おまえの罪を自白しろのレビュー・感想・評価
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大人のエンタメ映画 実は家族の物語
わかりやすく全てをセリフにのせず物事や感情の機微を俳優さんの表情から読み取る必要がある作品で非常に見応えがありました。
故に俳優さんたちの解釈が素晴らしく演技力が光っています。
単純明快ではないストーリーがテンポよく進む中自身の目と耳、頭をフル稼働する久しぶりの感覚にわくわくしました。
社会派サスペンスと謳っていますが事件を軸に親子の絆や複雑な関係性を感じ取れる家族の物語でもあり、上映後は今の自分の立場から登場人物に思いを馳せてしまいました。
表情を確認するためにもう一回見たいです。
家族の物語
テンポ良く面白い!
最初から退屈しない!
原作未読です。
予告を見る限りサスペンス要素がもっと強いのかなと思っていましたが、テンポの良いエンタメに仕上がっていました。
欲を言えばサスペンスと謳うからにはもう少し時間長くしてでも、談合や癒着、事件の背景を詳しく描いて欲しいなと思うシーンもありましたが、テンポ感が良かったのでそっちを優先したのだと思います。それはそれで一気に引き込まれ、飽きることなく最後まで観られたので正解だったのでしょうね。
人の欲望と駆け引き、家族愛が絡んでいて、エンタメ感ありつつ考えさせられる点がたくさんあります。
あとは、元々大好きな俳優さんですが、やはり堤真一さんの演技が素晴らしかったです。主演の中島健人さんも、脇を固める俳優陣も本当に豪華で見応えがありました。
原作を読まずに行ったので、現在を読んでからまた観たいと思います。
家族それぞれの想い
家族、仕事、世間、優先は何か
政界のしがらみ・家族や兄弟のしがらみ、世間体、いろいろなモノに縛られながら政治家の息子、議員秘書として葛藤しながら事件解決に挑む中島健人さん、正義感のる品のある姿が役にぴったりでした。父堤真一さんの威厳のある感じもぴったり。映画のストーリーも緊迫感があり面白かったです。
面白かった!
中島健人には愛をささやくセリフよりタンカをきるセリフをしゃべらせたい
あっという間の映画で疾走感あり、エンドロールで流れるBzの曲がさらに晄司はどんな政治家になるのか続編を期待したい気持ちになる。
エライザさん、母親役をうまくこなしてた。経験なくても娘が誘拐されたらどういう風に思うのだろうの想像する力を、彼女は持っていて、体現してたと思う。
麻由美を妹にして母親は亡くなった設定にしたのはよかった。彼女がいかに一生懸命夫と父そして家を守っているのかが、仏壇に供えたご飯や父の朝の支度を手伝ったりの描写でよくわかった。
政治家の妻は華美厳禁、有権者から後ろ指さされるようでは務まらない。衣裳からして地味で値段も張らない物を選ぶ。こういう所も上手く描かれていた。
東大出の知識はある長男より、ずっと反抗してきた次男の方がいざと言う時はおのれの勘で難局を切り抜けるかもしれないという勘を父親は持っていた。だから会社を倒産させ自分の秘書に置いた。政治には動物的な勘を持ってる者のみが居座れる世界。自分と似てると思ったからこそ次男へとなった。
なにより晄司役の中島健人が大健闘だった。
国会議事堂前で、不甲斐なさや苛立ちを表わす「う、あっ~」叫びがよかった。
総理から幹事長へ乗り換える時に、幹事長に言うセリフや壁ドンしてまくし立てるセリフもよく、
議員になって、マイクの前に立ってしゃべる時の、強い自信とこれからやってやるぞの心意気ある顔のアップが大画面に映ると、かなり迫力があり、
政治家としてこれからどうなるのか非常に気になる存在になり、中島健人優勝!となった。
後半に向かってのテンポ感がいい
「おまえの罪」とは「誰の」「どんな」罪なのか?
緊迫感溢れる最後まで目が離せない映画
池田エライザが良かった
政治家一族である宇田家で、次男・晄司は国会議員の父・清治郎の秘書を務めていた。そんなある日、宇田家の長女・麻由美の娘が誘拐された。犯人の要求は身代金ではなく、翌日の午後5時までに記者会見を開いて清治郎が犯した、罪、を告白しろというものだった。それは埼玉県の荒川に新たに建設中の橋で総理の意向を受け南へ5km動かしたというもので、次期大臣を狙う清治郎は口を閉ざしていた。晄司は家族の命を救うため、その事を会見で公表すべきと原稿を作成するが、清治郎は首相を庇い他の些細な罪の発表にとどめ、その件は公表しなかった。そのため犯人から孫娘を殺すと再度脅迫を受け2度目の会見を要求され・・・てな話。
池田エライザの娘を想う母親ぶりが良かった。綺麗だし、いつまでも観ていたい魅力があった。ただし、娘を誘拐された後、いつまでも血のついた服を着たままなのはちょっと違和感があった。体にも血がついてたのだから、すぐにシャワー浴びて着替えるでしょ? もう少し気を使って演出してもらいたい。
中島健人はアイドルじゃなく良い俳優だね。官房長官に次期公認を暗に約束させる所なんかなかなか良かった。
ただ、悪い奴がイマイチ弱い。もっと大物じゃないと、え?って思ってしまう。それに、埋めた遺体を掘り返すならもっと早くできたのでは? 誘拐もそうだけど、やることがマヌケ過ぎる気がした。
面白かっただけに、そこは残念だった。
社会派エンターテイメント
家族がテーマ
もっとドライで自己保身なお父さんに対して主人公が対立していくみたいな感じなのかなと思ってたけどそんなことはなかった笑
事件パートでは、(それぞれの立場によっていろんな想いが付加されてはいるものの)宇田家全員の行動の根底に「ゆずはちゃんを助ける」という想いがあるためか、政治の世界を中心に見せつつも難しすぎず見やすかった。
途中ほっこりパートあったり、周囲のキャラクターが上品だったことも見やすさにつながってるかも。
親子、兄弟、兄妹、母子、爺孫、叔父姪の関係値がやりとりの中でサラリと描かれていて良かった。
度々入るお母さん視点も良かった。
人前では常に宇田の娘、奥村の妻を演じてきた彼女が、母の顔だけになってる、みたいな。農道走ってたのも、人目につかないとこに行きたい欲みたいなのがあったんかな。。
ゆずはちゃんを見つけたのがあの人だったのはほっこりしたな。
事件の真相について考えているシーンでは、中島健人さんのかっこよさを堪能するパート?みたいなのあってちょっと面白かった笑
さては監督、かっこよさに魅了されたな?なんてね笑
最後、あれができる技術力があればもっとなんか違う未来もあったのでは。とも思ってしまった。火事場の馬鹿力みたいなもの?
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