「ガッデムベア」コカイン・ベア なつさんの映画レビュー(感想・評価)
ガッデムベア
B級と聞いていたので、いつか観たいと思いながらも後回しになっていたがやっと視聴。
とても面白い。好き。
序盤の登山カップルからもう最高。君に出会った瞬間、君の子供が欲しいと思ったんだ…いや、それ言葉が無かった太古の昔のセックスアピールじゃん。
来るぞ来るぞ〜!キタ!草むらに引きずられ内容はわからずとも襲われているのがガッサガッサと伝わり足がポイ。
はい、タイトル〜。最高。
前半戦はとにかくさまざまなキャラクターが登場する。
滝にこっそり行くディーディーとヘンリー、その母親、コカイン回収のギャング達、わんぱくキッズ、レンジャー、警察、救急隊、麻薬王。
これらが絶妙なタイミングですれ違って行くさまが素晴らしい。また、その登場人物達がみな魅力的なのだ。
その公園に入る理由もそれぞれでしっかりと背景として描かれているのでそれもまたキャラクターの造形を表している。
ボール遊びが嫌いな犬のことを常に気にしている刑事さんがとてもよい。てっきりマヌケなのかなって思ってたら銃の腕は良いし、咄嗟の判断も素晴らしい。
しかし主役はコカインベア。
コカインって食べていいのかしら?と思いながらそれは接種過多では…と心配になる。
ガンガン暴れてくれてその殺害方法は多様でサービス満点。ボコボコとテンポも良い。ゴアもこんなにしてくれるとは。クマの表情もとても良いのよ。CGバレバレでもそれがいい。
ラストの子グマを蹴散らす麻薬王との対決で一旦やられたと思いきや、再びコカインで復帰!そうなの?!
子グマと共にもぐもぐタイムをかましましたとさ。
そして、腕を撃たれたギャングはナースである母親に助けられ、妻を失い無気力で子供に向き合えない彼には警察官の残した犬が家族として笑顔で迎えられ、指は食べられ、3人キッズは1人になるも1人でたくましくNYへ。コカイン持って…
奴らは最高の友達だ、3人でNYに行くんだって言った時の現実の状況画が面白い。
そんなふうに、全ての伏線を見事に回収しとても気持ちよく鑑賞できた。ホラー好き人の意見ですが。
あんまりあちこちにコカインベアがやってくるので、クマは数匹いるのかな?とか他の動物はコカイン食べてないのかな?と。コカインディアとかコカインバードとか。
ディーディーのセンスが最高過ぎて好き。スニーカーにデザイン描いてたり、着ている服とか。缶バッジたくさん付けてたり可愛いベレー帽とか。