AIR エアのレビュー・感想・評価
全255件中、41~60件目を表示
マイケル・AIR・ジョーダン!
90年代に世界を席巻したNBA人気、その騎手となり史上最高のアスリートと言われたマイケル・ジョーダン。
ナイキ独自のエアジョーダン・ブランドの立ち上げとそれを仕掛けた男たちの物語。
【ストーリー】
マジック・ジョンソンやラリー・バードが牽引し、80年代に絶大なる人気を誇っていたNBA。
アディダス、コンバースといったスポーツブランドは、彼らにシューズを提供して、その販売に力を注いでいた。
そこにどうしても割って入りたいナイキだったが、予算も少なく毎年お茶を濁すような二流〜三流の選手としか契約できない。
だがその年のドラフト3位にまだ卒業前の3年生、1年生で大学バスケットボールの優勝を決めたミドルショットを成功させた選手あがったのだ。
その名はマイケル・ジョーダン。
土壇場で上級生エースではなく、やせっぽちの1年生になぜそのショットを任せたのか、それを多角的に分析し、主人公ソニーは社長に、全予算を投じてマイケル・ジョーダンの一本釣りを提案する。
エージェントを介さずにジョーダン家に乗り込んだソニーは、そこで母親のデロリスと会えた。
大学時代からジョーダンを支配したとまで言われたデロリスは、賢く鋭く辛辣だったが、ソニーはそこから大きなインスピレーションを得た。
会社に戻ったソニーは、まわりに先行する同業他社の今までどおりの保守的なプランを蹴っ飛ばすような、痛快なブランド立ち上げを提案する。
そして完成したエア・ジョーダン1。
それは今までのシューズの歴史を塗り替えるような、最高のシューズとして、マイケル・ジョーダンたちに披露されたのだ。
主演はマット・デイモン、監督と助演は盟友ベン・アフレック。
当時の映像をふんだんに使ってリズミカルに展開を描き、こちらをグイグイと80年代の空気(AIR)に引きずりこみます。
まず、マイケル・ジョーダンというアスリートがどれほどの存在だったのかをおさらいしておきましょう。
ドラフト一巡目3位で当時弱小フランチャイズだったシカゴ・ブルズに入団し、デビューからその高い身体能力を活かしたスコアリングマシーンぶりを見せつけ、均整の取れた空中ポーズでスラムダンクを連発して雑誌の表紙になりまくって大人気選手となり、3年目には2位以降に大差をつけて得点王となる。
優勝6回、ファイナルMVP6回、シーズンMVP5回、オールNBAファーストチーム10回、スラムダンクコンテスト優勝2回、あげればキリがないほど、現役期間中にはメチャクチャにタイトルを取りまくり、すべてのアスリートよりも稼ぎまくった恐るべき選手でした。
ハイテクシューズの走りとなったエア・ジョーダンはその後もナイキに莫大な収入をもたらし、今なお有名選手が好んで履いています。
あまりに人気が出過ぎたせいで、少年の間で非常にいたましい事件が起きたほど、それは熱狂的なブームでした。
ナイキのシューズを履くことで罰金を払い続けたジョーダンですが、当時ピチピチだったジャージ規定を破り、ダボダボのジャージを好んで着用したことでこちらも罰金を払いつづけました。
ちなみにシューズもジャージの規定も、皆がジョーダンの真似をするようになって、なくなってしまいました。
彼は瞬く間に最もホットなストリート文化のアイコンになり、現役当時すでに伝説で、バスケットボールの神様と呼ばれるようにまでなったのです。
マイケルを育てたジョーダン家の傑出しているところは、ご両親の潔白さです。
マイケルがいくらお金を稼いでもそれを受け取らず、父のジェームズ氏は亡くなるまでずっとタクシードライバーをしていたそうです。
母親も辣腕ぶりで有名でしたが、サインや写真を求められても決して応じない清廉な人だったそうです。
そのジョーダンが放った、1982年NCAAディビジョンⅠ決勝のシュートは『ザ・ショット』と呼ばれ、その後の華々しいキャリアの突端として今なお語り継がれています。
ザ・ショット。
かっこいい。
撃ちたい。
さて、その一撃で目前の優勝を取りこぼした敵チームのパトリック・ユーイング(和名・ゴリ赤城)は、その後もNBAでジョーダンにやられまくる、可哀想なスター選手になってしまいました。
まあジョーダン現役中は、みんな可哀想っちゃ可哀想なんですけど。
ちょっと名前の出てきたチャールズ・バークレーですが、空飛ぶ冷蔵庫と呼ばれた小柄なマッチョパワーフォワードで、コメントがめちゃくちゃ面白いので『サー・チャールズ』と呼ばれてこちらも大人気になりました。
熱く語りすぎてもうオチも考えつきませんが、プロ・アスリートとしての総収入でいまだに一位を走りつづける生ける伝説マイケル・ジョーダンとエア・ジョーダンブランド、その歴史的な立ち上げを見事に映像化した本作。
これを見た若者たちが熱い夢を胸に抱き、ジョーダンを超える新たな伝説を作りあげることを、願わずにはいられません。
映画館で観ていないことを後悔した。
あのエアジョーダンが生まれるまで!
