「たまにはこんな映画も良いかな」アナログ ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
たまにはこんな映画も良いかな
若い女性とカップルが多いのもうなづけます。王道のラブストーリー、最後の奇跡も、素直に観れました。波留さんの佇まいが美しかったです。桐谷さんと浜野さんの存在感が良かったです。
ただね、悟はデザイン(しかも建築デザイン)を仕事にしているのに、美術館に全く興味が無いのは不自然。みゆきを洗練された女性に描くために悟を貶める事は無いですよ。
みゆきの父親が一人では何も出来ない人物というのも、話の流れからするとおかしいです。
こういうところで引っかかるとお話に没入出来ないので、脚本はしっかり辻褄を合わせて欲しいなと思いました。
どーしてこういう風にしちゃうの?という建物、ありますね(笑)でも悟はセンスが良い設定なので、私のクレームは悟に限ったクレームという事で。
悟は美術館やホールには勉強の為に足を運んでいる人だと思います。こういう大きい仕事の依頼は無いかもしれませんが、画廊やライブハウスの内装なんかは手掛けるでしょう。仕事では、コンピュータグラフィックスだけに頼らず、模型も作っていて、アナログを大切にする人なので、そう思いました。
そうなんですか。文系とか理系とかの区分はわかりませんが、デザインを学ぶ人が美術館を自分とは違う世界の様に言うのは有り得ないと思いましたが。美術館は展示作品だけでなく、大抵は建物自体が優れたデザインですし。
二宮和也、波瑠の持味を存分に活かした、大人の純愛ラブストーリーでした。恋愛における間の大切さを時間できました。
また、情報交換、情報交流はスマホで出来ますが、本当の心の交流は会うことでしかできないと得心しました。
美術館の件は、私は大学では電気電子情報専攻で、悟と同じ理系男子なので、悟の指向は有りだと思いました。
担当教授から理系バカになるな、プライベートでは文系アイテムに極力触れろ専攻学問からは離れろと4年間言われ続けました。
では、また共感作で。
ー以上ー