アナログのレビュー・感想・評価
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すがすがしい
果たしてひとはこんなに純粋になることができるのだろうか。
ファンタジーだよねと抵抗するあまのじゃく的な声がかすかに聞こえたのは聞こえたのですが、ラストでは涙を抑えることはできませんでした。多分そんなあまのじゃくな反論をねじふせるような力がこの作品にはあるように思います。
それは、今ではWEB会議やWEB飲み会さえあたりまえのこの時代に、携帯電話はおろか固定電話すらなく、連絡手段が毎週木曜日に「対面で」会うしかないという・・・それって明治時代かよ・・・・とツッコミをいれたくなる設定だったり、PCの3Dソフトではなく手作り模型を使って建築デザインを考えるこだわりであったり、母親の形見のすり切れたオーダーメイドバッグだったり。効率重視のデジタルの世界では、失われつつあるかもしれない、非効率だけど、ゆっくり発酵させるような、人やものとの丁寧なやりとりで紡がれ、うまれてくるもの(感情や愛情を含む)・・・つまり「アナログ」の良い部分と思える部分が満載なのです。
先日ラジオで作家の村上春樹氏が「デジタルでほんとうに便利になったけど、これでよいのかなと思う自分がいる」と言った趣旨のことを言っていましたが、私も含め社会の進化についていけない年寄りの繰り言かもと思いつつ、アナログにもよいとこたくさんあるよねとさりげなく、でも説得力ある形で提示された感じで、それがまたすがすがしいです。
それにしても、二宮の演技、波瑠の上品な美しさは素晴らしかったなあ。
良い作品でした。
誰かに好きだって言いたい
終わったときの感想はタイトルの通りで劇中のセリフ。
・携帯電話で連絡しない
・毎週平日の決まった場所と時間での逢瀬
学生ならまだしも勤め人でこれを成立させるのは難しい。
だからこそ題材になるのだろうけどまぁおとぎ話だよなあと思いながらも悪人が一人も出てこない、ピュアでプラトニックな恋愛とバカで仲間思いな幼馴染みの男友達のやさしい世界のおとぎ話に惹き込まれ120分があっという間。
ところどころにたけしの笑いのエッセンスが散りばめられて泣けて笑えて起伏があると尺に飽きがこない。
あくせくして汚れた世の中と違って映画やお芝居の中ぐらいこんな世界があってもいいよね、と思える素敵な恋愛映画でした。
やわらかな時間でした
波瑠さんは、どう見ても波瑠さんだけどちゃんと役で全く違う波瑠さんになってて、たくさん出てるけど全く飽きない。ニノが桐谷さんハマケンさんとの会話は、素のまんまですよね!3人の会話は、セリフあったのかなと思うほどめちゃくちゃ笑いました。そして、ニノが歌上手かったことを初めて知ってソロで歌えばいいのにと驚き。どういう秘密が隠されているのか全く想像つかなかったけど、なるほど。まんまと、号泣です。
君水以来のラブストーリー
とにかく涙腺崩壊状態。主演二人がよかった。特に二宮さんはなんと演技がうまいのか。それと波瑠さんのお嬢様然としたところあってました。ストーリーはよくある恋愛物ですが肉体的なつながりを排除しているからか非常に綺麗な、ファンタジー的なまた多少の緊張感も伴う映画でした。脇を固めるリリーフランキー、桐谷健太もよかったです。ぜひ映画館で観て下さい。リピーターが多いのも頷けます。
まさかありがちな予測できるようなオチじゃ無いですよね?と思いながら...
まさかありがちな予測できるようなオチじゃ無いですよね?と思いながら鑑賞
ピーク過ぎだし平日だし人数少なかった
同じ列の人、泣いてたなぁ
お姉さん役の板谷さんとても良くて、セリフにグッときちゃいました。
ウソだ! ウソだ!
二宮くんと波留さんが主演で、観ようか迷っていたら、原作がビートたけしさんという事を知り、見に行く事に。
今のこの時代に携帯を持たない女性との恋愛をどう描くのか…
私なら、連絡手段無しで恋愛出来るだろうか? 来るか分からない、待ち合わせなんて出来るだろうか。イヤ、私には無理だ。
携帯があれば簡単に出来る事ばかり。
でも、携帯が無いからこそ出来る事も…
二人の関係が切ない。
切なすぎて、愛しすぎて、悟が1人で「みゆきぃ〜」って呼ぶシーンは、1人ドキドキキュンキュンしてました。あんな風に自分自身の名前を呼ばれたら…
悟の2人の友人も最高。
アドリブなの? セリフなの? という自然な雰囲気で、とっても良かった。
2人の気遣いも行動も、最高の親友だ。
みゆきの過去にどんな秘密があるのか、想像しながら観てましたが、後半の内容は想像の上をいってました。
ホント、ウソだ!ウソだ〜!
