「ジョーカーはいないがこの映画の答え」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ Daiki Sugiyamaさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーはいないがこの映画の答え
これはジョーカーの映画ではなく、アーサーの映画
ジョーカーがハーレークイーンと暴れ回る映画を期待して観に行くと肩透かしを喰らう。それは、ジョーカーに理想のイメージを抱き過度にジョーカーを持ち上げるゴッサムシティの人々のように、観客が勝手にイメージした肥大した期待感なのだと思う
ジョーカーに憧れて近づき理想と違うから離れていったリーも、観客の気持ちとリンクしていると思った
ストーリーは病棟と法廷が中心で、大きな動きが少ない。つまらないという人が多いことも理解出来た
しかし、こんな風に映画内の人物と同じ気持ちになれるという初めての体験が出来た
これが芸術なのだと思った
前作を観て今作を観た上で肯定的な感想を抱けたのも、今までジョーカーに触れてこなくてイメージするジョーカー像が無かったからかもしれない
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