「レイ・リオッタの遺作じゃないよ」コカイン・ベア Lhowonさんの映画レビュー(感想・評価)
レイ・リオッタの遺作じゃないよ
レイ・リオッタが出てくるとは知りませんでした。上映する作品に窮して、少し古いB級映画を架けてるのかと。レイの遺作はFool’s Paradiseのようですが、iMDbの記述からは日本で公開しなさそうなので(個人の感想)、本邦では最後かもしれません。
Fargo以降、『この作品は実話をもとにしています』と嘘が書いてあることがわかったのですが、これは実話がもとなのは本当のようです。
タイトルや予告を見て想像できる通り、コカインを喰らった熊が襲ってくるというシンプルな内容です。
北アメリカには、クロクマとチャイロクマがいて、チャイロの方が凶暴と言われているのは、映画の中でも説明されています。以前、カナディアンロッキーにハイキングに行った時、『熊が出るので、7人以上で行動するように』と書いてあり、その場に居合わせたドイツ人と7人揃うまで1時間位待ちました。下山してくると、クロクマに出会わしましたが、どんどん観光客が集まってきてみんなで写真を撮っていました。チャイルクマだったら逃げるのかしら?
さて、B級感満載の設定ですが、全編CGと思われるクマの造形やモーションも非常に真面目に作ってあります。MEGみたいに、『それは映画の話だよ』といった作り物風味はありません。全体にコメディー要素が多い一方で、切り株映画でもあり頭から『豆腐』が出てきます。苦手な方は注意が必要です。レイ・リオッタも酷い目に遭うのですが、ハンニバルを思い出しました。
本作のヒロイン(?)、Brooklynn Priceはあの大好きなフロリダ・プロジェクトの女の子です。ちゃんと良い里親に引き取られて、賢く成長して、安心しました。
切り株に拒否がなければ、楽しい娯楽作品です。