「コレじゃない」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ ひらひらさんの映画レビュー(感想・評価)
コレじゃない
俺たちが観たいのはこういうのじゃないんだよ、、笑
前作はすごく良かったから、前々から楽しみにしていたのに、見事に期待を裏切られました笑
なぜミュージカルっぽくしたんだ!?
別にレディーガガは良いんだよ!アリーでも演技上手かったし。でも、本作では歌がしつこく、いちいち話がストップしてテンポ悪くなるんだよ!
場面もずっと変わらず飽きるし、さっさと脱獄でもなんでも外に出ろよ!
その後でジョーカーが悪の権化としてどう活躍するかが観たいんだよ!
一応、なんとなく話の意図は分かった気がします。
カリスマなんて周囲が勝手に持ち上げてるけど、実際の姿は普通の人。むしろ弱々しい冴えないおっさん。ジョーカーの華々しい姿が、全て妄想なのも面白いと思います。
期待していた自分もジョーカーという偶像に踊らされていたんだなと複雑な気分。
ハーレイもただのミーハーだったということ。キスする時、ジョーカーのメイクさせるなんてひどいですね笑
しまいには、冷めたら捨てるとは笑
最後のオチも、え?っとなる終わり方ですが、冷静に考えると前作と対比させた終わり方でした。小人症の彼の言葉に揺らいだところを見ると、結局アーサーは、あれ以上ジョーカーになれなかったんだと思いました。
ジョーカーというのはあくまで役で、誰かに引き継がれていくものなんでしょうね。前作でブルースとの年齢が合わないのも、そういうことかと。劇中だけでなく、人の心にあるもの、バットマンシリーズのジョーカーという役、いろいろな意味で。そういう感想でした。
監督の意図することも、役者の演技もよく出来てます。
悪人をヒーローとして観たいと思う観客へのアンチテーゼでしょうか。決して駄作ではないです。
でも、もう一度言う。コレじゃないんだ!