思った通りの終わり方かもしれませんが、この終わり方以外を望みたくも無いから、終わり方は良かった。
そんな気持ちで見終わったのに、隣に座っていた女性3人組の1人が「王道だね〜」って鼻で笑って1言。その3人組のうち1人はうるさいほどズルズル泣いていた。
感想は人それぞれだが、言葉に出さないで欲しい。せっかくの満足感が台無しだ。
最後のニノのセリフで涙
この作品はSNSでの繋がりが盛んな令和の時代には珍しいアナログな恋愛を描いており人と人が実際に会って話して色んな場所に行き思い出を重ねる尊さ、大切さを教えてくれます。
「この人と会いたい」という気持ちは生きていくための原動力となり人生の彩りをより濃くしてくれる気がします。
今作品における男女2人は週に一度の木曜日にカフェで会うという楽しみが生き甲斐となりお互いの人生を輝かせていたのかなと感じました。
個人的にLINEやDMなどのメッセージを会うまでの間でしていないのに週に一回会える期待をして足を運んで待つのはお互いのことを信頼していないとできないと思いました。むしろ、そのような過程でお互いを強く信頼し最後のセリフに繋がったのかなと思いました。
主演二宮和也さんの涙の演技に注目して頂きたいです。
想いが伝わる美しい映画
想いが伝わってくる、美しい映画だった。
悟とみゆき、友達、マスターとの関わりをずっと見ていたい気持ちになるような。
今の時代は娯楽に溢れ、心がいったりきたり、せわしなく動いている。
しかし、人を想う時間が心を豊かにするのかもしれないと、思いました。
後で原作を読みましたが、自分には合わず。もはや別物でした。
原作をここまで昇華させるとは。
余韻に浸り続けたい
この映画すき
それが観終わった後の感想
前情報を入れずに映画を観るタイプで
直感で選んだこの映画
いい意味で裏切られる展開
そんな…またまた〜な展開も
二宮和也の演技で納得する
難しい役どころの波留も見事
板谷由夏、リリー・フランキー、
桐谷健太と浜野謙太が本当にいい味だしてる
テンポ感、展開や雰囲気、キャスト全て良かった
前半はコミカルなシーンも多くて
口もと緩んでニマ〜って観てたけど
後半涙が止まらない…本当に止まらない
涙腺崩壊ハンカチ必須
ステキな時間を過ごせました
観ようか迷っていましたが、友人から「絶対観た方がいい」と勧められて観ました。
何故迷っていたかというと、最近恋愛をメインとした映画やドラマを面白く感じなかったから。
でも、こちらの作品は 確かに恋愛映画なのだけど、日常に流れる時間が心地よく 非日常な事もたくさん起こるのだがわざとらしくなくて、ああこんな事も起こりうるよね と納得させられてしまう自然さがいいと思う。
ニノや波瑠の演技がそう思わせてくれるんだろう と思う。
番宣で二宮氏が言ってたこと
とある番宣で二宮氏が波瑠のことをベタ褒めしていた。
綺麗な女性だしどんな演技をするのか、今回のキャラとしては申し分ないなと視聴中考えていた。
宣伝では泣いてる方が多くて、どこなんだろうと注視していた。
凄いのは波瑠では無かった。
涙が止まらなかった。
是非とも視聴して欲しい。
「人には自分だけの幸せのかたちがある」
「人には自分だけの幸せのかたちがある」
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自分の求める 幸せのカタチを
何時も考えているあなたへ。私もです!
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この映画を観た後、
古い記憶がよみがえってきて…
ビートたけしさんの、
あの事故と、
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変わらぬ友情を示す仲間
あの頃のことを、
これを書いている時、回想されて
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人間の「情」を改めて、
誇りに思いました。
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私にも私だけの幸せのカタチを信じ
貫き 通し続ける勇気を貰えました。
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「アナログ」
に携わった関係者のみなさん。
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私の 心には このように届きましたよ。
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★★★★☆4.5
劇場で一人がいいです
(泣きますよ)。
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今日のインスピレーション
自分だけの幸せのかたち があるとしたら…
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その自分だけの形を
そう・・・
今でも大きくなり 広がり続けている
宇宙一に育ててみるっというのはいかがでしょうか?
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あなたの情が
永遠で幸せでありますように。。(@^^)/~~~
繊細で綺麗な大人の恋愛映画
ビートたけしさんの恋愛映画ということで、私生活のこともあり正直複雑な気持ちでしたが、見終わってからは紆余曲折を経てここへ辿り着いたんだろうと感じました。
奇を衒っていないストーリーだからこそ役者の力が光る。アドリブ満載で演者同士の掛け合いは思わず笑ってしまう箇所も多く、なのに全く違和感を感じませんでした。普通の人を演じる二宮和也はすごかった。波瑠さんも美しかったです。
一方、アドリブを多用したのか編集のぶつ切りが気になって集中が途切れるところもありました。あとはカラオケシーンの音量が急に大きくなってビックリ。ファン受けを狙ったのかな?
