劇場公開日 2024年5月17日

碁盤斬りのレビュー・感想・評価

全308件中、241~260件目を表示

3.5誇りと驕り

2024年5月19日
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単純

興奮

幸せ

無実の罪で彦根藩を追われ江戸で娘と2人で暮らす浪人が、自身に汚名を着せると共に妻を死に追いやった相手に仇討ちをする話。

実直な碁を打ち清廉潔白な暮らしをする主人公が、碁会所で知り合った両替商と親交を深める様になる中で、彦根藩の藩士からかつての冤罪が晴れたことを聞かされる中、新たな嫌疑がかけられることになって行くストーリー。

碁の知識なんかこれっぽっちもなく碁盤斬りってなんぞや?太刀盛りならわかるけど…という状況で観賞したけれど問題なし。

萬屋との対峙とかその後の関係とか小気味良いし、お庚もそんなヤツいるか?レベルだけどいい味出しているし、実直な主人公に真摯に向き合う人たちとの人情物語がとても良い。

そして徹底的に敵役な六尺の大男…これもまたわかり易くて安心してみられる時代劇という感じ。

50両の話しと仇討ちの話しは繋がりがなくて若干チグハグな感じはあったけれど、わかりやすくてとても面白かった。

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Bacchus

3.5軽味と清潔感を感じさせる前半部分は楽しく美しい。復讐にテーマが移る後半はやや陰惨で結末は明らかに蛇足。

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

五十両をなくすとか拾うとかいった噺はたくさんある。「芝浜」とか「文七元結」とか。でも本作の原典となる「碁盤斬り」ないしは「柳田格之進」は武士が主人公である点、古典落語のなかでは異色の存在である。多分、この噺は、武士の一分というか意地のために娘を女郎に売り飛ばしてしまう堅物ぶりを戯画化して、落語の主な聞き手である町民が思いきり笑い飛ばす、そういった趣きの滑稽話だったのだと思う。だって金が出てきたら首をもらい受けるだなんて真面目に取り合える話じゃありませんよ。
でも滑稽話のニュアンスを演者が伝えていたのは志ん生(五代目)、馬生ぐらいまでで、志ん朝が演じる頃にはもう自然に父と娘の人情噺に変性していたのだと思う。だから談志は、こんな深刻な噺はやんねえよ、といったのでしょう。
映画の前半部分、つまり五十両がなくなる十五夜の宴席までは、江戸世界が精緻に表現されていて楽しい。草彅剛という人は面白い俳優であって、たたずまいが美しく、でも独特の軽みがある。そして滑舌とセリフのリズムがよい。武家の娘らしい品の良さをきちんと演じている清原果耶さんと合わせて清潔感あふれる父娘の姿は実に気持ちが良いのである。
ところが、十五夜の宴席以降、柳田に萬屋の五十両を盗んだ嫌疑がかかり、同時に彦根藩を離れた時の遺恨の相手が現れて事態は緊迫化する。
柴田兵庫のくだりは映画としての創作部分であるのだが、ここがどうもいただけない。一つには狩野探幽の画を売ったとかまだ持っているとかいうなんだかよく分からない設定もあるし、斎藤工が彼だけは現代劇を演じているとしかみえないところもある。でもやっぱり復讐というものは本質的に陰惨なものであって、「碁さむらい」という落語に由来するモチーフの軽みとよく釣り合わない。だから映画としての全体のバランスが崩れてしまったのだと思う。
そして結末部分は、いわば観客サービスのようなものであって、明らかに蛇足である。碁盤を斬り捨てるところで映画としては決着はついているんだからあとは皆幸せになったんだろうなと想像させればいいんですよ。

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あんちゃん

3.5碁盤切り

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

時代劇をあまり観ることがないので、この時代の人々の価値観とか考え方とかが読めないなか、物語がどう決着がつくのかハラハラドキドキしながら観ることができた。ただ、展開が急で後半詰め込み感あり。草彅剛は前半静、後半動の武士を演じるには適役だったと思う。

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tatsuya

4.5骨太の時代劇がイイ!

