劇場公開日 2024年10月11日

「愛の賛歌は世界を救うか」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ chesterさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0愛の賛歌は世界を救うか

2024年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アーサー(ダンサー)インザダークやないかい。監督は自ら創ってしまった怪物を自らの手で裁判にかけて葬った。こんな辛いことはないだろう。しかし監督以前にアーサーを懲らしめジョーカーを彼を誕生させたのは他でもない観衆たちであり、反省すべき加害者は私たちなのかもしれはい。本人がジョーク(嘘)を辞めても、ジョークだけがマンモスのように肥大化しやがて独り歩きしてやがて真実を殺し制御不能になる。いまの世相を完全に反映しているじゃないか。その数多のジョーカーたちへの対抗策を、愛またはウタ(歌)という名のこれまたジョーク(妄想)で挑むという。最後の望みが愛なんて、でも映画でできることはもはやそれしかないよな改めて。ラストのアーサーへの面会者がゲイリーであると信じたい。

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chester