それでも、ネットやSNSにすっかり慣れてしまった昨今、懐かしくてノスタルジックな雰囲気は好きです。心の洗濯をしたくなったらまた観たいと思う映画でした。
わかりやすくてよい
わかりやすいストーリーとわかりやすい演出とわかりやすい演技が良かった。
皆いい役なのも良い。
波瑠のみゆきの言動の違和感がうまく回収されるのも好印象。
ビートたけしがどこでカメオ出演するのか何処だどこだ?と思いながら観てしまった。小汚い焼鳥屋の後ろの方のピンぼけするあたりで飲んだくれるオヤジがベストだろう。
追記
リリー最高!喫茶店のマスター演ったら現代日本一だと思う。を書き漏れしたので追記。
唯一無二の素敵なアナログ
おもしろそうな予告に惹かれて鑑賞を決めていたものの、上映時間の都合が合わず、公開から10日経っての平日鑑賞となりました。おかげで観客は3人のみというほぼ貸切状態で、周囲に憚るとなく気持ちよく涙してきました。レビューサイトの高評価はダテじゃなく、とても素敵な作品でした。
ストーリーは、自身が内装を手がけた喫茶店・ピアノで、偶然出会った女性・美春みゆきに運命を感じた水島悟が、携帯を持たない彼女と毎週木曜日だけの待ち合わせを重ねながら想いを募らせ、やがて結婚を決意してプロポーズしようとした矢先に、みゆきが突然姿を消してしまうというもの。
ストーリーの70%ぐらいは予告で観せているので、驚くような展開はないです。それでも、悟がときめき、日常が色づき、重ねた出会いが二人の距離をを少しずつ縮めていく様子が、程よいテンポで丁寧に描かれ、作品世界に気持ちよく浸ることができます。そして、明らかになるみゆきの秘密と物語の結末。極めて現実的なオチで、既視感はあるものの、これがかえって共感を誘い、熱いものがこみ上げてきます。そこからの悟の誠実で献身的な姿に、最後まで涙の乾く間がなかったです。
タイトルの「アナログ」には、“手間ひまを惜しまず直接触れることで、そこにある温もりや想いを感じてほしい”、そんなメッセージが込められているように思います。ぬか床の漬物と鍋で炊いたご飯、細部までこだわった装飾、使い込まれたオーダーメイドのバッグ、模型に起こされたデザイン、手土産を携えての見舞い、会いたい思いがあれば会える待ち合わせ、面と向かってなんでも言い合える悪友、海辺での凧揚げや糸電話など、描かれるものすべてからそんな訴えを感じます。
作中でみゆきが、「同じ楽譜でも演奏者や指揮者によってまるで異なるからクラシック音楽はいい」というようなことを言いますが、まさにこれです。アナログは、デジタルや他のものに置き換えられない、唯一無二の存在でもあるのだと教えてくれます。しかし、決してデジタルを否定しているわけでもないと思います。そんなアナログを大切にする時間生み出すために、デジタルもハイテクもうまく使えばいい、置き換えるものではなく、補完し合うものだと訴えかけてくるようでした。
主演は二宮和也さんで、みゆきへの一途な想いがあふれる演技が涙を誘います。共演の波瑠さんも、複雑な思いを抱えるみゆきを好演しています。脇を固める、桐谷健太さん、浜野謙太さん、板谷由夏さん、高橋惠子さん、リリー・フランキーさんらも申し分ないです。中でも、リリー・フランキーさんの温かな眼差しと存在感は、作品全体を優しく包み込むようです。
丁寧に作られた作品
作家の時代では当たり前だったことが、
スマホがあれば場所時間に関係なく繋がれるし情報にアクセスできる様になり忘れてしまった事が表現されている映画
子供の頃からスマホがあり便利な世の中に浸かってしまった人にこそ見てほしい。
配役も上手かったと思います。
ただ一点気になったのは、
男ってあんなに身勝手かなと思ってしまったので、
星マイナス1にしてます。
内容は書きたく無いので曖昧な書き方になりますが、
最初に訪れてしまったその時に考えることって、もっと違う気がする。
相手の事を思っていれば、まず考えるのは相手のことでは?
あとは見て色々感じてほしい
大人にこそ観て欲しい映画
恋愛映画といえば若い人がターゲットかと思いきや男女の恋愛だけでなく親子愛、家族愛、友情、仕事への愛など色々な愛が描かれている作品だと思います。冒頭の悟の丁寧な暮らしぶりや仕事ぶりからうかがえる穏やかで温かい人間性と芯の強さが後半の悟の行動に説得力を持たせていて、2時間があっという間でした。悟の住まいは作中で3つあるけどどの環境でもメダカを愛情深く育てている描写が好きです。キャストが皆魅力的で、幼馴染3人のシーンは欠かせないスパイスになっていました。母親とのシーンもとても優しくて良かった。絶対にリピートしたいです。
全266件中、81~100件目を表示