AIR エアのレビュー・感想・評価
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すごいスピーチでした
熱い作品。 とてもよかったです。 80年代の懐かしい音楽が溢れていて。 コンピューターの画面が液晶でないところとか とても懐かしい感じです。 信念の塊のような主人公の説得力ある名スピーチ。 もし、若い頃に聞いていたら震えるほど感動していたと思う。
シューズと情熱
バスケのことは良く知らないけど、マイケル・ジョーダンは知っている。しかしスーパースター間違い無しとはいえプロデビュー前の新人にあそこまで情熱をそそぐとは。 世界中のスポーツやアーティストにはこんな話たくさんあるんだろうな。
エアジョーダンに掛けた男たちの熱い物語
Netflixの「アート・オブ・デザイン」でジョーダン・モデルのデザイナー、ティンカー・ハットフィールドのドキュメンタリーを観ていたから、同じ内容の映画かなと思っていたら、さにあらず。 アディダスとコンバースがスニーカー市場を席捲していて、ナイキなんか出る幕なんて無い時代、ジョーダンにスニーカーを履いてもらう事に掛けた男たちの物語。 いや~!熱いですわ!営業職の皆様に是非観てもらいたい。 観終わったらNetflix「アート・オブ・デザイン」の「ティンカー・ハットフィールド」の回も必見!
嫌いだった
嫌いだったマット・ディモンが愛おしくなってきた。 80年代の雰囲気が抜群‼️ 最近、ヘア・スタイルで役作りですか?監督❗️ エンディングがどうなるか解っていても、目頭が熱くなりました。 良い映画です‼️
成功にはドラマがある!
事業存続の危機の中、好転施策を考えるには既存規制に捉われない確固としたポリシーを持つことが重要とする教えが伝わって来た。 プロ選手自身を冠したシューズを展開することは大きな賭けであったと思う。 しかし、製品売上に応じた成果を選手へ還元することは、選手のモチベーションの維持と好成績へとつながり、win-winの関係構築が達成出来る内容である証明に成った。 この方策からマイケルジョーダンと言う世界的な認知度のバスケットボール選手を作ったことは明らかで有り、今のNIKEがあると言っても過言では無い。 規制、既成概念に捉われていては新しい展開は無い。この事はどんな仕事にも言える事と思うので自身の仕事にも展開したく思った映画でありました。
マット・デイモン見たくて
おじさまになってて。。。 役作りからかもしれないけど。 ちょいとびっくり‼️ 内容は、史実に基づき進んでいくので 昭和な電化製品出てきて とても懐かしかった。 話が進むにつれて あの靴には、そんな内幕があったんだ!! と驚き、売り上げマージンもらうのは、選手にとっても良い事だと 思いました。
リスクテイクの見本映画。面白い!
バスケもスニーカーもど素人だけど、アルゴのベンアフレックがあまりに好きだったのと口コミが良さそうだったので見てみた。面白かった! アフレック、ヘタレCEOだけどかっこよかったし。 マット・デイモン演じるソニーの熱いスピーチ、書き起こしたくなった。 90年代前半、好きなブランドは?と聞かれるとNIKEと答えていた、のにまさかそんな微妙な位置にいたとは。他にも色々小ネタが挟んでいて面白い。何度か声あげて笑ってしまった。 Just Do It が死刑囚の最後のひと言だったとか Adidas がアドルフ(アディ)ダスラーさんが作った会社だとか PUMA(Please Use My Ass)、ADIDAS(All Day I Dream About Sex) が兄弟の会社だとか Born in the USAの誤解とか nikeという社名の前に却下された長い社名とか(忘れた) アディダスのナチネタとか責任者問題とか、人種(kkk)や宗教とか、真珠湾攻撃は誰かが天皇に間違った進言したからとか、やや大丈夫か?と思う発言もあったけどそれがリアルな当時の会話なんだなあ、と納得。 今ひとつ、なぜCEOが急に味方することになったのか、マイケルがなぜそこまでNIKE嫌いからあのスピーチ一つで心変わりできたのか、とか。さらにはバスケ素人なのでソニーがあのビデオを見て気づいたジョーダンの凄さとか理解できないところもあったけど。映画としてのストーリーよりもnikeという企業側の人たちのリアリティを追求したのだなと思う。熱い想いの仕事、長らくやってないなー。。
オニツカさん、靴を作りたいです!
