「アナログな時だけが刻む 秒単位のきもち」アナログ humさんの映画レビュー(感想・評価)
アナログな時だけが刻む 秒単位のきもち
澄んだ水たまりを眺めているような時間だった
ふと気がつくと
気になって仕方ない自分がいて
そこには雨が降り注ぎ
にごってなにもみえなくなったり
雲が風にとばされ
晴れ渡っていく様子にわくわくしたり
風に吹かれて小波ができ
ただただ収まるのを待つしかないのを知ったり
ふいに虹がううり込み
ほほえむ誰かを映す瞬間を迎えたり
アナログな時だけが刻む
秒単位のきもち
一瞬で答えを出すことに慣れた
私たちが
速度をゆるめることで
つかめる感覚が
その水たまりにはみえていた
あいかわらず
そこにいるかのような
二宮さんの何気ない佇まいとあたたかさ
波瑠さんが醸し出す
〝丁寧に向き合う〟ことと
手が届きそうで届かなそうな透明感
ふたりのおもいの交差に
アナログ時代が
やさしくじんわり
よみがえる
お金や名誉だけじゃない
ましてや争いごとなど…
誰かを大切に感じられる気持ちが
続く世の中でありたい
キレイゴトではなく
普遍的な心からの願いがみえる
人間・北野武さんの純粋さが滲む物語ではないだろうか
humさん、共感&コメントありがとうございます。
デジタルがアナログに取ってかわる時代ですが、替えの利かないもの、変えたくないものって、ありますよね。その最たるものが、人を想う営みのような気がします。だからこそ、悟はみゆきの看護のために、テレワークとCGデザインを取り入れて自身のワークスタイルを変えたのでしょう。終盤でわずかに描かれただけのシーンですが、とても印象的でした。
〝既読〟なのにいつまで経っても返事がこない。
〝既読〟にすらならないまま時間だけが過ぎていく。
無視されたのか、或いは何か事故や事件に巻き込まれたのか。
分かってみれば、読んだけどそのまま二度寝しただけとか、昼まで寝てたとか。
一人暮らしの娘にはいつも、アナログ的な心配をさせられてます😂
リリーさんのようなマスターのいる喫茶店とかバー。どこかにあるのかな。