おまえの罪を自白しろのレビュー・感想・評価
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社会派サスペンスとみるか娯楽映画とみるか
原作が好きだったので鑑賞。小説同様、前半はサスペンス&政治劇、後半はそれぞれの家族に……という作りでした。
原作は人質解放後から少しテンポが遅くなり、空気感がゆるむのですが、映画のほうは犯人の「家族」を深堀り(動機もそれらしく改変)していて、なかなかきちんと見れました。
ただ、これをサスペンスだと思って見た人は後半でつまらなくなるだろうな、そして社会派だと思って見たら肩透かし食らうな、ということで、「これを社会派サスペンスとみるか、娯楽映画とみるか」という感じです。これは娯楽映画です。
あとは監督がドラマベースの方なので、映画ならこのシーンでもうあと2秒余韻がほしい……みたいなカットがあったのが残念でした。たぶん地上波で放送されたらここでCM入るだろうな、という。笑
ただ、個人的には俳優たちの演技はとてもよかったです!
ギラギラした議員からただの父親になっていく堤さんの哀愁の漂わせ方(老け方)はかなりのものですし、宇田兄のほうも小説から省かれているポンコツ部分を空気でよく醸し出していました。幹事長と対峙した中島さんの目のハイライトの消え方もなかなかです。脇を固める名優たちもさすが。
アニメや洋画に席巻されがちな邦画界ですが、松竹には頑張ってほしいです。
【”為政者の愚かしき行為のしわ寄せは何時の世でも、弱いモノにくる。”孫娘の誘拐をきっかけに、政治家の自らの利権と政治を離れた私人の男の苦悩と、息子二人と娘の関係性の変遷を描いた作品。】
■国会議員の宇田清治郎(堤真一)の孫娘が誘拐される。
犯人の要求は金銭ではなく、宇田の過去の行いを告白する事だった。
だが、橋の建設で総理を巻き込んだ利権で疑惑を抱える清治郎は、一度目の記者会見で橋建設には触れない。
一方、二男の父の秘書でもある晄司(中島賢人)は父の罪に隠された事件の真相を暴こうとする。
◆感想
・誘拐事件の背景に浮かび上がる政治スキャンダルが絡み、警察、政治家、マスコミが三つ巴になって凌ぎ合って行く。
■それにしても、真実が分かった時の”え、そっちなの?”という違和感は拭い難い。
<ラスト、宇田清治郎が政治家を辞職し、晄司が国会議員になり首相に意見を言うシーンは”なんだ、ヤッパリ世襲制の政治家一家じゃないか!と思ってしまった作品である。>
エンターテイメント作品!!
初日鑑賞
中島健人くんの映画の今までの客層と違い、思ったより年配、色々な年代の方が多かったです。
WOWOWの映画の番組等で、日本発の映画を世界に届けたいと常々言ってる健人くん。どんな演技を見せてくれるのかと楽しみに思っていました。
脚本は説明し過ぎず、画面から感じ取れるようになってますが、登場人物が多くて混乱するかもしれません。しかし、晄司のスイッチが入ってから
あっという間のスピード感で事件解決かと思いきや、そこから犯人に辿り着くまでの道のりを見せながら、晄司の政治家としての素養が分かる仕組みになってて、どんどんと逞しい表情になる晄司、そして最後のシーンがこれからどこに進むのかドキドキして終わるのが映画的でとても良かったです。
まだまだ若い中島健人くんが次はどんな役をするのかこれからが楽しみです。事務所は色々あり大変ですが、頑張って欲しいです。
ちょっと豪華な2時間ドラマ😅
最初、次男に比べてちょっとハブられている感じがしたヌボーッとした長男が怪しいのかなぁと思っていた。思わせぶりな態度もあったし。
そして母親が自転車から転がり落ちたままで、かなり時間が経過しているはずなのに、警察が来るまでその場で呆然と座り込んでいたのは何かちょっと違和感。そして血まみれの白い服を何故か脱がずに、そのままずっと着ていたのもちょっと不思議。
正義感満載の次男が、父親に反発しながらも事件を解決していくんだけど、与党の衆議院議員の政策秘書なんだから、政治が綺麗事だけでは済まない事くらいは理解してなかったのかなあ。だって妹の旦那も市議会議員なんでしょいわゆる政治家一家じゃん。
そして最後には会見で全部ゲロってしまう訳だけど、その後の事件解決パートが前半の緊迫感に比べるとちょっと物足りない。てっきりあのライバルの議員がウラで糸を引いてると思ったら全然違ってた💦
ラストシーンで総理大臣も退陣して官房長官が繰り上がり、次男もめでたく国会議員に慣れたようで、さて、彼はこれからどんな罪を重ねていくのかな(笑)
これで終わり?って感じ
前半の堤真一の罪告白の件だけで終わらないよなあと思わせてきた展開から面白くなってきたなーわくわく!って感じだったけど、終わり方がなんだかスッキリせず。
長男と次男に何らかの確執があったかなと思わせる描写があったように感じるし、父の兄弟に対する態度の差もあったが、その理由がよくわからない。
なので、長男が何か裏で動いているかも!という展開に期待したけど、蓋を開けてみれば自分たちの計画性の無さのせいで一文無しになったのに感情的に殺しを行ってしまった姉弟が犯人。その人生をまるで人のせい(宇多家)でそうなったみたいな、ケンティーへ罪悪感を感じさせている展開には辟易。
あとやたら正義感強い警察が1人いましたが、セリフの言い回しが何だか舞台っぽいのが違和感で没入できなかったシーンあり。
ケンティーの顔面があったから2時間耐えられたけど、退屈だった。真由美も血だらけのシャツ早く着替えなよって思ったの私だけかな。
スピード感!
原作読んで見に行きました。中島健人さんの宣伝のイメージだと晄司の終盤に出てくる狡さが表現できるかなと思ってましたが、熱いだけではなくてちゃんとその辺も出てたし
幹事長との対談の場面はもうちょっと見せ場としてあってもよかったぐらい中島さんの演技として気に入った所です。
自分が人として情に薄いのか、晄司が姪っ子救出になんでそこまで熱くなれる?なんなら父母より熱くない?と原作読んでからずっと思ってて もしかして父親の後継者の事も考えた?とか裏まで考えながら見れてそれも面白かったです。
スピード感重視なのかもうちょいあの場面見たい〜とかが少し気になりました。
堤真一さんが最後に改心したみたいな表情と
最後の角野拓三さんと中島健人さんの場面で
晄司が政治家として父のようになるのか?と思わせて終わるのも良かったです。
罪の意識。
政治家一族の宇田家、国会議員の父を持つ長女真由美、その真由美の娘が誘拐されてしまう話。
誘拐犯からの要求は金銭でなく宇田家の真由美の父清治郎の仕事で犯してきた「罪の自白」だった…宇田家一族、警察、マスコミをも巻き込んでくストーリー。
シンプルでストーリーは分かりやすいんだけど、この先どうなる?!みたいなハラハラ、ドキドキが全然なかった(笑)
中盤過ぎ辺りからケンティ演じる晄司が単独で動きだして何か面白くなってきたと思うと以外と先が読め過ぎてしまう展開…三回目に開かれた会見も犯人釣る為でしょ!と、読めてしまいそこからラスト辺りまで思った通りの展開って感じ、犯人は以外な人だったけど。
この手の作品って観ててハラハラ、ドキドキ欲しいです!個人的に!
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