1970年代、情報通の同級生が呟いた言葉を未だに憶えている「知ってる?ナイキってシューズ、逆輸入なんだよ」、当時はなんだかわからないが逆輸入のフレーズだけが残った。 今作に登場するフィルがオニツカタイガーに惚れ込み、その後紆余曲折、日本企業の資金提供などを受けながら現在の巨大スポーツアパレルを作り上げたチャレンジ精神あふれる企業。そのマインドをスクリーンからひしひしと感じ取ることができた。 ラリー・バード、ストックトンなんて懐かしい名前に若かりし頃の自分を思い出し、流れる曲に身体も揺れ、ワクワクしながらことの成り行きを見守った。 その空気を醸し出したのはやはりベン・アフレックとマット・デイモンの深い結び付きなのでしょうね!とても良かった。 時には信念のままに突き進むことも必要なんだと認識させてくれるストーリー、出来過ぎかもしれないけれど、それでいいじゃないか。 JUST DO IT!
ジョーダンではない本当の話
予告編から気になってた映画ですが、マット・デイモンとベン・アフレックはどちらも私のお気に入りの俳優であり、ベン・アフレックは監督としての腕も確かなので、この作品を見逃す手はないと思い、本日鑑賞してきました。 アディダスとコンバースに遅れをとっていたナイキが後に爆発的にヒットしたシューズ、エアジョーダンを誕生させ、NBAデビュー前の新人マイケル・ジョーダンと契約にこぎつけるまでの話がマット・デイモン演じるソニーを中心に描かています。 役作りのためかマット・デイモンは中年太りをした冴えない格好をしており、ボーン・アイデンティティーの時のような精悍さは1ミリも感じられません(笑) 舞台は1984年であり、当時の音楽やビバリーヒルズコップ、ナイトライダー、ゴーストバスターズなど当時の映画も一瞬でてきて懐かしく感じました。 実話に基づくお話なのでそんなに驚く展開はありませんが、当時はアディダス、コンバースに負けていたナイキが一発逆転を狙い、マイケル・ジョーダンに賭けた様子が丁寧に描かれ興味深かったです。 実際の決定権を母親が持っていたせいか、マイケル・ジョーダンはほとんど登場しませんが、繰り返し彼のシュートを決めるビデオを見て彼の才能を見抜くソニーの様子や、シューズの売上の一部を要求してくるジョーダン側との駆け引きの様子など、シューズメーカーの裏側が見れて面白かったです。
情熱的なストーリー
スポンサー契約ってこんな感じなんだと、興味深かったです。
ナイキは他のメーカーより、ジョーダンを個人として情熱をもって見ており、アイデアと、チームワークで契約を勝ちとるストーリーは魅力的でした。
特に、まだデビュー前の選手を冠したエアジョーダンという商品を提示するのはすごいチャレンジだなと。
シューズの歩合制の話は、いい事を言っている風の雰囲気と、話の内容があわずに、ん?となりました。
改めて考えると、息子のために、ジョーダン母がよりお金をもらえるよう契約形態を提案したってだけかなと。
最高!!
エアジョーダンが誕生するまでのNIKEの奮闘物語。 ベンアフレックとマッドデイモンの共演ってだけで、予告とかもあんまり見ずに観賞。 最高にカッコいい!! 登場人物みんなクール!! 胸アツ!!!!!!! ちょっとベンアフレック笑わせないで😂 あんまり語るとチープな言葉しか出てこないので率直な感想です。 みんなツベコベ言わずに見て欲しい! なんだかんだいって、最後に成し遂げる人や歴史の影には、情熱のある人、信じる人が必ずいる。 そしてそんなドラマをいつも求めています。 もっと映画観たいです。 ※クリスタッカー出てた!めちゃめちゃ嬉しかったー!顔より、今もなお健在の早口で確信した! みんな年取ったけど、スクリーンでの輝きは色褪せず。年齢や悲しい経緯で早すぎる死を迎えるスター達がいるとなんともやるせない気持ちになる昨今。みんな生きて映画に出てくれてありがとうって心底思うようになった。
I'll Do It.(やってやらぁ)
NIKE(ナイキ)
青年実業家フィル・ナイトによって
オニヅカ・タイガー(現アシックス)
のシューズの代理店から始まり1968年に
「勝利の女神」ニケ神から社名を取り
オレゴンはポートランドに設立
世界最大のスポーツブランドに成長し
年370億ドルを売り上げる多国籍企業
有名な企業スローガンは
Just Do It.(やれ)
そんなナイキがまだスポーツ界で
確固たるシェアを確立する以前に
NBAのスーパースター
マイケル・ジョーダンとの契約を
どうまとめたかに迫る実録映画
どうだったか
仕事に追われスピリットを失い