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

このところ質の高い時代劇が続けて公開されており、先週の「鬼平犯科帳 血闘」に続き、本作も期待して公開初日に鑑賞してきました。

ストーリーは、身に覚えのない罪で妻を失い、藩を追われ、江戸の貧乏長屋で娘・お絹と二人で暮らす浪人・柳田格之進が、その実直な人柄を気に入った質屋の萬屋源兵衛と碁を通じて交流を深めるようになったある日、旧知の藩士から冤罪事件の真相を知らされ、復讐と亡き妻の仇討ちのため、出奔した柴田兵庫の行方を追うというもの。

序盤の立ち上がりは、ゆっくりではあるものの、柳田の人となりや暮らしぶりを端的に描き、優しく作品世界に誘ってくれます。あわせて柳田を取り巻く主要人物として、娘のお絹、質屋の源兵衛、手代の弥吉、吉原のお庚などを登場させますが、多くは説明せず、かといって必要にして十分な情報が得られる、心地よい導入です。

中でも柳田と出会った源兵衛の変容の描き方がすばらしいです。柳田に興味をもち、その心根に打たれ、傾倒し、心酔し、それが商売のありようまで変えていくという源兵衛の心情の変化が、名優・國村隼さんの表情や台詞回しから手に取るように伝わってきます。そして、これが柳田自身の人柄を浮き彫りしているという構図がお見事です。娘のお絹にも同じことが言え、脇がしっかりしていることで、作品がぐっと引き締まるのを感じます。

演出面では、照明に気を遣った陰影のある絵づくりが印象的です。薄暗い屋内に灯るロウソクは、当時の暮らしぶりとともに、柳田の晴れぬ胸の内と復讐への思いを表しているかのようです。碁石を強く打ちつける柳田の横で、音を立てて揺らぐロウソクの炎は、抑えられない彼の憤りを如実に表しています。また、地方の薄暗い碁会所からは、むさ苦しさやほこりっぽさが感じられ、そこで魅せる柴田との対決も、決して派手さはありませんが、鬼気迫るものがあります。

そんな装飾を取り払った、素朴で骨太の時代劇であると感じられる本作。話の展開も決して気をてらったものではなく、どんでん返し的なものもありません。むしろ予定調和の王道展開とも言えますが、時代劇にはそれが似つかわしいと感じます。公開初日にも関わらず観客の入りが少なく残念ですが、誰にでもおすすめできる良質な作品に仕上がっていますので、ぜひ多くの人に観てもらいたいです。

主演は草彅剛さんで、演技にますます磨きがかかったように思います。脇を固めるのは、清原果耶さん、國村隼さん、中川大志さん、奥野瑛太さん、音尾琢真さん、市村正親さん、斎藤工さん、小泉今日子さんら豪華な顔ぶれで、誰もが役にピタリとハマる好演で一部の隙もありません。中でも奥野瑛太さんは、いつもとは異なる役どころながら、これはこれで悪くなく、これからの演技の幅が広がりそうな気がします。

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おじゃる

3.5白石監督らしさも?

2024年5月19日
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「虎狼の血」など人間のどぎつい感情なイメージの白石監督の時代劇。どんなものかと思ったら、以外に静かな展開。草薙さんのキリッとした、強い意思がこもった演技と美しい映像がが良い。源平さんとのやりとりも渋い(國村隼の圧倒的安心感)。囲碁という設定のなせる技か。
でも、単純な勧善懲悪でなく、主人公のいきすぎた正義感や、吉原の闇の部分もしっかり描いてるのは白石監督。そして、斎藤さんは斎藤さんだった笑
以外に殺陣は少なかったな。

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mz

4.0良かったです

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

キャスト陣も良くて、ストーリーも展開のテンポも良くて、面白かったです。こう言った時代劇モノの作品も増えて欲しいですね。

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ごっとん

3.5終盤の展開に納得できず

2024年5月19日
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もう10年以上前に観た映画“任侠ヘルパー” で「へー、草彅っていい演技するんだ」と知った。以来彼の出演作品には注目するようになった。

本作も彼に期待して観賞。

【物語】
柳田格之進(草なぎ剛)は彦根藩士だったが、今は浪人暮らし。亡き妻の忘れ形見である娘のお絹(清原果耶)と貧乏長屋で2人で暮らしているが、家賃の払いも滞らせている有様だった。
それでも格之進は武士の誇りを捨てず、清廉潔白を信条に生きている。

