「わかる、わかるけどさあ、、、」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ 市丸よんさんの映画レビュー(感想・評価)
わかる、わかるけどさあ、、、
ジョーカーは道化であって、歌って踊ってっていうのはわかる!わかるけどさ、その、ミュージカル仕立ては、悪手だよぉ!
歌が効果的だったのは、生放送のインタビューの時に歌って、それをテレビ越しにハーレイが見てるシーンと、ラストらへんでアーサーが電話して、留守電に歌を吹き込むところくらい。逆に歌パート激選しとけば、効果的な演出になったかも。ハーレイが面会に来てる時に歌った歌、カーペンターズだっけ?いい曲だよなあ。
現実と妄想の狭間で揺れるジョーカー、を描きたかったのかもだけど、凶暴さを出してるのは妄想の中だけ。今回誰も殺めてはいないよね。
リアルパートの方が断然面白い。ジョーカーのカッコしての裁判のシーンとかね、すごく良かった!
結局、ジョーカーという、アーサーという、存在をどう描きたかったのがね、ブレちゃったかも。カリスマ性が消えかけてたよ。
決定的なのは、ジョーカー否定発言。なんで?なんでもうムリなの?ここが分からない。さらに、ハーレイの心変わり。心酔してたんじゃないの?あそこで引くの?確かにハーレイが離れることで、とんでもない悲しみに包まれるけどさ。あれで結局ハーレイの立ち位置が見えなくなった。そもそも、出会えるか分からないのに入院してきたりと、整合性が取れてないとこもあったよね。爆発から逃げる時、車から降りて逃げるのは何で?ここもよく分からない。前作は確かにあの走るシーンが印象的だったけど、今回はただ走らせたかっただけのような、、、
ラストは、まあ、予想外。3作目に繋がらないラストは肯定します。
リアルパートが良かっただけに妄想パートと歌パートはいらなかったかも。あっても「少々」だと思うけどなあ。レディガガが出るからってあんなに歌わせなくていいと思いました、、、