす…?
我々や司法に司る皆に問う。
今一度、司法の在り方を。
3人が、司法を信じていたあの頃のように。
劇場公開は大コケだったらしいが違う形で公開され大好評?
原作未読
監督は『洋菓子店コアンドル』『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』の深川栄洋
脚本は『総理の夫』の松田沙也
U-NEXTで配信されていないので地元のTSUTAYAでレンタルした
(アマゾンプライムビデオで鑑賞できる模様)
弁護士の友人は殺人の疑いで被告人になりもう1人の友人はその被告人に殺された疑い
無辜ゲームを観たとき僕は全体的にこういう映画だと思ったが違った
ちなみに辜と睾はなんとなく似ている
杉咲花の演技力は改めて高く評価するほどでもあるまい
彼女の狂気に満ちた悪役はもはや新鮮味がない
原作そのものがダメなのか改変された脚本がダメなのか両方ともダメなのか分からないが星3以上の評価するにはかなり抵抗がある内容だった
もっと面白くなる題材のはずだが全くつまらなかった
ウマ娘のレビューが200人にも満たないのに大ヒットしたとはいえないこの作品のレビューが650人もいるなんてどう見ても不自然
当初は殆どがサクラレビューだと疑いタイトルは『サクラレビューは違法です』にしたくらい
主演がアイドルらしいのでそのアイドルファンの仕業かなと
しかし劇場公開当時は大コケでもその後に高く評価された作品は枚挙に暇がありません
例えば周防正行監督の『ファンシィダンス』やデヴィッド・S・ウォード監督の『メジャーリーグ』がそう
ファンシィダンスは映画で大コケしたらしいですがレンタルビデオ化されたら大好評
『メジャーリーグ』はアメリカでは大ヒットしたらしいですが当時日本ではメジャーリーグに興味がある人は少なく野茂英雄のメジャーでの活躍で再評価されました
これもその類かもしれません
でも『法廷遊戯』は駄作だと思います
あとポスターでアイドル映画だと判断した人がいるらしいけど少なくとも杉咲花や北村匠海はアイドルではないでしょう
僕はアイドルに詳しくないので永瀬廉がアイドルグループの1人とはわかりませんでした
僕は元ジャニーズだからといって昔も今も一部ネット民にありがちなやっかみとか偏見はありません
配役
ロースクールから弁護士になった久我清義に永瀬廉
久我清義の幼少期に渡邉斗翔
清義の友人でロースクールの同級生の織本美鈴に杉咲花
織本美鈴の幼少期に戸簾愛
在学中に司法試験に受かった天才で無辜ゲームの裁判官を務める結城馨に北村匠海
結城馨の幼少期に平野絢規
清義と馨を嫌うロースクールの学生の藤方賢二に戸塚純貴
ロースクールの学生の八代公平に豊田裕大
ロースクールの学生の安住尊に芳村宗治郎
ロースクールの学生の杉本佳奈に安野澄
ロースクールの学生の衛藤麻衣に高橋春織
ロースクールの学生の中野竜也に重徳宏
馨の父で警察官だったが冤罪に苦しみ自殺した佐久間悟に筒井道隆
馨の母に潮田玲子
馨の叔母の結城葵に黒沢あすか
盗聴を請け負う何でも屋の大沼大悟に大森南朋
清義の下宿先主人の隅田春江に倉野章子
清義らが通う大学法学部の教授の奈倉哲に柄本明
未成年の頃に殺人未遂で逮捕された清義の弁護士の釘宮昌治に生瀬勝久
美鈴の事件の担当検察官の古野雄一にやべけんじ
美鈴の事件の担当検察官の留木慎介にタモト清嵐
裁判長に宮澤美保
裁判官に松澤仁晶
裁判官に大塚ヒロタ
傍聴する記者に松田陸
キャップに三浦俊輔
傍聴する記者に政修二郎
傍聴する記者に田中麻代
気分悪くなる記者に石川彰子
悟と同僚だった警察官の谷口に板倉佳司
痴漢したサラリーマンに荒木誠
演技がすごいです
久我と織本は弁護士を目指してロースクールに入って勉強をしていた
そこで、結城と知り合った
久我と織本は弁護になった
そんなある日、結城が久我を呼び出した
久我がつくと、結城が殺されていて織本が犯人として捕まった
久我は織本の弁護をして、織本がおこした昔の犯罪のことを世間に伝えた
昔の犯罪の真実が少しずつ明かされていくのと一緒に今回の犯罪の内容もわかってくるという内容だった
結城が殺されたことについての話が軸になっていると思っていましたが、昔の犯罪の方がメインだったんだと思いました
昔の犯罪に隠されていた真実にも驚きましたし、結城が殺された真実にも驚きました
杉咲花さんの最後のあたりの演技がすごくて、鳥肌が立ちました
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