「まぁ、出来は落ちますよ、出来は。」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ yujin23duoさんの映画レビュー(感想・評価)
まぁ、出来は落ちますよ、出来は。
前作は恐ろしいくらいに絶賛された。そう、恐ろしいくらいに。
余りにも広まった弊害か、本来のアーサーを見ずにジョーカーだけを神格化する者まで現れた。
電車で犯罪を起こした自称ジョーカーまで現れる程に。
これはそんな曲解したファンに向けて、フィリップス監督が一種の警告として作られた映画だと考えている。
ハーレイや他のファンはアーサーでは無くジョーカーに心酔し、もっと暴れろ、もっと壊せと求め続ける。
が、彼はジョーカーでは無くアーサーだ。コメディアンを夢見た一人の男だ。
だが本来の彼は求められていなかった。事実ジョーカーでは無く"アーサー"として出た回では、ヒロインやファンからも一瞬で愛想尽かされたからね。
そして最後にはアーサーは病院仲間の一人に殺され、社会に揉まれた男が一生を終えるのである。
だがここでジョーカーは死んで無い、最後の最後で彼に成り代わろうとする奴がいたからね。偶像は簡単に死なんよ。
と、言うね、監督が直々に「勘違いしすぎちゃいねえか?」と言ってくる、偉い挑戦的な映画だと感じましたが……これに二億ドル使われたんですか?(困惑)
何か病院と法廷行ったり来たりしてただけなんで良くて一億位かなとは思ったんですけど、何かディテールに拘りすぎたかな?
あと2時間18分はちょっと長すぎるね、もうちょい切れた筈やないですかい?
ミュージカルは割と良かったです。
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