「ラストがあまりに日本的な人情悲話(鍵を握っていたのは有名女優!!)」おまえの罪を自白しろ 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
ラストがあまりに日本的な人情悲話(鍵を握っていたのは有名女優!!)
犯人の動機が最後まで読めない・・・観客がラスト25分まで騙される、
してやったりの脚本ですね。
ところがそのラストのねたばらしの内容。
最後の最後まで真相が分からず、興味を持つことが出来ましたが、
上荒川橋の建設にあたって、候補地が突然変更になった。
その横槍を入れた政治家により、庶民の名もなき一家の運命が
奈落の底へ突き落とされた。
その話が古臭い。
新幹線のルートをもしも政治家が早く漏らしたら、
知った人は土地を買い占めたりすると聞きますね。
政治家の持つ情報にはとても金銭価値がある。
それで、鍵を握る《有名実力派女優》とは?
もちろん尾野真千子さんのことです。
(彼女がチョイ役なんてあり得ないものね)
(そう思った人は、多いでしょうね、きっと)
それにしても大物代議士の堤真一の3男を演じた中島健人さん。
堤真一の孫娘が誘拐されて、
「おまえの罪を自白しろ」と記者会見を犯人に迫られる。
あと19時間~あと10時観〜あと39分と追い詰められる中で、
しっかりと判断して次期総理への駆け引きもチャカリしてしまう。
ある計画を立てて犯人逮捕を主導する。
野心家だけど誠意も実行力も有り気に見えます。
中島健人、なかなかやるじゃないですか!
事件の真相を最後まで隠した手腕は、それなりに効果的でしたが、
日本映画の定番の人情に訴える古臭い運命話し。
もう少し新鮮な切り口のラストを、
思いつかなかったのでしょうか!!
コメントする