劇場公開日 2023年9月29日

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「レイ・リオッタの遺作じゃないよ」コカイン・ベア Lhowonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0レイ・リオッタの遺作じゃないよ

2023年9月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

レイ・リオッタが出てくるとは知りませんでした。上映する作品に窮して、少し古いB級映画を架けてるのかと。レイの遺作はFool’s Paradiseのようですが、iMDbの記述からは日本で公開しなさそうなので(個人の感想)、本邦では最後かもしれません。

Fargo以降、『この作品は実話をもとにしています』と嘘が書いてあることがわかったのですが、これは実話がもとなのは本当のようです。

タイトルや予告を見て想像できる通り、コカインを喰らった熊が襲ってくるというシンプルな内容です。

北アメリカには、クロクマとチャイロクマがいて、チャイロの方が凶暴と言われているのは、映画の中でも説明されています。以前、カナディアンロッキーにハイキングに行った時、『熊が出るので、7人以上で行動するように』と書いてあり、その場に居合わせたドイツ人と7人揃うまで1時間位待ちました。下山してくると、クロクマに出会わしましたが、どんどん観光客が集まってきてみんなで写真を撮っていました。チャイルクマだったら逃げるのかしら?

さて、B級感満載の設定ですが、全編CGと思われるクマの造形やモーションも非常に真面目に作ってあります。MEGみたいに、『それは映画の話だよ』といった作り物風味はありません。全体にコメディー要素が多い一方で、切り株映画でもあり頭から『豆腐』が出てきます。苦手な方は注意が必要です。レイ・リオッタも酷い目に遭うのですが、ハンニバルを思い出しました。

本作のヒロイン(?)、Brooklynn Priceはあの大好きなフロリダ・プロジェクトの女の子です。ちゃんと良い里親に引き取られて、賢く成長して、安心しました。

切り株に拒否がなければ、楽しい娯楽作品です。

Lhowon