「前作に共感したならば観る価値がある」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ yutamurokiさんの映画レビュー(感想・評価)
前作に共感したならば観る価値がある
かなりの酷評だがそんな事は無かった。
映画を観入る際、批評家の最もらしいご意見に惑わされてはいけないという典型だろう。
ヒールが法廷という絶対的現実な場で丸裸にされることは、アメコミフィルム史上類をみないだろうが、描き切れなかった着地点をパート2では素直に表現したかっただけなのでは?と個人的には理解できた。監督は否定しているが、表現上理解し易いのであえて“ミュージカル”と記すが、悲劇と喜劇とを接着させる心理描写としてはミュージカル仕立ては有効な手法だったのでは、とも思えた。
私ならば…ラストシーンの殺害者を第二のジョーカー誕生と仕立ててエンディングとするだろう。象徴は神格化され、イデオロギーは受け継がれるのもまたリアリティがあるためだ。それでも、この現実的な着地点には良い意味で驚かされた。エンドロール後の“DC”ロゴがここまで不釣り合いなDC作品も、あの高笑いが聞こえてくる様で良いではないか。
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