碁盤斬りのレビュー・感想・評価
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草彅剛の静謐ながらも迫力ある演技に脱帽!
落語の人情噺が原作ということですが、
存じ上げないため前情報なく鑑賞しました。
ストーリーはよくある復讐劇といいましょうか
仇討ちものという感じで、そこに驚きはないです。
冒頭、碁を打つシーンが割と丁寧に描かれていて
これがラストにも効いてくるのでなるほどなと
思いました。
それのみならず、
主人公格之進と國村隼演じる源兵衛との友情的な
関係性が築かれていくところが味わい深かったです。
斎藤工演じる柴田兵庫との因縁が描かれてからの
草彅剛の演技、表情や発声、佇まいや所作が
激変し、実にシリアスでヒリヒリする感覚が
鑑賞者にも伝わってきて、目が離せませんでした。
殺陣〜刀を振るって斬るシーンなど、
痛さも感じるくらい迫力があるしリアルなんですね。
白石監督の真骨頂だなと感じました。
また、独特の画面の暗さが当時の時代の照度を
リアルに再現していると思われ、
画面から伝わる質感も良かったです。
音楽は和楽器がエンドロール以外つかわれず、
時代劇っぽくないのが、本作にマッチしていました。
特にピアノ曲なんかは、主人公の静謐さとマッチして
いましたね。
脇を固める役者陣も素晴らしいです。
主人公の娘役の清原果耶を始め、
小泉今日子、奥野瑛太、中川大志、音尾琢磨、
市村正親など、実に味わい深い演技で
本作のクオリティがグッと上がったように思います。
今後、草彅剛の代表作として扱われる映画に
なりそうな気がします。
柳田格之進
白石和彌監督作と聞き、イソイソト新宿へ💨
タイトルの「碁盤(ごばん)斬り」
声に出したい題名デスヨ
私アラフィフ世代としては、将棋は大体の男子は嗜むものだが、囲碁はあまりと言うか殆どやらない遊戯
子供の頃、父親に仕込まれそうになったが拒否、囲碁はなんか敷居が高い(ルールも今だによくわからず)
囲碁と落語の「柳田格之進」の組み合わせだが、映画自体はすこぶる面白さ
小泉今日子KYON²も出ているが、昔のKYON²より現在のKYON²のほうが個人的には好き
アイドル全盛時のトップリーダーKYON²は当時大人気だったが、アラカンKYON²の現在、適度に熟女感がありながらの相変わらずの可愛さも健在で、個人的にはそそるのです←キイテネーヨ、オワリ!
時代劇映画は不滅
白石監督と音尾琢真コンビの時代劇映画。
時代劇映画は良いですね。
江戸時代の暗闇や蝋燭、吉原の妖艶さなど、街並みやお祭り、桜、富士山などちょっと過剰ですが、それもまた時代劇っぽくて良い。
日本人はもちろんですが外国へ輸出しても良い映画でした。
草彅剛はもちろんですが、清原果耶と良かった。
いまの日本人から見ると、なぜそこで切腹?とか、よく分からない所もありますが、そこもまた良いところですね。
時代劇の華、殺陣のシーンがいまいち。
なんで刀を拾わないのか理解に苦しむ。
白石監督のヤクザ映画でもそうですが、ぎこちないのがリアリティなのかも知れませんね。
あと、タイトルでネタバレしてるのもちょっと残念。原作のタイトルだからこれもしょうがないのかな。
囲碁と落語、もう少し判っていると、良かったかも。。
草彅剛さん演技が光る
技術さんが素晴らしい
傲慢と善良‼️❓
意外と本格的な映像と演技よのう。
落語が基なので、いかんせん時代考証には目を瞑らざるを得ないのかもしれない、その点は敢えて触れない、でござる。
いやはや、草なぎの演技は、期待を遥かに超えるとものであつた。
それは小泉今日子についても同様。
内容的にはまあまあな起承転結だが、腑に落ちないことが一つある。
正義と清廉を主とする柳田浪士が、なぜ、自分の名誉を守るために娘を売り飛ばすのだろうか、それが武士道とゆうものだろうか。
それなら盗み容疑だけで無く、賭け碁に負けても売り飛ばすのだろうか、基本は同じ、だろう。
彦根藩、吉原、質屋、それぞれ本道は、基本に従い、善良に運営されているのだろうが、システムとしては傲慢な存在自体であることは否めない、時代考証が無茶苦茶な分、そんなところが意外と気になる、のでござる。
映画の品質とは無関係なので、わしの戯言でござる、ごめん、かたじけない。
久々の本格時代劇でした、清原かや、中川大志も含めてみんないい演技でした、照明も本物みたいでした、ありがとうございます😊😭
覚悟と覚悟 極めて真っ当な時代劇 テンポの良いアクセントの効いた快作品!
