片岡○太郎似のヨガ・トレーナーが何かを引用して言ってたように、大事なのは今日なんだ!に胸を突かれました。昨日のことをうじうじと悔やんだり明日を思ってせかせかしたり憂うつになったり。まさに自分のこと。
主役のダンテ演じるエドアルド・レオはかっこいいのに、情けなかったり冴えない風情が似合って大好きです💕イタリアのお家のインテリアの構成と色彩感覚には惚れ惚れします。それから社長秘書の女性、オフィスであんなに細くて高いヒール履いてるんだーと改めてびっくり。イケイケ企業の雰囲気を醸し出す為の小道具でしょうが凄い!
所々に男の本音がばら撒かれていたのも面白かった。妻のアリーチェのイラスト仕事を「お絵かき」と揶揄し、だから僕はそういう妻の為にも頑張って仕事して稼いでいるんだと偉そうに!でも家族を省みないそういう仕事人生を求めていたのはまさに自分自身なんだとダンテは気がついた。酒飲みで煙草大好きの親友との話やじゃれあいもよかった。親のようにはなりたくない、と思うのに性差は関係ないことも改めて納得しました。
ライトな感覚でテンポよくコメディ的に進みつつ、実はとても真摯で重いテーマを扱った映画です。見てよかった。Netflix配信のイタリア映画、悪くないです❗️長すぎないので映画館でも是非かけて欲しいです。