おもしろかった、
楽しく鑑賞できる
まず始めに結果から言うと、素晴らしい作品でした。ただその印象はどこから受けたのかを考えると、この作品の題材となった「マイケル・ジョーダン」や「NIKE」なのかもしれません。勿論作品に登場したマット・デイモンやベン・アフレックスたちの演技も良かったです。そして80年代を思い出させるように名曲や映像の数々が、ごく自然に我々視聴者を作中の舞台へとタイムスリップさせてくれます。またマット・デイモン扮するソニーがマイケル・ジョーダンを説得するための台詞もとても感慨深くてハートを鷲掴みされてしまいそうでした。そのシーンの直後、マイケル一行が去った後、仲間うちでソニーの言葉が良かったと褒め称え合う中で「おれは忘れられない。」とフィルのつぶやきには笑えました。
これがもしナイキやマイケルが題材で無かったらと考えてしまうのは私だけだろうか。と言うのも作品自体が悪くてもマイケルやナイキというキャラはすでに我々に受け入れられています。また視聴者たちはこのストーリーの結末を知りながら観ているわけですから、エンディングに納得するのも当然の流れなのかと、ふと思ってしまいました。
何はともあれ、楽しく鑑賞出来る素晴らしい作品であったことには間違いありません。
ビジネス映画としても十分観ごたえあり
NIKEの最高傑作が生まれる前夜の物語
勇気は使わないと消えてしまうもの。
アメリカと言う国は「勇気」で持続してきた国だ。
起業がこの国の最大の武器だった。しかしあまりにも便利さと合理性と効率性を重要視しすぎたが故に衰退への道を進み始めた。
行動することは生きがいを求める者にとっては空気と同じように大切だ。しかし、行動することが目的になってしまったら、人は魂を失くしてしまう。
起業が一段落してしまった起業家たちは、魂を忘れるくらいに身体を動かし続ける。どうしてなのか?それは不安だからだろう。考えれば考えるほどに不運が増すからだ。それが低迷と衰退という奈落の底への道だと気づくとき、すでに遅い。
そんな状況に陥っている「ナイキ」のある時代を描いた映画だ。そして才能あふれるバスケット選手の母親の物語でもある。むしろこの母親の話なのかもしれないと思う。賢い母親と言うよりは勇気があると言ったほうがいいのではないか。
人であれば普通に考えることを考え、そしてその考えを相手にキッチリと伝え理解してもらえる身振り手振りと誠実な言葉を選択し発する。それはエベレストを70歳の老人が無酸素で登るよりも難しいように思える。
そして、その説得を受けとめる男たち。勇気を持ち、それを発揮するもの達はスポーツビジネス社会を変えた。それは特別、難しいことではない。
「人であれば、普通はこうだろう・・・・・」そう思えばいいことなのだ。
あっという間だった。
心踊る
2023
43本目
77本目(2回目)
時代も1980年代でアメリカンドリームと言わんばかりの時代背景でエネルギーをもらえる映画。
大きな切り込みは無かったが、ブラザー同士の結束を所々に見られた。
レベニューシェアの始まりだったのか…
諸々見応えありました。
中学生の頃に初めて買ったナイキはエアフライト92だった。コルテッツやワッフルレーサーではなく、バッシュブームだった。
この背景にはエアジョーダンが大きく関係していたんだな。
CEOの棚にプリモントリオールのオリジナルカラーが飾られてるのにも少し興奮しました笑
★2回目感想(0.5プラス)
なんかスカッとしたくて、再鑑賞。
1回目より、スムーズに観る事できたので、あっとゆうまに時間がたった。
やはり、2回目は初見時と違う所が気になって調べちゃうね笑 キング牧師とか…
やはり、好きな映画です。
エアジョーダン
ビジネス・ウォーズ
マット・デイモンとベン・アフレックの仲良しコンビ
やな気持ちにならない佳作
結果が全て
熱意が人を動かす
全255件中、41~60件目を表示