「ジョーカーの哀しきラストショー」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーの哀しきラストショー
衝撃的な前作からの続編、というイメージだったが、内容は全くノーマークで鑑賞。GAGAが出ているってことは二人で踊ったりする??ぐらいなイメージで。
しかし、この描き方はなかなかすごいアイディアだと感心。ジョーカーのエンターテイナーとしての(という思い込み、心の中の俺)をここまで華やかに、豪華にぶち上げるとは思い切った描き方。ゴッサムシティなので、あくまで仮の世界だが、一応ストーリー上での現実と、彼の心の中の乖離、差が大きく、派手に歌い踊る程哀愁がにじみ出る。 ホアキン・フェニックスの素晴らしさ、そこにレディ・ガガが煽るのだから、一流のエンターテインメントショーもどきが繰り広げられる迫力。 残酷な現実と無意識に心の傷をえぐられる辛さがスクリーンからにじみ出ている。そして本人ではない、想像の存在の狂気にカリスマ性を勝手に感じて奉り上げる輩たちの盛り上がりは、アメリカならさもありなん、というところ。 バカがジョーカーを気取るような騒ぎにならないようなラストも、うまい終わり方と言えるかと思う。 この映画がバットマンとリンクしていないの残念、というのは個人的なわがままです。
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