「疎外感」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ Kakinosukeさんの映画レビュー(感想・評価)
疎外感
前作はちょっと極端?に感じて個人的にそこまで面白いと思わなかったけど今作は前作よりリアルに寄せていて考えさせられた。アーサー(主役)が感じてきた疎外感…10年以上前に日本で起きたショッキングな事件を思い起こさせました。(ジョーカーものまねの事件ではありません)
前作ではそのアーサーが感じていた疎外感や歪んだ承認欲求などに感化されて影響を受けた人間が現実にも出てきましたが、今回の作品はもうちょっとリアルに寄せて前作をザッツ・エンターテインメントと言う言葉で回収しているような感じも受けました。
アーサーが終盤告白してからミュージカル(エンターテイメント)の描写がなくなって歌だけになった所らへんの見せ方も良かった。最後まで断片的に夢(妄想)は観ているようだけど…?
ラストはアーサーにとっての救いと自分は感じた。
またバッドマンのストーリーに繋げたい人には繋がるような小ネタも用意されていたように感じます。
題名はフォリ・ア・ドゥなので作者の意図しない所かもしれませんが、人どうしの結びつきの希薄さや疎外感など現社会のシステムのアンバランスを改めて考えさせられました。
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