幾春かけて老いゆかん 歌人 馬場あき子の日々

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幾春かけて老いゆかん 歌人 馬場あき子の日々

解説

90代になってもなお精力的な活動を続ける歌人・馬場あき子の日常をとらえたドキュメンタリー。

昭和3年生まれの馬場あき子は少女時代から短歌に親しみ、19歳の時に短歌結社「まひる野」に入会。教員として戦後民主主義教育の現場に身を置きながら、経済復興による創造と破壊や安保闘争など激動の時代を駆け抜け、これまで1万首以上の歌を詠んできた。また能の演目「隅田川」との出会いをきっかけに喜多流に入門し、80歳過ぎまでは自ら舞い、新作能も書き下ろした。その実績は高く評価され、2019年には日本文化功労者に選ばれている。

そんな彼女の93歳から94歳にかけての1年間に密着し、老いとは何か、成熟とは何かを問いかける。俳優の國村隼がナレーションを担当。

2023年製作/113分/G/日本
配給:ヒッチハイク
劇場公開日:2023年5月27日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
森川健一
音響効果
中嶋尊史
EED
池田聡
MA
富永憲一
音楽
渡辺俊幸
語り
國村隼
題字
金澤翔子
宣伝デザイン
池田樂水
齊藤賢太郎
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フォトギャラリー

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(C)ヒッチハイク/FOR田代裕事務所

映画レビュー

4.0面白かった

2023年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

短歌に興味があり、観てみたいと思い鑑賞。自分の好奇心を大切にして、安保闘争時代は教員労働組合の先頭に立ったとのこと。自分の感性(短歌で磨かれた?)を貫く生き方が素晴らしいと思った。映画を観たあとは、会いたかった人に会うことができたような不思議な充実感があった。

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たけ🎍

3.5さくら花幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり

2023年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

歌人にして、能の世界においても重鎮である馬場さんを追ったドキュメンタリ。95歳で言葉も頭脳もはっきり。その地位に胡坐をかくことなく、日々の出来事や笑いにも貪欲で、世の中の先端につねに触れていようとする姿勢。後進への素晴らしい手本だ。もうも言うことありません。こういう90代を迎えたいということくらい。
そして、短歌は好きでも疎いわが身に「見せ消ち」という表現が突き刺さる。"花も紅葉もなかりけり"という言葉をつかうことで、そこにない花や紅葉を意識させて、あたかもあったかのように誘う。その気分は、寂しさではなく、郷愁のような淡く温かい残像。歌の世界は奥深い。

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栗太郎

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