「格之進の生き方に涙…。」碁盤斬り のりたまちびさんの映画レビュー(感想・評価)
格之進の生き方に涙…。
草薙剛さんのドラマや映画は、自分自身の深いところに問いかけてくる作品が多く、好んで観ています。
今作は、日本人の美点を改めて感じ、久しぶりに日本人であることを誇らしく思いました。
囲碁のルールは知らなくても、この映画は楽しめます。
囲碁は、対局時の言葉によらない交流や、タイトルになっている「碁盤切り」のために不可欠な要素だったのでしょう。
碁盤を切った時、格之進は、おそらく初めて、己の信念に支配されることなく、自分の行動を選択できたのではないでしょうか。
日本人の美点であり、欠点は、場や他者に対する共感能力の高さです。
民族も文化も言語も教育レベルも様々な外国では、イチから全部表現しないと、目の前の相手に自分の想いを伝えることはできません。
日本は、以心伝心が奇跡的に機能しているホントに稀有な国です。
反面、自分を貫くにはかなりな精神力を要しますが。
自分の信念を貫くことと、他者を慮ることのバランス。
格之進の生き方を通して、そんなことを考え、自分自身を振り返りました。
お互いに影響しあって生きている世界で、まずは率先してよい方向に変わろうと思いました。
ノベリティが、今までで一番しょぼくて、ちょっと笑いました(*^▽^*)
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