「見れば見るほど解像度が上がるスルメ映画」おまえの罪を自白しろ ミキティーさんの映画レビュー(感想・評価)
見れば見るほど解像度が上がるスルメ映画
ネタバレ回避のため原作を読まずに劇場公開迎えた。どの程度原作にあった設定やシーンがカットされ再構成されているかは分からないが、製作者側が伝えたいメッセージや空気感、家族の関係性は、セリフやエピソードに頼らず演者さんのちょっとした表情の変化やきや細かな体の動きにも込められていた。それらを限られた時間内で伝えきろうとする気概が素晴らしい。2度3度と見るうちに、誘拐事件の行方や政治家同士の忖度・駆け引き、結末への期待だけでなく、家族の本音や後継への想い、政治家としての現実や悲哀にまで目が行くようになる。1度見ただけではそれらを見過ごしたままで終わってしまう気がして、それではもったいない。何度も見て味わい尽くして、とにかくたくさんの想いと熱意を受け取りたくなる、そんな映画だと感じた。
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