「【”春が来た。”アスペルガー症候群の思った事は忖度せず口にする青年に、周囲に忖度しまくる女性が恋する物語。宮沢氷魚さん、ヤッパリ凄いなと思った作品である。】」はざまに生きる、春 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”春が来た。”アスペルガー症候群の思った事は忖度せず口にする青年に、周囲に忖度しまくる女性が恋する物語。宮沢氷魚さん、ヤッパリ凄いなと思った作品である。】
■出版社で雑誌編集者として働く春(小西桜子)は、夫と二人暮らし。
幸せだが、仕事では上司から叱られる日々を送っていた。ある日、春は取材で若手乍ら青色のみ使う有名な画家・屋内透(宮沢氷魚)と出会う。
思ったことをストレートに口にし、感情を隠すことなく相手の気持ちが分からないために愛想が言え言えない屋内に、春は自分とは真逆の姿を見て、戸惑いながらも惹かれていく。
◆感想<Caution!内容に余り触れていません!>
・今作のフライヤーは、近場のイオンシネマで貰った。で、公開を楽しみにしていたのだが、何故か一日に一回しか、しかも夜にしか上映されずに、何でだろ?と思いながら、観るのを断念した作品である。
・観ると分かるが、叱られるのを承知で書くが宮沢氷魚さんの演技が突出しており、それ故に他の俳優さんの演技が、立っていないのである。
・だが、監督の葛里華さんは、お若い女性で確か勤め人でありながら、映画を製作している方であったと記憶している。更に彼女の短編映画を一本観た事があるのだが、今作も含めて脚本も自分で書き下ろす才人なのである。
<今作は、脚本もやや波がある所が、序盤は気になったが、後半の屋内透を演じる宮沢氷魚さんが、青色しか使えなかった事を、春を思って絵を描いた時に、彼女の好きな色が分からずに様々な色を使って絵を描いたと報告するシーンと、宮沢氷魚さんの確かなる演技は流石だな、と思った作品である。
あとは、インタビューで葛里華監督が、発達障害を含め”世界から自殺が無くなれば良い。”と語っていた事も、この作品の優しさに繋がっているのだろうなと思った作品である。>
コメントする