劇場公開日 2024年10月11日

「私はハマって大号泣」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ 7fushiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0私はハマって大号泣

2024年10月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

一般公開日2日目に鑑賞し、感動し号泣。
しかし、世間の評価があまりにも低いので「擁護したい」という気持ちが高まり、映画.comのアカウント作成してまで投稿してます。
個人的には前作「ジョーカー」から一貫して、自己評価と世間の評価に大きな乖離の有るアーサーの物語として見ており、悪のヒーローと思った事は1度もありません。
彼は決してヒーローではなく、本当の悪のヒーローは他の誰かなんだ、と。
その部分に焦点を搾ったのが今回の作品「フォリ・ア・ドゥ」だ。
彼の頭の中には、音楽が流れ、いつか誰かが自分に憧れたり愛される存在になるといつも空想してる。
それはママが好きだった音楽だったり、ママと一緒に観た映画の断片だったりするわけです。
でも現実はどう?
世界の底辺で生きてきて誰にも愛されない頭のおかしな、ただのオッサンだ。
今回の作品ではおかしなオッサン・アーサーの頭の中で流れるものに観客は付き合わされる訳ですが、古い音楽で大半の観客はノレません。
なにぶんママの時代の音楽なもんですから~。
そんなアーサーを私は心の底から応援しながら観てしまう。
悲しい存在であるオッサン・アーサーに自分を重ねて観てしまうのだ。
ホアキン・フェニックスの歌声は深く優しく、ダンスはセクシーだ。
そりゃアーサーが妄想する「こうなるはずの自分」だもの。
で、結局ガガ様演じるリーって何なんだという考察は別の評論家さんにお任せし、私はアーサーの物語を全面的に支持したい。
親ガチャにハズレ、なんの才能もなく生まれてきた者に、世間は冷たいのだ。
アーサーの人生のミジメさを全身で受け止めてこそ、この作品に号泣出来るのかもしれません。
ネタバレって程じゃないけど、アーサーの心の味方になってくれる人は、たった1人だけ存在します。
それはとても小さな存在です。
アーサーが現実に向き合えたとしたら、小さな存在を大きく感じられたかもしれません。

7fushi
かずさんのコメント
2024年10月19日

たったひとりのアーサーの理解者。
あの時のアーサーの表情に切なくなりました。

かず