映画タイトルは 最後まで鑑賞するとわかる 囲碁は当然カンケーあるが
真田広之さんの『麻雀放浪記』同様 特に その知識は必要なし 勿論囲碁の知識あった方が より良い
五街道の一つが 草むら見たいの
最後が人によっては できすぎ
と言うのに目を瞑れるかどうかが その人の感覚
現実と異なり 悪には悪の大義がある
へなちょこな チンピラとは違う
主人公も 娘も本気だ
名誉は何よりも大事
だが 色々と 変節するかもな スクリーンで確認してな❗️
遊・関係は❓だがな
いずれにせよ 覚悟 潔さ 感じたよ。
俺にしては 珍しく 舞台挨拶付き鑑賞
市村さん元気すぎ 國村さんは素顔も変わらないねぇ
カンケーないが 俺の好きだった 武田祐子アナウンサーの司会 美しいが 自分同様 時の流れ 年輪を感じた
落語がヒントらしいが 原作脚本の勝利かもな
ある程度 推測させない展開は 非常に面白い
復讐・仇討ち【無料リーフ時点で掲載あり❗️】理不尽な指摘に対するものな
俺マジ🥺感動
東映太秦 松竹京都 撮影所のパワーは最高❗️圧巻のラスト
有料🈶パンフは まとまってて 素晴らしい 負担にはならない 部分読み容易だし
有料🈶パンフ中の コラム 草なぎさんを 笠智衆 高倉健の後継みたいに書いてあった。
そもそも 笠智衆 虎さんの御前様の前にお父さんだから チト高倉健とは違うよね
ただ 草なぎさんには頑張ってもらって 笠智衆 三船敏郎 的になってほしい 応援してます
監督 『孤狼の血 LEVEL2』作った人とは思えない 時代劇初作品 俺的には快適カタルシス作品テンポ良し
話の筋も 単純ではないが キチンと整理されてて誰でもOK映画
ツッコミどころはありますよ ただ 中規模器に@30人は不当な評価 もっと3倍くらいお客さん入っても良い好作品
時代劇があんまり趣味でなくても大丈夫 歴史知識は不要です。
意外なストーリー ぜひ劇場で確認して
オレもうやる気ないから いつもの5分の1くらいでテキトーに書いてたが
長文すまない🙇
舞台挨拶付き上映(ライブビューイング)
というものを初めて体験した。草薙ふざけたり真面目な心情を述べたり。
30分ほどのライブ中継の最後は撮影タイム、中継先の方も写真撮ってください!って。
囲碁を少し知ってたから、吉原の主との詰め碁の場面で出てきた『石の下』は、、、と思った。
確かにはじめの國村さんの打ち方は嫌になる。
音尾さんの番頭の考え方もゲスの極み。
草薙の顔の芝居は素晴らしかった。
彦根藩時代の場面が少なくて、草薙の進言でどれだけの不正が暴かれたのか、判りにくかった。
仇討ち道中で何があって心境の変化があったのか?
まあ、どんなことがあれば、吉原の廓の女将と知己になるのかな?
娘の行く末を託すほどの仲とは。
娘をカタに置いて行くっていうのも理解出来ない点の一つ。
親戚の手代?中川は自分の意見なさ過ぎる。番頭の考えで動くか?親戚なら店の主に話をするだろう。
裏長屋までお供を何度もしているのだから。
情、仏、鬼
最初は
碁盤切りみてきました
じっくり見れる
出演者が違えばもっと良かった作品
光と陰の映像で江戸の世界に引き込まれる。格之進の融通の利かなさが恨みを買うもとになるが、その父を支えるお絹が健気。
落語の人情噺がもとなので、源兵衛と弥吉の首を斬りに行った時に不自然に置いてあった碁盤で、題の理由(サゲ)に気付く。
ただ、斎藤工の清潔感と小泉今日子の声が、この作品の世界から浮いていた。斎藤はBSドラマのアキラくんにしか見えない。斎藤ではなく、永山瑛太か青木崇高の方が狂気やヤサグレ感が出たのではないか。また、小泉ではなく、鈴木京香か高島礼子の方が女将の色気が出たのではないか。
それでも、日本アカデミー賞の作品賞、草彅が主演男優賞、奥野と國村が助演男優賞、青春18✕2との合せ技で清原が主演女優賞候補に推したい。
いろんな意味で、日本の財産。
藩勤めの武士も町人たちも、女郎屋女将も流れ者も、盤を挟めば対等となれる。
そこにはその場限りの金のやりとりで終わることもあれば友情を育むことも、魂のぶつかりとなることも。
そんな囲碁の魅力がいまだかつてこんなに語られた映画ありました?