あるとき、唯一の趣味である碁で対局した萬屋源兵衛(國村準)は格之進の人柄にほれ込み、碁の相手として親しくなる。そんなつつましくも穏やかな毎日を格之進は送っていた。ところが、あるとき藩を離れざるを得なくなった事件と妻の死の真相を知らされ、両方に元彦根藩士の柴田(斎藤工)が深く絡んでいたことを知る。格之進は亡き妻のために復讐の旅に出ることを決意するが、時を同じくして萬屋で大金紛失事件が起き、格之進に疑いが向けられてしまう。

憤慨した格之進は切腹して抗議しようとするが、死ぬことなく無念を晴らして欲しい娘お絹が起こした行動に後ろに退くことができなくなった格之進は覚悟を決めて旅に出る。

【感想】
期待した草彅の演技は本作も良かった。貧乏浪人に落ちぶれても武士の矜持を失っていない格之進を落ち着いた演技でしっかり表現している。

ヒロインお絹演じる清原果耶も、金持ち商人演じる國村準も役にピッタリだったと思う。
さらに言えば柴田役の斎藤工もナイスキャスティング。斎藤工は最近、善人よりこういう斜に構えたようなワルの役が多いが、今こういう役をやらせたらピカイチだと思う。

キャスティング、演技・演出の良さで中盤まではかなり満足して観ていた。が、終盤の展開に違和感を覚えて、満足度が大きく下がってしまった。

娘を持つ身として、格之進のとった行動は全く共感できない。
自分のメンツを保つために、娘を危険に晒すことをヨシとしたとしか言えない。なんぼ命懸けで復讐に赴いたと言っても。
父親なら自分が汚名を被っても娘の行動は止めたはず。メンツだけの問題ではなく、ああでもしなければ復讐の旅に出られなかったとしても。仇をとったら妻が帰ってくるわけではないのだから、目の前の娘の方が大事なはず。

萬屋の番頭が疑ったとしても、格之進に心酔していたはずの源兵衛が同調するのもまた納得いかなかった。

中盤まで良かっただけに、ガッカリも大きかった。

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泣き虫オヤジ

4.0人情味ある伝統的な時代劇です。月代・ちょんまげなのも、筋書甘いのも・・

2024年5月19日
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人情味ある伝統的な時代劇です。
(時代劇で月代・ちょんまげ隠すようになったのはいつからだろう・・)
後味良く劇場を後にできる作品ですが、そのために筋書が甘いというかかなり強引な設定です。

草なぎ演じる堅物な主人公の性格がブレすぎです(特に掛け軸の扱いは後で禍根をもたらすでしょう)。
小泉今日子も良い人すぎます(清原果耶への特別扱いは他の遊女に示しつかなくなるでしょう)
國村隼良い人すぎです(自分の首は一つしかないのですよ)

