「尻すぼみ感が…」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
尻すぼみ感が…
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ジョーカーことアーサーが精神病院に隔離されたその後の物語。舞台が主に病院(監獄だと思った)と法廷なので、画面は地味で暗め。ミュージカル形式を取り入れたのは、そもそも娯楽映画としてのエンタメ性を高める狙いもあるのだろう。
使用される楽曲はほとんどがスタンダード調で、前作のようなロックテイストがなかったのは、個人的に残念。
ホアキン・フェニックスは、この前の「ボー」では小太りの中年おやじになりきっていたのに、今作ではまたしても肩甲骨を尖らせて、本当に体のことが心配になるくらい。レディ・ガガは、素顔だとあまりオーラを感じない。
展開としては、弁護士を解任してジョーカーの扮装で悪態をつくあたりから一気に振り切れるのかと期待したが、最終弁論で自分はジョーカーではないと吐露したり、リーとの別れ方もずいぶんあっさりしていて、尻すぼみ感がぬぐえなかったのが正直なところ。
ラスト、アーサーを刺した男、もしくは(本当かどうかわからないが)リーが身ごもった子供が、次のジョーカーになるというのもありかな。
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