そして全編に溢れてたぶん画面には治りきれてないほどの、日本美。
穏やかな日常から激情ほとばしる沙汰ものにそして成るべき成り行きへとすすむストーリーはまさに名人が語る落語のよう。
登場人物は全部、その人物なりの魅力が光っていました。お絹の清らかさとおこうの深さはとりわけ印象深く。助演女優賞を2人一緒にとって欲しいくらい。
そしてやはり圧巻は主演草彅剛さん。あんな眼、知らない。絶対本人じゃない。柔らかくも野太くもなるその声だけが、本人のものだと分かるけれど。
貪れば勝ちを得ず
今日本で最も新作が楽しみな監督の一人は、間違いなく白石和彌だ。まだ観ていない作品もあるにはあるが、「孤狼の血」「ひとよ」に震えてからというもの、毎作劇場初日に観に行っている。
そんな白石監督初の時代劇「碁盤斬り」、当然初日に堪能してきた。
映画は、実直過ぎて貧する格之進を中心に、娘のお絹、両替商の源兵衛、源兵衛の養子弥吉などの人間模様が描き出される。落語で言うと「人情噺」というやつだ。
最初は賭碁で出逢った格之進と源兵衛だが、対局を重ねるうち、格之進の実直さ・清廉さに源兵衛の角が取れていく。その様を対局する二人と背景だけで描いていく、神妙な映像が美しい。
まさに格之進が打つ碁のような、ゆったりと間をとった序盤の地固が展開されていくのだ。
それでいて、弥吉とお絹のほの淡い、恋愛とも言えないような関係が描かれ、思わずクスリと笑ってしまう甘酸っぱい場面もある。
そんな穏やかな前半と、復讐を決意してからの後半の対比も良い。全てが切り替わる満月の宴からは、一転してハードボイルドなテイストで進行していく。
そう、時代劇ではあるがどちらかと言うとノワール映画のような雰囲気が漂ってくる。実直であるがゆえの、雁字搦めの苦しみ。大切に思うこと、大切な人、手に入れた筈の倹しいが喜びのある暮らしが崩壊していく痛みが切ない。
映画全体において、テーマとなっているのはタイトル通り「貪不得勝」だ。「貪る」は金銭や成功だけではなく、生き様についてもそうなのだろう。
格之進は「清廉であること」を重視し、賄賂を許さなかったが、それ故に彼に恨みを持つものもあるとされている。
「白河の水の清きに住みかねて元の濁りの田沼恋しき」は寛政の改革を習った時に知った歌だが、あまりに厳しく己を律することを求められても、全員が全員遂行できるわけではないし、長所もあれば短所もあるのが人間だ。つまり格之進は実直を貪ったがゆえに、周りを不幸にしてしまっているのである。
面白いことに、最終盤に入ると格之進の実直さを好意的に捉え、感化されて来たはずの周りの人々が口々に嘘をつくのだ。それは優しさから来る嘘である。厳密に言えば嘘は清廉ではない。が、誰かのために嘘までついて何とかこの局面を打開しようとすることは、果たして悪だろうか。
格之進自身も決して褒められたことではない行為について、それでも「善いこと」と感じずにはいられなかった体験をしている。
善もまた貪れば幸せには繋がらない。それは巷に蔓延る、潔癖とも言えるほどの正しさ至上主義に一石を投じるテーマと言えるだろう。不寛容な社会が取り沙汰される中だからこそ、そう思うのかもしれないが。
この映画はかなり観やすく作られている。伝統的な時代劇は、とにかく画面が暗くて見辛いことが多い。それもまた味であり、映らないものを想像するのも楽しめるようになれば気にならないのだが、演者の表情もよくわからないあの暗さは観る側の幅を狭めてしまっていて勿体無い。
白石監督らしいアップの多さも相まって、演者それぞれの感情が伝わってくる。
あと、これが推しポイントになるかは正直わからないが、白石監督史上最もマイルドで全年齢鑑賞可能な作品でもある。バイオレンスが苦手でも大丈夫なので、是非劇場でアップデートされた時代劇を楽しんでほしい。
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