つつあった大人たちが闘志を燃やし
難業に挑む姿は燃えますし
年代的に80年代カルチャーを
ちりばめトラックも良かった
有望株と手早く契約を結び
ブランド名を広げていく競争に日々
あけくれるプロバスケ業界
そこでナイキ社バスケットボール部門は
コンバース54%からアディダスに次いで
シェアの17%しか取れておらず
年々予算を減らしこのままでは撤退も
考えられる状況
その部門でバスケにおいては「師(グル)」
と呼ばれるほどの選手を見抜く力を持つ
ソニー・ヴァッカロは25万ドルで3人という
条件で当たり障りない契約選手を
選定する会議に我慢できなくなり
CEOの「シュー・ドッグ」フィル・ナイト
に予算の倍増を掛け合いますが
ナイトはソニーの能力は
理解しつつも役員への説明が
出来ないと取り合いません
ソニーは上場して役員会の顔色を
うかがいながら経営するようになった
ナイトに昔のあんたはどこへ行ったと
非難しなら25万ドルで3人ではなく
1人だけ契約することを認めろと
迫ります
そこまでして契約したい選手の名は
「マイケル・ジョーダン」
当時のマイケルは
1982年NCAAで伝説的な
試合終了残り15秒でのショット
などすでに名は知られており
アディダスとの契約を希望し
ナイキとの話はまずないと
代理人のデビッド・フォークも
公言していました
アディダスが積む金額は
25万ドル(+高級車)
だろうと予想され
コンバースはそこまででは
ないだろうがオファーは
するだろうと見られていました
ソニーはマイケルの可能性に
ナイキの将来も賭けようとします
同僚やナイトも熱意に負けて
ついには許可を出します
契約金額は3人分ですから
勝負になるとしても
ナイキを名指しで拒否している
相手にどうやって契約すると
言うのか
ここで当時の
スポンサー契約の風潮を見ると
メーカーには看板商品がそれぞれ
コンバースは「オールスター」
アディダスは「スーパースター」
ナイキは「エア・フォース1」
と展開をしており
それをプレイヤーに提供する
という形式をとることが基本でした
だから使用する選手を
何人集められるかという
戦略になりますが
ソニーはそこで看板商品を
選手に付けるのではなく
「選手そのものを看板にする」
という逆の発想を提案します
つまりマイケルのための
専用品を開発するという事で
NBAデビュー前の新人に
ここまでやるのは異例だし
まず前例がない展開方法でした
さて後はどう接触するか
ソニーは代理人のほかに
マイケルにまつわる話を
管理をしている元銀行員の
母デロリスに直談判しようと
考えますが代理人を飛ばして
交渉なんてルール違反
そこでキング牧師の伝説の原稿を
本人から受け取ったことがある
という逸話を持つNBAの名コーチ
ジョージ・ラベリングに相談すると
やらないよりやった方が
いいんじゃないのと言われ
会社の制止も無視して
ノースカロライナに
会いに行ってしまいます
行ってみると元電気技師の
父のジェームズは陽気な性格も
デロリスはいかにも食えなさそう
ナイキとは契約しないと既に
公表していると
マイケルにも会わせてくれません
そこでソニーはコンバースも
アディダスも自社ブランドを優先
するだけでしょうが
今季うちはマイケルとしか
契約しませんし
専用モデルを作ります
他と比べてみてください
と熱意を伝え帰ります
その後会社やフォークから
勝手に会ったなとガチギレ
されますが交渉の席に
付いてくれる日取りをなんとか
取り付けます
さてあとは商品開発です
ポートランドのナイキ本社の
地下には開発ラボがあり
そこにいるピーター・ムーアに
話を持ち掛けます
ピーターはナイキの前は
アディダスの米国支部の
創設者で同社の3本線ライン
も彼の考案によるもの
という凄腕デザイナー
彼は交渉日までそう時間がない
合間でもマイケル専用の
シューズのアウトラインを
さっさと描いていきます
ナイキの独自技術
ミッドソールにビニルバッグを
入れてガスを充てんし
緩衝に用いる「AIR」と
名を取ってその試作は
「エア・ジョーダン」
と名づけられました
デザインにはソニーは
マイケルが加入する
シカゴ・ブルズの赤を
多用しようと提案しましたが
NBA規定で白面積が50%以下だと
毎試合5000ドルの罰金という
厳格なルールがありピーターは
それをためらいますが
話題性もあるしその罰金を
会社で払えばいいと決めて
しまいます
マイケルとの契約に否定的
だった社内の仲間たちが
だんだん熱意を持ち始め
色々なアイデアがおのずと
出るようになっていきます
25万ドルで3人選ぼうとか