筋書甘いですが嫌いじゃないです。
出演者は皆さんお上手です。
時代劇作品は絶滅危惧種なので点数はちょっと甘めです。

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お抹茶

4.0その碁風は、相手の心根すら良化する

2024年5月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

元ネタは「落語」の{人情噺}
〔柳田格之進〕。

この{人情噺}なのがミソで
脚本の『加藤正人』は原作に更に幾つかの人情を盛り込むことで
心が震える物語りに造り込んでいる。

もっとも、こうした噺が成立し、
廃れず演じ続けられて来たのは
世間での人情が無くなっていることの裏返し。

往時でさえそうであったのだろうが、
今時では猶更と言ったところか。

浪人の『柳田格之進(草彅剛)』が
碁が縁で豪商の『萬屋源兵衛(國村隼)』と出会う。

二人は意気投合し碁を打ち合う仲になり、
『格之進』の碁風に感化され『源兵衛』の人となりが
やがて変わって行く。

以前は「けちべえ」とあだ名されたのが
次第に思いやりのある商いへと。

しかし、ある日、
『格之進』が『源兵衛』宅から辞去したあと、
五十両もの大金が無くなっていることが判明、
使用人たちは『格之進』を疑い・・・・、との流れ。

『格之進』は娘の『お絹(清原果耶)』を
吉原に売り五十両を工面。

「萬屋」の者に渡す際に、
もし五十両が見つかったら主人の首をいただくと伝える。

以上が原作のあらまし。

映画ではここに『格之進』が浪人となった経緯を膨らませ付け加えた。

藩内での碁敵『柴田兵庫(斎藤工)』の企みにより、
地位はおろか妻までを失ってしまった過去。

しかし、『兵庫』の悪事は露見し
『格之進』は帰参を許されるのだが、
それを善しとせず、敵討ちの旅に。

娘の身請けの起源は「おおつごもり」とされ
仇敵を追いながらの日々は期限が刻々と迫る。

ここで日本の風景や昔ながらの行事を取り込んだ
語り口が素晴らしい。

時計やカレンダーの替わりに、
画面が迫りくるリミットを鮮やかに告げる。

そして二人が対峙する場の庭に
椿が植えられていることの寓意。

細部にまで神経が行き届いている。

吉原の女郎屋の主人『お庚』を演じた『小泉今日子』がまた好い。

中年の艶っぽさを出しながら、
時として商売の上では非情に。

しかし、父娘の思いに感じ入り、意気な計らいを見せる気風の良さ。

またある時は任侠の人の善意にも助けられ
主人公は信念に突き進む。

それもこれも、『格之進』の誠実で清廉な性格と
碁風が周囲を感化したことの帰結。

本懐を遂げ、一件が落着したあとのケリの付け方は
物語りのタイトルが示す通り。

ここでも複数の人情が提示されはするのだが、
実際に落語で演じられるのを聞けば
笑いそして涙するエンディングとなるのだろう。

もっとも本作では、
『格之進』の人柄を膨らませるエピローグを付け加え、
より余韻の残る一本に仕立て上げている。

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ジュン一

3.0芸術的な碁盤斬り

2024年5月19日
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冤罪事件に巻き込まれた男の復讐劇を描いた時代劇エンタメ。時代劇は苦手ジャンルですがこの作品は楽しく観ることが出来た。「碁盤斬り」の意味にも納得出来ましたし、斬られた碁盤の形も芸術的で絵になっていました。

2024-85

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隣組

4.5柳田格之進

2024年5月19日
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泣ける

悲しい

興奮

観てきました。時代劇なので何処か硬そうと思っていたら何かスーと入り込んでいました。やはり草彅剛は凄い俳優さんでした。囲碁のお話しで、冤罪、仇討ちと色々な事が起こるが、やはり観てほしいのは父と娘の映像だ。其処には武士である父と武士の娘凛とした佇まい眼力、所作の素晴らしさお絹。そして其処に関わって来る中川大志君も良い演技をしていたし、小泉今日子さんも流石に良い味を出していました。わかりやすい時代劇だと思います。

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トシネエ

4.0「一文は血一滴よりも尊い」

2024年5月19日
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知的

今年86本目。

一文は血一滴よりも尊い。
カイジで利根川幸雄が金は命よりも重い。
このセリフ聞けただけで大満足。
どこかで☆4.0にUPしました。
見てのお楽しみです。

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ヨッシー

5.0碁盤斬り

2024年5月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

高校生の娘に付き合ってもらいました。
娘は内容を知らずに鑑賞したのでハラハラしたそう。私もハラハラしました。
深いです。ラスト、碁盤をウキウキと取りに行く萬屋さんと対照的な草彅くんのあの表情。
クズっぷりを披露した斎藤工さんも良かった。
でもクズさの中に真理があり。
映画館でぜひ見て欲しいです。

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チョコ

4.0碁盤斬り

2024年5月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

時代劇好きな人はもちろん見てほしいし、あまり見ない人にも映画好きな人には見てほしいです
素晴らしかった
もう一度見たい

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のん

4.5濡れ衣に関する脚本、演出が巧妙。

2024年5月18日
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俳優として大好きな草彅剛さん主演の映画ということで、内容に関わらず鑑賞することに決めておりました。

彼をその個性や独特の佇まいが生かせる時代劇の主役にキャスティングしただけで、間違いなくセンスある監督と制作陣よなあと思ってたのですが(笑)、想定外に設定や脚本に引き込まれてしまい読後感に深みや余韻がありながらも清々しく、大変気持ちが良いです。

武家社会において清廉潔白を貫いてきた頭が相当に固く融通が効かず・・濡れ衣を着せられ追放され浪人になっても武士のプライドは捨てきれずに居る不器用極まりない主人公。彼がさらに50両をネコババ?した嫌疑をかけられることと、彼に濡れ衣をかけ奥方が死に至る要因を作ったとされる極悪人(笑)に対しての仇討ちの旅が複雑に交錯し、物語はすすみます。

単なる勧善懲悪の仇討ち話ならここまでの余韻はありませんでしたが、「濡れ衣が作られる背景」の演出やら「善人、悪人、極悪人(?!)含めて魅力的な人物との接触、交流で人間性を取り戻す主人公や登場人物」が生き生きと描かれる部分は本当に良かったと思います。

