「途中からガガの為の映画」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ ニックさんの映画レビュー(感想・評価)
途中からガガの為の映画
遅ればせながらジョーカー2観ました。
退屈そうなので所々早送りしながら観ましたが…
〈良かった所〉
・相変わらずホアキンの演技と役作りが非凡
・カメラワークや映像も相変わらずハイセンス
・アーサーに負けないガガの存在感 (ハマり役だった
と思う)
〈残念に感じた所〉
・前作の反省みたいなことを映画自体で長尺を使っ
てやってしまう
・途中からガガの歌が全面的に押し出されてきて、
映画を引き立たせる為のハーレクイン配役ではな
く、ガガをプロモートする為の映画になってしま
っている、手段が目的化してしまっている感
前作はエンターテイメント作品としても傑作だったと思います。今作もアーサーとジョーカーの間で揺れ動くストーリーとしては理解できますが、あまりに暗く、シンプルに映画として面白さが薄いです。
メタ視点で見ると実は「がっかりする観客の反応は監督の想定通りだったんだ!」みたいなメタ解釈は、映画作品単体に対する評価としてはちょっと無理がある気がします。社会現象としては分かるのですが、それがまかり通るならもう何でもありじゃんっていう…。
また、ミュージカル映画なら映画に寄与する歌を歌ってほしい。ミュージカルの為のミュージックを映画の中で歌うくらいなら、普通にミュージカルをやってください。
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