やってた頃と大違い
そしてコンバース・アディダス
と回ってきたジョーダン一家が
ついにナイキを訪れ
マイケルは自分の専用モデル
エア・ジョーダンを手にし
君の伝説と共に歩んでいきたい
という熱意をソニーは直接伝えます
どんな困難があっても我々は
サポートするという熱意です
そのシーンでその後のマイケルの
キャリアで起こったジェームズの
不慮の死や
契約でこじれてMLBプレイヤーを
数年やった実際のシーンが出てくる
あたり映画ならではのうまい演出
その後ついにマイケル・ジョーダンは
ナイキとの契約を結ぶことを決断します
ただ…
電話口でデロリスは商品の利益の一部を
マイケルが受け取ることを要求します
それがマイケルが自身の成功と価値を
手にすることだからと
ソニーはさすがにそれは難しいと
及び腰になってしまいます
そんな条件が役員会で通るわけが
ないと思い込んでしまったからです
それをフィル・ナイトにダメもとで
相談しに行くと「それくらい何だ」
「俺が役員にはなんとかする」と
予算アップを渋った時とは全く逆に
なっていたのでした
ただ毎試合払う罰金のことは
知らなかったのは面白かったです
その後のマイケルの活躍と
エアジョーダン事業の収益は引退して
20年以上たつ今でも年4億ドル受け取って
いるほど
タイガー・ウッズやミハエル・シューマッハ
など個人契約と専用モデルの開発という
手法は会社の顔になっていきました
まさに「逃げたら一つ 進めば二つ」
ナイキは進んでマイケル・ジョーダンと
会社のアイコンを手に入れた事になります
かつてドラゴンズを黄金時代にした
落合博満氏も有力選手は
"『獲りたい』ではダメ
『獲ろう』と決めれば獲れる"
という名言を残しています
とにかく何かをやれば何かが動く
忘れてはいけないことに思いました
ナイキへの憧憬と嫉妬が蠢く作品
ナイキの売名映画じゃないの?という見方もあるだろう。 ナイキみたいなオーナー会社じゃなきゃこんなリスク負えないよ、という見方もあるだろう。 たまたま賭けが当たって、成功しただけだろう、という見方もあるだろう。 だがどの見方にしても、ナイキへの憧憬と嫉妬が蠢いていることに変わりはないと思う。 ちなみに私の嫉妬は以下のようである。 普通ジョーダンの母親が提示した、「エアジョーダン」の売上に対しての利益分配など、自分の会社だったら、絶対通らない話だ。ハイリスクリターン不明というやつだ。サラリーマン社長、役員だったら完全に保身に走り、尻込みするだけだ。 だが、ナイキはぶっ飛んでいた。 社長が即断した。大いに悩みながらもジョーダンによるハイリスクハイリターンに賭けた。 社長ベン・アフレック、「エアジョーダン」担当マッド・デイモン、部長クリス・タッカー。ジョーダンの代理人ジェイソン・ベイトマン。なんと魅力的な人たちだろう。こんな、”とにかくやってみよう”人間たちがいたら、超モチベーション上がるだろうな。映画特有の脚色も少なからずあるだろうけれど。 「グッドウィル・ハンティング」以来のベン・アフレック、マッド・デイモンコンビの衝撃的復活も、見事に忘れるくらいだ。 次は、このメンバーで、厚底ランニングシューズで復活を遂げたナイキを観たい。
すまんNew Balance派なんだ
マイケル・ジョーダンをナイキのブランドと契約するために奔走するナイキ職員たちの物語。自分もバスケをしていた人間なので、エア・ジョーダンを履いてプレーしていましたし、その履き心地は身を持って体験しています。なお、現在はNew Balanceしか履かない人間になりました笑 25万ドルで3人の選手と契約するよりも、25万ドルで1人の選手と契約し、彼自身の名前を冠したブランドを作るといった画期的なシステムに動き出します。ただ、マイケル・ジョーダンがNIKE自体を嫌がってるという絶望的な状態からスタートします。 adidasやCONVERSEがどういうプレゼンを取ってくるかの予想を母親との交渉に用いてみたら、母親は息子の価値を最大限に知っているからこその交渉と、両者ともに引かない駆け引きはなかなか見応えがありました。 会話劇がメインで、そこまで大きな動きこそありませんが、それでもテンポ良く進んでいくので飽きる事なく楽しめました。 マイケル・ジョーダンが偉大なのは勿論の事ですが、エア・ジョーダンを生み出した方々もまた偉大だったという事を認識させられた作品でした。バスケしたくなったなぁ。 鑑賞日 4/11 鑑賞時間 11:45〜13:50 座席 M-12
エアジョーダン誕生までの、商品開発の話かと思っていたが、全く違った...