特にたびたびストーリー上で取り沙汰された「濡れ衣」については、主人公に対してだけじゃなかったんか・・・とか気づけると、最後の主人公の行動にもさらに理解が深まると考えます。

ただ碁盤切り・・・って題名だけは、まんまなのでいかがなもんかと思いましたけど(笑)。

ぜひ、映画館でご鑑賞くださいませ。

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やまちょう

2.5役者はよかった

2024年5月18日
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脚本がよくない
また、武士のプライドが嫌いなのがよく分かった
役者は好演していたと思います

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ともゆき

4.0草彅剛の静謐ながらも迫力ある演技に脱帽!

2024年5月18日
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落語の人情噺が原作ということですが、
存じ上げないため前情報なく鑑賞しました。

ストーリーはよくある復讐劇といいましょうか
仇討ちものという感じで、そこに驚きはないです。

冒頭、碁を打つシーンが割と丁寧に描かれていて
これがラストにも効いてくるのでなるほどなと
思いました。
それのみならず、
主人公格之進と國村隼演じる源兵衛との友情的な
関係性が築かれていくところが味わい深かったです。

斎藤工演じる柴田兵庫との因縁が描かれてからの
草彅剛の演技、表情や発声、佇まいや所作が
激変し、実にシリアスでヒリヒリする感覚が
鑑賞者にも伝わってきて、目が離せませんでした。

殺陣〜刀を振るって斬るシーンなど、
痛さも感じるくらい迫力があるしリアルなんですね。
白石監督の真骨頂だなと感じました。

また、独特の画面の暗さが当時の時代の照度を
リアルに再現していると思われ、
画面から伝わる質感も良かったです。

音楽は和楽器がエンドロール以外つかわれず、
時代劇っぽくないのが、本作にマッチしていました。
特にピアノ曲なんかは、主人公の静謐さとマッチして
いましたね。

脇を固める役者陣も素晴らしいです。
主人公の娘役の清原果耶を始め、
小泉今日子、奥野瑛太、中川大志、音尾琢磨、
市村正親など、実に味わい深い演技で
本作のクオリティがグッと上がったように思います。

今後、草彅剛の代表作として扱われる映画に
なりそうな気がします。

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ひでちゃぴん

5.0本格的な時代劇

2024年5月18日
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久しぶりに本格的な時代劇を観ました。
草薙剛お見事です。

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ari

5.0柳田格之進

2024年5月18日
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白石和彌監督作と聞き、イソイソト新宿へ💨

タイトルの「碁盤(ごばん)斬り」

声に出したい題名デスヨ

私アラフィフ世代としては、将棋は大体の男子は嗜むものだが、囲碁はあまりと言うか殆どやらない遊戯

子供の頃、父親に仕込まれそうになったが拒否、囲碁はなんか敷居が高い(ルールも今だによくわからず)

囲碁と落語の「柳田格之進」の組み合わせだが、映画自体はすこぶる面白さ

小泉今日子KYON²も出ているが、昔のKYON²より現在のKYON²のほうが個人的には好き

アイドル全盛時のトップリーダーKYON²は当時大人気だったが、アラカンKYON²の現在、適度に熟女感がありながらの相変わらずの可愛さも健在で、個人的にはそそるのです←キイテネーヨ、オワリ!

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うんこたれぞう

4.0時代劇映画は不滅

2024年5月18日
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単純

興奮

萌える

白石監督と音尾琢真コンビの時代劇映画。
時代劇映画は良いですね。
江戸時代の暗闇や蝋燭、吉原の妖艶さなど、街並みやお祭り、桜、富士山などちょっと過剰ですが、それもまた時代劇っぽくて良い。

日本人はもちろんですが外国へ輸出しても良い映画でした。

草彅剛はもちろんですが、清原果耶と良かった。

いまの日本人から見ると、なぜそこで切腹?とか、よく分からない所もありますが、そこもまた良いところですね。

時代劇の華、殺陣のシーンがいまいち。
なんで刀を拾わないのか理解に苦しむ。
白石監督のヤクザ映画でもそうですが、ぎこちないのがリアリティなのかも知れませんね。
あと、タイトルでネタバレしてるのもちょっと残念。原作のタイトルだからこれもしょうがないのかな。

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だるまん