「おやすみ、アーサー」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ ruさんの映画レビュー(感想・評価)
おやすみ、アーサー
アイデアとサービス精神に溢れた、紛れもなく「あの」ジョーカーの続編で、終わってみれば蛇足でなく必要だったストーリーと思えた。
古い歌に彩られ、その素晴らしい歌詞が本作の世界を増幅させていく。
それらの歌が恋に瞳を輝かせながら書かれたものか、こんなんやってられるかとタバコくわえて肘付いて仕上げたものかは、今ではもうわからない。
人間が生み出してきたエンタメへの憧れと憐れみが、キラキラ舞い踊る埃の無邪気な幽霊のようにアーサーを導く。
こんな作品、AIには撮れない。でも、現場の人は危機感を肌で感じているのだろう、今・人間の・自分たちがつくらなくてはというヒリヒリした思いが伝わってくる。
もう一度観たい!
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