エアジョーダン誕生までの、商品開発の話かと思っていたが、全く違った。脈の無さそうな片思いの相手を、全力で口説き落としにいって成功する、というビジネスサクセスストーリーだった。 至るところに80年代のパワーも炸裂していて、当時の日本のCMの「24時間戦えますか」のコピーを思い出した。 家に帰らずオフィスで仮眠など、明らかに働き過ぎなのだが、一世一代の大勝負のときとなれば、今の働きざかりのビジネスマンも、はたして同じ熱量を持てるのだろうか。
ナイキファンに見て欲しい作品
実話はやっぱり良いですね。マット・デイモン、ベン・アフレックは勿論、素晴らしいですが、主役を敢えて影の存在としてエキストラ化されているので母親役のビオラ・デイビスさんの演技が際立ちました。クリス・タッカーさんも良い。アメリカらしいサクセスストーリー映画に拍手します。
大胆なゲームチェンジャーを歓迎する米国の健全さがうかがえる快作です。
1984年を舞台に、当時アディダスとコンバースにバスケットシューズ業界を席巻されていたナイキ、その部門の立て直しを命じられた主人公が、一人のバスケ選手と一足のシューズに全てを賭け挑む姿を、奇跡と感動とともに描いた作品。ご存じの通り、1984年に発売されたスニーカー「エア ジョーダン」は今も改良を重ねつつ絶大な支持を誇る超人気モデル。その誕生秘話に迫ったのが本作です。 主人公はナイキ社に勤める、運動嫌いの中年白人ヘソニー・ヴァッカロ(マット・デイモン)。すでにベテラン社員だった彼が、組織の硬直したルールを打ち破り、いかにして前例なきビジネスを実現したかという成功への軌跡が語られます。 その頃、ナイキのバスケットシューズ部門は特に振るわず、ブランドには。ダサいイメージが付きまとっていました。 この現状を打破するためにヴァッカロが目をつけたのは、まだ大学生だったマイケル・ジョーダン。NBAドラフトで全体3位に指名されていた明日のスター候補だが、未知数の新人選手には変わりありません。そんな彼にソニーは、多額のスポンサー契約を持ちかけます。しかしジョーダンは、ライバル社のアディダスの信奉者でした。果たしてこの難物を口説くことはできるのでしょうか? ネットフリックスのドキュメンタリー「ラストダンス」でも触れられた件ですが、この映画では独自の信念を貫くソニー・ヴァッカロの発想力と行動力に焦点を当てます。 ソニーは、自らの突破力で首尾よくジョーダンをプレゼンの席にまでひきづりだし、情熱のこもった説得で、好印象を得たものの、母親のデロリス(ヴィオラ・デイヴィス)から難題を突き付けられます。契約金は固定金額という業界の常識を打ち破り、固定の契約金に加えて、売り上げからのインセンティブを要求してきたのです。これには、新たな「価値」を創出しようとするソニーですら、絶望するほどの非常識な提案だったのです。 でもそれは巨大な岩を動かすように、旧来の業界システムを変革する力へと繋がるのでした。 もう一つソニーが仕掛けた革命的なことは、エア・ジョーダンの赤×黒という配色がNBAの規約に違反していたのにもかかわらず、逆に宣伝になるとあえて採用したことです。 そして、それに対する罰金をNIKEが肩代わりすることまで。日本の保守的な大企業では考えられないことでしょう。 監督はナイキのCEO役も兼ねるベン・アフレック。大胆なゲームチェンジャーを歓迎する米国の健全さがうかがえる快作です。
全てを上回ったジョーダン母の交渉力
まずは一見してマットデイモンが太った腹の出た中年男性として出て来たからぱっと見、マットデイモンだとは分からなかったほどだ。 バスケに疎い私でもマイケルジョーダンは知ってるし、ナイキのエアジョーダンも高いので知っていたもののこれほどのドラマが隠されていたとはね。 企業人生命をかけて選手を見出す力とそれを信じようと会社を動かす力も大したものだが、それらの全てを上回ったのがジョーダン母の交渉力だね。見事だったよ。
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